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え、老後の貯蓄これだけ?「家計シミュレーション」で見えてきた現実

2019.02.27

今年、二人目の子どもが生まれた。結婚を機に仕事を辞めて数年、専業主婦として家事を頑張ってきたけど、ふと将来の経済状況が気になり始めた。

『子どもが大きくなった時の貯蓄は?』『教育費、どれぐらいかかるんだろう』『私も、働いた方がいいのかな...?』

そこで私は、ネットで見つけた「iction!みらい家計シミュレーション(以下みらい家計シミュレーション)」をやってみることにした。このツール、今の経済状況や家族構成、住まいの形態、子どもの有無、教育費用などを入力すると、将来の家計を算出してくれるみたい。

私がこのまま専業主婦だった場合、将来的な家計はどのように変動するんだろう。結果を知るのはちょっと怖いけど...家族のためにもやるしかない!

必要事項を打ち込むことおよそ5分。

結果は......

えっ...?

ある程度の覚悟はしていたけど、65才時点での世帯貯金額、これだけ...?

家のローンも払っていかなきゃいけないのに、グラフを見ると明らかに赤字の年が多い。やっぱり私も働かなきゃこの先キツいか...。

いや、待って。そもそもこれって現実的なシミュレーションなの?信用度はどのくらいあるんだろう?なんか分からなくなってきた...。

担当者に話を聞いてみよう

居ても立ってもいられなくなった私は、「みらい家計シミュレーション」を運営する「リクルート」を訪ねた。リクルートが新卒採用・中途採用向けのサービスを行っていることはよく耳にしていたけど、「みらい家計シミュレーション」のようなサービスをはじめとするiction!(イクション)プロジェクトも展開しているのだ。

今回は特別に、iction!の担当お二人から話を聞けることに。

筆者:『突然押しかけてしまってすみません。「みらい家計シミュレーション」で気になることがいくつかありまして...そもそもこの「みらい家計シミュレーション」は、どういう経緯で誕生したツールなんですか?』

担当者:『私たちが調査したところ、出産をきっかけに退職された方の4割が離職を後悔されている事実や、働き始めようと思ってもなかなか働けない専業主婦の方が60万人もいるという現状が明らかになりました。「はたらく子育て」を応援するiction!プロジェクトは、そうした状況の解決に向けて活動しており、「みらい家計シミュレーション」はその一環として企画開発しました』

筆者:『なるほど。ほかのお母さんたちも悩んでいるんですね』

担当者:『お子さんが小さいうちは「育児に手がかかるから働くのは大変そう」とお考えの方が多いのですが、実際にお子さんが大きくなると食費や教育費などの支出もかさんできます。そんな将来かかるお金を「みらい家計シミュレーション」で事前に予測することで、お金の使い方や働くことを含めた収入の設計などをご家族と一緒に考えて頂けたらと思っています!』

筆者:『「みらい家計シミュレーション」で算出される数値や結果は、どういう根拠で導き出されているんですか?』

担当者:『「みらい家計シミュレーション」は、両立や子育ての家計アドバイスを行っているファイナンシャルプランナーの氏家祥美先生と相談しながら開発をしました。 例えば年収推移は、リクルートが長年蓄積している調査データから居住地や雇用形態、年齢に応じた年収の平均増加率を出して、 現在の年収に掛け合わせて算出されるので、実態にかなり近いイメージになっていると思いますよ』

筆者:『そうなんですね。ほかにもこだわった部分があれば聞かせてほしいです!』

担当者:『一番こだわったのは教育費の部分です。ご自分が思い描く教育プランに対して、具体的にどのくらいの費用が必要なのか知らない方も多いことから、「人並み」や「とことん」など選択肢を5つご用意しました。また、塾などの習い事や高等教育の教育費については国や自治体の調査結果をもとにバリエーションを設計しています』

シミュレーション結果を改善させるには?

