
コロナ禍を受けて、1年以上リモートワークが続いているという人も多いことでしょう。そんな中、社長にもかかわらず「完全フルリモート勤務」を実現し、この春に東京から岡山県に家族で移住したのが、メンズアンダーウェアブランド「TOOT」の枡野恵也さん。なぜ、彼は遠隔地でのフルリモートを決断したのか、そして、フルリモートで社長業を行うための工夫やコツとは?詳しく伺いました。
- コロナを機に、即「全社員フルリモート」を推奨
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コロナを機に、即「全社員フルリモート」を推奨
――枡野さんはTOOTの社長ながらフルリモート勤務を実現し、現在は岡山県に移住して社長業をこなしているとのこと。きっかけは何ですか?
一番大きなきっかけはコロナです。昨年4月に緊急事態宣言が発令されてすぐ、全社員にリモートワークを推奨し、私自身もフルリモートワーク体制に入りました。
私自身は、かなり以前からリモートワーク推進派です。アメリカでは10年前から既に業務効率の高さが実証されていたこともあり、前職の生命保険会社でも社内でリモートワーク検討委員会を立ち上げ、実際に社員が実践していました。TOOTの社長就任後は、モノづくりの会社ということもありなかなかリモートワークを実現できずにいましたが、コロナを機に「今が挑戦するいい機会」と捉え、トップダウンで決断しました。