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私らしく輝き続けるためには? 医療業界の第一線で活躍する女性が語る「ステップアップのヒント」

2016.09.28

リクルートキャリアは、女性がイキイキ活躍できる環境や働き方を考えるキャリアイベント「Woman's Career Party」を2016年8月28日に開催いたしました。 今回の対象者は、医療業界で働く女性たち。「医療業界で働く女性に贈る、『私らしいステップアップのヒント』」と題して、自分らしく活躍している先輩社会人から輝き続けるためのエッセンスを学びます。 約60名が参加し、イベントは大盛況。 各テーブルにはスイーツやフルーツが用意され、夏のティータイムを楽しみながらの和気あいあいとした雰囲気のなかで会は進行しました。

軽食を楽しみながら参加者も交流。笑顔あふれるイベントとなりました


第1部では、「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る」をキーワードに「はたらく育児」を応援するiction!(イクション)プロジェクトから、 リクルートキャリアのiction!プロジェクト推進リーダー・狩野美鈴が登壇し、「女性のライフイベントとキャリア」をテーマに講演を行いました。

リクルートキャリアのiction!プロジェクト推進リーダー・狩野美鈴が「はたらく育児」の課題を解説


仕事と育児の両立が抱えている課題にはどんなものがあるのか? 子育ては女性だけが行うものではありませんが、 まだまだ働く上での男女の差は根強く存在しています。「ライフイベントが多く発生する女性は、選択をし続けなければいけません。 自分で決めて進めていくことが大切です」。その上で、選択肢として働き続けることを提案しました。

「今だけの判断軸で仕事を辞めてしまったり、自分のキャリアの限界を決めてしまったりすることは、非常にもったいないことです」(狩野)

仕事を続けていく上でカギとなるのは、お手本を見つけること。完全に自分と一致するロールモデルを見つけることは難しいので、 社内外を問わずに、「自分でも真似できそう」「ちょっとだけお手本になる」存在を見つけることが、自分が活躍するための第1歩になると話しました。

第2部は、医療業界で活躍する女性6名によるパネルディスカッション。「医療業界で活躍する女性たちのNow・Change・Chance」をテーマに、 結婚・出産などさまざまなライフイベントを乗り越えながら、キャリアを築いてきた女性たちのリアルな声から、 仕事とプライベートの両方を充実させるためのヒントを学びます。

6名それぞれのキャリアには学べるヒントが盛りだくさん


藤田由美子氏は、非臨床機関にて毒性病理の研究職として働いていたなかで臨床開発に興味を持ち、 CRA(臨床開発モニター)として現職のクインタイルズ・トランスナショナル・ジャパンへ転職。毎日、顕微鏡を覗く仕事から大きく変わった環境に、 「とても戸惑った」と転職当時を振り返ります。

「業務内容も求められるスキルも全く違う状態でしたので、転職直後は一つひとつなにをするにも先輩に聞かないとわからなくて、 仕事を進めるのにもすごく時間がかかりました」(藤田氏)

藤田氏は今年、結婚。自分の力を磨くため、現在は「英語力アップ」に奮闘中と話しました


それでも、社内の先輩にアドバイスをもらったり、同僚に相談したりしながら、「常に前だけを見て進んできた」と語る藤田氏。 現在はAssociate CRSとしてキャリアアップし、マネジメント業務にも携わっています。

「こんなに"キャリアウーマン"になる予定ではなかった」と話したのは、グラクソ・スミスクラインで働く岡本祐枝氏。 薬剤師としてキャリアをスタートした岡本氏は、「働いた分だけ評価されたい」という気持ちを抱き、営業職のMRに職種転換。 その後もMRからMSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)へと職域を変えながら、自らのオリジナルなキャリアを築いてきました。

「一度は死にものぐるいで働いて、どれだけ疲れても『やっぱりこの仕事が好きだな』と思えると、それをずっと続けられると思うんですね。 たぶんそれが実績にも現れて、評価されていく。やっぱり好きじゃないと、長くやっていけないと思います」(岡本氏)

また、女性のキャリア形成を考える上で、重要なファクターになるのは家族。「夫の転勤をきっかけに退職を考えた」と言うのは、 野田早紀氏。結婚を機に転職し、現在はシミック株式会社で人事として働いています。

