新型コロナウイルス感染症に負けるな! 福祉・介護業界の新しい働き方

2020.9.29

福祉・介護業界からポジティブな情報を発信することで、新型コロナウイルス禍の日本を元気に、笑顔にしたい! 福祉・介護の未来を応援する『HELPMAN JAPAN』では、応援プロジェクト「#つむぐ!笑顔メッセージ!!」を実施しています。

新型コロナウイルス感染症は、高齢者ほど重症化するリスクが高まると報告されています。そのため、高齢の利用者も多い福祉・介護施設では、新しい働き方に本腰を入れています。2018年の調査結果(※)では、タブレット端末やWebシステムなど情報技術・機器の導⼊状況は50.8%と、もともとICT化に課題を抱える施設が多い福祉・介護業界。

しかし、そのICT活用した感染予防対策や人材の採用・定着に関する取り組みなど、新型コロナウイルス禍で様々な取り組みが進んでいます。そこには、働くひとたちのたくさんの創意工夫が。ウィズコロナ時代のあらゆる仕事の参考になりそうです。

福祉・介護に携わる皆さまからの、同業の皆さま、日本の皆さまへの応援メッセージとともにご覧ください!

学童保育施設や在宅ワークを推進するなど、子育て家族を積極支援

社会福祉法人しんまち元気村

新型コロナウイルス禍における学校の一斉休校で出勤できなかった職員のために、幼児向けの託児所の一角で、休校中の小学生を受け入れられる学童保育の運営を開始。学童の運営に加え、積極的な時短勤務や在宅ワークを取り入れ、現在も継続中。一人ひとりがその人らしい生活が送れることを願って、日々模索しながら新しい取り組みを進められています。
(社会福祉法人しんまち元気村/群馬)

新型コロナウイルス禍でも楽しみを失わせないケアの実践とは

社会福祉法人七葉会

新型コロナウイルス禍において、クラブ活動や季節イベントなどのレクリエーションが開催できない日々が続いていましたが、職員が創意工夫をし、施設内で色とりどりの花を植えて楽しんだり、利用者と野菜を一緒に育てたりなど、今できることを続々と実践。利用者の笑顔を守るために安全と心身のケアバランスを保てるような施策を実施されています。
(社会福祉法人七葉会/神奈川)

新型コロナウイルス禍で新たなチャレンジ! 動画による情報発信で介護をサポート

社会福祉法人中川徳生会

自粛生活の長期化で、高齢者は活動量低下によるフレイル(虚弱)リスクを高めており、相談も多く寄せられていたそう。地域や利用者の健康と安全を守るために、できることを模索する日々。その中でたどり着いたのが、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャーなどそれぞれの専門職種を活かした動画による情報発信でした。
(社会福祉法人中川徳生会/神奈川)

新型コロナウイルス禍でも運動機能を低下させないコミュニケーションとは

株式会社ソラスト

感染予防のため外出を控えていた高齢者は、生活不活発となり、身体機能の低下や心にもたらす悪影響が危惧されていたそうです。これを防ぐために、細部までマニュアル化するなど徹底した感染対策に加え、利用者の運動機能を低下させないよう自主リハビリメニューを作成し、利用者やその家族へも配布する取り組みを実施されています。
(株式会社ソラスト/東京 ベストケア株式会社/愛媛)

「ウィズコロナ」時代を乗り越える、徹底した「NO3密!」オリジナル施策とは

社会福祉法人常磐会

以前からICT化を進めていたこちらの施設は、新型コロナウイルス禍において施策をさらに強化。会議のオンライン化や、利用者への「NO3密」の周知、徹底した感染対策など意識高く取り組まれています。また、家族とオンライン面会できる仕組みも整えるなど、新たな対策を日々試行錯誤しながらウィズコロナ時代を乗り越えようとされています。
(社会福祉法人常磐会/千葉)

職員一人ひとりが「プロフェッショナル」という自覚を。新型コロナウイルス禍でのリスクに挑む

社会福祉法人徳心会

新型コロナウイルス禍において、職員一人ひとりがプロフェッショナルとして強い責任感と当事者意識を持ち、徹底的な感染対策を。さらには、面会制限などで入居者に会えないご家族へは、入居者の写真を撮影して郵送するなど、心をこめて丁寧な対応を心掛けたそう。これらの感染対策と丁寧な対応の実践についてご紹介しています。
(社会福祉法人徳心会/東京都)

北海道から沖縄までの全国の学生が参加。福祉・介護領域の3社合同オンライン会社説明会を開催

株式会社シルバーウッド

緊急事態宣言の真っただ中であった2020年5月初旬に、社会福祉法人愛川舜寿会、社会福祉法人福祉楽団とともに「3社合同オンライン会社説明会」を開催。オンライン会議を重ね、10日間という短い準備期間で開催に漕ぎつけました。結果、全国からの110名以上の申し込みや、SNSを通じた反響など、手ごたえを感じた説明会となったそうです。
(株式会社シルバーウッド/千葉県)