筆者:『すごい...そこまで徹底して作られているなら、かなり信頼できるツールなんでしょうね。あのぉ...私が「みらい家計シミュレーション」をやってみたらこんな結果が出たんですけど、どうでしょうか...?』

担当者:『シミュレーション結果のページにも記載がありますが、監修して頂いた氏家先生によれば、ご夫婦の場合、65歳時点で約3,000万円の貯蓄があると安心して老後を過ごせるそうなんです』

筆者:『3,000万円、ですか...今のシミュレーション結果だと夢のまた夢です...』

担当者:『「みらい家計シミュレーション」は結果が出た後にも、条件を変えて何度もシミュレーションすることができるので、少し条件を変えて試算してみるのはどうでしょう?改善するとすれば、支出か収入のどちらかを見直すという選択になりますが、教育費などの支出を減らすのではなく、世帯収入を増やすことを考えてみてもいいかもしれません』

筆者:『世帯収入を増やす、というのは例えば、妻である私も働きに出るってことですよね?』

担当者:『そうですね。人手不足の今、日本企業の多くが主婦やシニアなどこれまでなかなか働けなかった方たちにも門戸を開いています。また、奥様が働くことで、旦那様に万一何か起こった時でも家計を心配する必要が軽減されるなどのメリットもあります。いかがですか、共働きにシフトした場合の世帯貯金額も一度試算してみては?』

私は薦められた通り、「自分も働いた場合」のシミュレーションを担当者の方と一緒に行ってみることに。

筆者:『子どもの入学とか、家族の将来のイベント時期が分かるので入力しやすいですね!』

しばらく時間をもらい、私は家族にとって理想だと思う勤務形態や月収を項目に反映させていった。その結果...!!

筆者:『えっ、嘘!3,000万円超えました!絶対に届かないと思ってたのに...!』

筆者:『お金も順調に貯まっていくみたいです!共働きに切り替えるだけでこんなに違うものなんですね』

担当者:『そうなんです!子育てが一段落した後で働こうと思われている方も、復職が早いほどその後のキャリアの可能性は広がると思いますし、ぜひ前向きにお考え頂ければと!』

はたらく育児をサポート。リクルートによるiction!の取り組み

筆者:『ただ私、一つ悩みがあって。働いた方が良い方向に進むのは理解しているつもりなんですけど、もう何年も働いていないので、ちゃんと社会復帰できるか正直不安で。子どももまだ小さいし、その点も踏まえた上で私に合う職場が見つかるかどうか...』

担当者:『筆者さんのような女性をサポートするために、リクルートでは"iction!"という活動を推進しています。これは、「子育てしながら働きやすい世の中を、共に創る」社会を目指すために始まったプロジェクトで、働きたくても働けない子育て中の女性のサポートを積極的に行っています』

担当者:『子育て中の女性が働こうと思っても働けない理由の一つは、時間なんですよね。「子どもが学校に行っている間だけ働きたい」など、1日5時間以内で働こうと思っている方が実はたくさんいらっしゃるんです。リクルートグループでは、そのような短い時間で働けるやりがいのある仕事を企業と一緒に作り出す取組みをしていて、2018年12月時点で約20万件のお仕事を紹介しています』

筆者:『おお!それは心強いです!』

担当者:『「みらい家計シミュレーション」に関しては、スタートから2年間で約90万人の方に利用して頂いています(2019年1月現在)。最近では子育て中の男性や、県や市などの行政でのイベントでもご活用頂いているんですよ』

筆者:『そんなに幅広く利用されていたんですね。私も今回のシミュレーションで、もっと真剣に将来をプランニングする必要があるなと気が引き締まりました』

担当者:『「みらい家計シミュレーション」をご利用頂いたほかの方からも、「未来が少し見えてきたので今後の参考にしていきたい」 「夫と一緒に将来を語るツールになると思った」といった嬉しい声を頂いています。ぜひ今回のシミュレーション結果について、ご家族とお話ししてみてはどうでしょう? LINEなどを使えば手軽に結果を共有できますし、働くことや未来についてご家族と一緒に考えるきっかけになさってみてください!』

「もう一度、働く」という希望ある選択

先の分からない将来。子どもが育っていく未来。そのために今、できることから始めるのが大切なのだと私はあらためて実感した。さっそく今夜、「みらい家計シミュレーション」の結果をもとに夫と話をしてみよう。良い職場、見つかるといいな。

iction!プロジェクトとは?

iction!は「はたらく育児」を応援するプロジェクトです。企業や自治体と一緒に「しごとも子育てもしやすい世界」をつくるお手伝いをしています。