学生の皆さまがいまできること

2020.4.16

企業訪問や企業説明会に行けなくてもできる情報収集

オンライン説明会参加のイメージ画像

企業訪問や対面での説明会は、確かにその企業や社員を知り、情報を集める効果的な手段ではあります。しかし、それが叶わない現状を悲観する必要はありません。今できることでも就職活動は十分に進められます。むしろ、移動や説明会などの場で過ごすのに使うはずだった時間を、企業研究や自分を深く知る時間に割けるとポジティブに捉えましょう。今回は企業研究の方法をいくつかご紹介します。

企業の採用ホームページをチェック

興味のある企業や選考を受ける企業があれば、各社の採用ホームページをチェックしてみましょう。その企業が手掛ける商品やサービス、経営理念など基礎的な情報を知ることができるだけでなく、活躍している社員の仕事感やプライベートを充実させる方法などの特集が組まれていることもあります。そうした情報から、入社後の姿をイメージできるかもしれません。さらに競合会社と比較してみることで、学生の皆さまは企業に何を伝えたいのかを明確にできます。そのような考察が企業理解を深めるとともに不明点があれば積極的に人事や先輩社員に質問してみましょう。また、採用スケジュールの変更などがある場合は必ず掲載されますので、こまめに確認することをお勧めします。

就職情報サイト各社をチェック

就職情報サイトは、学生の皆さまが一度に多くの企業情報を調べられ、求人原稿の形式が揃っているため企業を比較検討しながら、容易に複数の企業にプレエントリーできる点が有用です。興味のある企業はピンポイントで個社の採用ページを検索できますが、例えば、その企業の同業他社や、職種から自分に合った企業を探したい場合は難しいでしょう。

就職情報サイト上の検索ワードや検索機能を活用することで、「業種」「地域」「職種」という軸だけでなく、「平均残業時間」「育休取得率」「新卒採用者の定着率」など、入社後の働き方や制度という軸でも企業を検索することが可能な場合もあります。また、企業の採用スケジュールの変更情報などもタイムリーに反映されます。加えて、職場の様子を紹介する動画や、オンライン説明会・面接の機能なども充実していますので、上手に活用しましょう。

IR情報をチェック

企業のIR(Investor Relations:インベスター・リレーションズ)情報を見たことがあるでしょうか。そこには、売上高や営業利益、中長期的な戦略、あるいは今後の注力分野など、企業の実態を表す情報が掲載されています。 中には難しく解読するのに苦労する情報もあるかもしれませんが、わからない言葉はこの機会に調べ理解していくことでより企業や仕事の理解が深まります。ぜひ食わず嫌いにならずに、眺めてみてください。

企業に直接聞いてみる

現状の不測の事態で、「会えない」ことに不安を感じているのは学生の皆さまだけではありません。企業も学生の皆さまとコミュニケーションを図る機会を強く望んでいます。そのため、企業の採用ページや就職情報サイトを調べて、分からないことがあれば、直接企業に連絡してみるのもひとつの手段です。企業によっては積極的に電話やオンライン上での相談を受け付けています。納得のいく進路選択のために、思い切って行動してみましょう。

リアルタイムのオンライン説明会の活用

採用ホームページや就職情報サイト上で、オンライン説明会を開催する企業もあります。オンライン説明会は、リアルタイムで配信されるため、チャット機能などを活用して学生と企業が相互にコミュニケーションできる場合が多いです。企業の説明を聞きながら、気になったことをぜひ質問してみてください。もしも質問が思うように取り上げてもらえなければ、別途企業に連絡してみるなど解決するようにしましょう。企業もこれまで以上にオンラインでの仕事が増えていく中で、就職活動においてもオンラインでのコミュニケーションが一般的になるでしょう。この状況を機会と捉え経験を積み、慣れることで、本来の自分らしさを発揮できるように準備していきましょう。

動画説明会の活用

企業によりますが、採用ホームページや就職情報サイト上で、あらかじめ撮影した動画による企業説明会を配信しているケースもあります。ライブ配信ではないので場所と時間を選ばずに視聴可能で、自分のスケジュールに合わせることができます。サービスによっては、次の選考ステップの予約が可能な場合もあります。

なお、『リクナビ2021』では、個社の説明会をサイト上でいつでもどこでも視聴できる動画サービス『リクナビFaceMovie』を導入しています。詳細は以下リンクからご確認ください。

オンラインでのOBOG訪問に挑戦

OBOG訪問は、オンラインツールや電話でも代替できます。ひとりで調べて情報収集するのも重要ですが、実際に仕事をしている先輩に話を聞くことで、働くイメージが膨らみます。就職先を選ぶ上で、どんな人と働きたいかも大事な選択の軸です。先輩たちと話しながら、多様な「働くスタンス」に触れてみてください。図らずもテレワークが推奨されているため、社会人も遠隔でのコミュニケーションへの抵抗が薄れているはずです。また企業がオンラインでの選考活動にシフトする状況を想定すれば、非対面のコミュニケーションに慣れるよい機会にもなるかもしれません。

その他の参考情報

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オンラインでの面接で心がけることとは

オンライン面接参加のイメージ画像

「画面に映り込んだポスターが気になる」で不合格になるか?

オンラインでの選考を初めて経験する学生の皆さまは、何か特別な対策や、映像の見せ方に工夫が必要なのではないかと不安に思ってしまいがちです。ですが、人事担当者の立場になって考えてみてください。例えば「画面に映る部屋のポスターが気になるから不合格に」などと、表面的な観点で判断するでしょうか。もちろん答えはノーです。

「あなたの持ち味は?」「なぜ当社を選んだの?」の回答を磨こう

企業説明会や面接の手段が対面(オフライン)からオンラインへ変わっても、企業が知りたいことは変わりません。ひとつは、学生の持ち味です。エピソード自体に甲乙はありませんが、例えばアルバイトなら「このアルバイトでリーダーになりました」では不十分です。「なぜそのアルバイトを選び、何を目的にどう工夫しながら課題を乗り越えたか」まで深掘りしてください。そこで見えてきた思考や行動パターンが、人事担当者が知りたいあなたの持ち味へ昇華するでしょう。

もうひとつは、その企業を選んだ理由と熱意です。そのためにも企業理解が重要で、同業他社まで調べる必要があります。比較することで、他社にない魅力も、その逆も見えてくるはずです。この作業を繰り返すと、自分が企業を選ぶ際の基準が明確になり、優先順位もつけられるようになるでしょう。他社を知るからこそ、「御社でなければならない」理由を、熱意を持って語ることができるのです。オンラインという手法は、経験すれば誰もが慣れますので、その前提にある企業に伝える「中身」を深化させてください。