ICTの活用で変化へ柔軟に対応。SNSの有効活用による情報発信とアプローチ

社会福祉法人若竹大寿会

一年ほど前からICT化を進めていたこちらの施設。感染拡大後は、あらゆる環境においても叶えられる利用者と家族とのオンライン面会を実現。それぞれのICT環境に合わせ、様々なデバイスとアプリの準備から始めたといいます。また、説明会や施設見学、面接までの一連の採用活動もオンラインにシフトするなど、さらなるICT強化をされています。
(社会福祉法人 若竹大寿会/東京・神奈川)

ICTツールで福祉・介護に携わる会員同士のコミュニケーションを円滑に

一般社団法人 福祉の現場ICT活用協議会

「一般社団法人福祉の現場ICT活用協議会」では、現在ICTツールを活用して地域・法人を越えた連携を実施。新型コロナウイルス禍においても事例・連携共有をオンタイムで実施し、協議会内での情報共有に努めています。福祉・介護に携わる会員同士が、的確な情報発信・収集を行うことで、日々の施設運営により良い実行策を講じられているそうです。
(一般社団法人福祉の現場ICT活用協議会/東京・神奈川)

介護業界では難しいとされていたテレワークを積極的に推進し、働きやすい環境も

社会福祉法人合掌苑

こちらの施設は、新型コロナウイルス感染症の拡大を機に、ケアマネジャーなどのソーシャルワーカー、総務・事務系の職員について、テレワークができる環境を新たに整えました。感染予防以外に思いがけないメリットも。以前から導入していたフレックスタイム制に加えて、テレワークを進めることで、さらに働きやすい環境が実現されています。
(社会福祉法人合掌苑/東京・神奈川)

ICTの活用で、「密を防ぎつつ、全スタッフ一丸」となり、感染を予防

社会福祉法人吉祥会

介護ロボットも導入するこちらの施設は、感染予防と様々な交流機会を両立すべくICTを積極活用。それは利用者や家族に対してだけではなく、職員に対しても。Webでの研修・会議の開催や、消毒方法や衛生管理の動画マニュアルによる業務の見える化などを実施。密を防ぎつつ、全スタッフが一丸となって発症予防に努めることができていると言います。
(社会福祉法人吉祥会/神奈川)

3月中旬に決断した、初のオンラインによる入社式・新人導入研修

社会福祉法人南高愛隣会

数年前からICT化を進めてきたこちらの施設。入社式のオンライン開催と入社後12日間の自宅待機をいち早く決断。「新入職員同士が直接会う機会を持つことができない状況で、普段よりも不安を抱えやすくなることが懸念されるため、フォローをより一層手厚くしていきたい」と、個々の研修に加え、朝礼や夕礼、懇親会のオンライン実施をされました。
(社会福祉法人南高愛隣会/長崎)

感染予防での採用オンライン化が、選考に進む学生の割合を高める結果に

社会福祉法人小田原福祉会

市内での感染拡大を受け、いち早く対策を開始したこちらの法人。採用では、魅力をどう発信するかといった課題に様々なチャレンジを。職員自らがカメラ片手に日常のリアルな風景をオンラインでライブ配信する施設見学会や、学生のキャリア相談やアドバイスもスタート。「一人ひとりと関わっていくことの機会が得られた」と採用担当者は話しています。
(社会福祉法人小田原福祉会/神奈川)

感染拡大で海外渡航が厳しいなか、オンライン面接で海外から人材を採用へ

社会福祉法人一燈会

日本で介護に取り組むことを希望する技能実習生を外国から定期的に受け入れているこちらの施設。現地ミャンマーの訪問が、2月頃からの感染症拡大で不可能に。働き手を受け入れられず、さらに技能実習候補生にとっては、働く機会を失う可能性も。そこで、現地の候補者と通訳を交えて、オンライン面接を実施し、採用に至っています。
(社会福祉法人一燈会/神奈川)

感染予防を徹底しつつ、職員それぞれの創意工夫で笑顔の連鎖を

社会福祉法人ほうえい会

以前からインフルエンザやノロウィルスなどの感染症対策に取り組まれており、新型コロナウイルス感染症にも徹底した予防対策を実施。さらに、こんな時期だからと、ほっこり笑顔を増やせる取り組みも。外部の方の来訪が不可能な状況下で、スマートフォンでのビデオ通話の活用や、前職が美容師の職員による入居者のヘアカットなどが行われています。
(社会福祉法人ほうえい会/東京)

※ 介護サービス業で働く人の満足度調査 2018年(PDF 584.0KB)