「家族と一緒に過ごす時間がリフレッシュになる」と野田氏


第一子出産後も、育児と仕事の両立にとても苦労したと語ります。 「子どもが生まれて復職した時、フルタイムでの復帰を選択したんですが、家に赤ちゃんがいるという生活自体にも慣れていなかったのに、 かつ仕事をする。そのどちらも中途半端になってしまって、非常に悩んだ時期がありました」(野田氏)

そんな野田氏を支えたのは、理解ある上司の存在。「あなたはお母さんなんだから。 仕事は代われる人がいるけれど、お母さんを代われる人はいないんだから、割り切りなさい」と声をかけられ、働き方を見直して時短勤務に。 その後は会社の制度をうまく活用しながら、徐々に働く時間を増やして再びフルタイムに復帰。現在、子どもは6歳となり、 手はあまりかからなくなってきたものの、家族と過ごす時間をたくさん確保したいという思いが、「自身の仕事を効率的にしている」と語ります。

同様に、育児が仕事によい影響を与えているというエピソードを話してくれたのは、 2005年にジョンソン・エンド・ジョンソンに第二新卒で入社して以降、営業畑一筋で歩んできた齊藤綾氏。 所属部署では第一号となる産休・育児休暇取得を経て、復職。2年間の時短勤務中も第一線で活躍していた齊藤氏は、 「実は復職後の方が、営業成績自体はよくなりました」と言います。

「上司、同僚、周りのサポートに支えられた」と復職当初を振り返る、齊藤氏


成績アップの要因として、自己分析したのは徹底的な効率化と、営業スタイルの変化。

「以前は、こちらから提案して受け入れていただく進め方だったんですが、復職後は徹底してヒアリングを行い、 相手に寄り添った営業をするようになりました。やはりそこには育児経験が生きているのかなと思います」(齊藤氏)

ヤンセンファーマ株式会社の藤本真紀氏は、以前の職場で30歳を過ぎた頃に、 「今のMRという仕事はやりがいはあるものの、これから先のキャリアをいま一度考えてみる時期なのかもしれない。」と、 自身のキャリアの棚卸しをしたと語ります。その後、転勤、転職など思い切った道を選びながら手にした、 「自分が人から必要とされている」という実感が自信として積み重なってきたと話します。

管理職のDMとしてメンバーの人材育成に携わる藤本氏


過去の職場では、「女性なのに」という声を耳にして、「やっぱり私じゃダメなのかな」と海外での仕事を断ってしまったことも。 もし今、過去の自分に会えるとしたら、「行けばいいのに」と声をかけると笑いました。

9ヶ月の男児の母として、「今まさに仕事と育児の両立に苦戦中」と語るのは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社の中井伊津子氏。 4月に10時から16時の時短勤務のかたちで復職。子供の突然の病気など、どうしても仕事を抜けなければ行けないことに 心苦しさを感じることもありますが、「チームのメンバーが困っていることがあれば積極的に声をかけ、 私なりに穴を開けたところは埋めようと日々努力しています」と話しました。

子供の笑顔がなによりもモチベーションにつながると、語った中井氏


第3部は、パネルディスカッションに参加した6名の登壇者を囲んでの座談会。参加者からは、キャリアやプライベートに対する質問がどんどん投げかけられ、積極的な意見交換が行われました。


60分行われた座談会の間、質問が途絶えることはありませんでした


座談会の後に、登壇者の方々に話を聞くと「女性がキャリアを積んでいくためにはどんな制度があるんですか?」 「未経験でも研修はありますか?」「時短勤務を選んだ時の周りの反応は?」など、実際の転職も視野に入れた具体的な質問が多くされました。 これからのキャリアについて真剣に考えている参加者の姿に刺激を受けたという声もありました。

6人の登壇者の多様なキャリアには、"ちょっとだけ真似できる"要素が満載。多くのヒントが見つかるきっかけとなったことを願います。


iction!プロジェクトとは?

iction!は「はたらく育児」を応援するプロジェクトです。企業や自治体と一緒に「しごとも子育てもしやすい世界」をつくるお手伝いをしています。