人物写真:宇野稔章

宇野 稔章

データエンジニア

あらゆる事業領域で早く・簡単に
データ活用ができる世界を目指して

学生時代
DNAの3次元構造を推定する統計的手法と、その効率的な計算方法について取り組み、がん細胞と正常細胞の構造の違いなどを研究。
1年目
データエンジニアとして、社内向けのデータ分析プラットフォーム「Crois(クロイス)」 の開発に携わる。
2年目
HR領域の大型案件にジョイン。Indeedを含むHRサービスのレコメンド基盤 へのCrois導入を主導する。
3年目
Croisチームのテックリードとして、チームの技術的課題に向き合う。
4年目(現在) ※2023年時点
横断データプロダクト組織のテックリードとして、プロダクト群全体の戦略検討に携わる。

キャリアパス・現在の仕事内容

単なる開発にとどまらず、データプロダクトのあるべき未来を考え、戦略を描く。

学生時代、研究で統計解析などを行うためにコードを書く必要があり、そのうちプログラミング自体に興味を持つようになりました。就職先としてWeb系の企業を複数検討しましたが、最終的にリクルートを選んだのは、規模の大きなサービスを複数持っているからです。必然的にユーザー数が多く、自分の仕事が与えるインパクトの大きさに惹かれました。

また、仕事の進め方が特徴的だったのもリクルートの魅力のひとつ。単に与えられた仕事を進めれば良いのではなく、エンジニアが自らの意思でプロジェクトを立ち上げたり、組織の垣根を越えて新しい仕事にチャレンジしたりする動きができると聞き、面白そうだと感じました。

私が入社1年目から昨年度まで携わってきたのが、リクルートの領域横断で使えるデータ活用 プラットフォームです。これは、リクルートが運営する各事業の担当者(非データエンジニア)でも、データ分析などを簡単に実現するための基盤で、 リクルートが保有する膨大なデータ資産を最大限有効活用していくためのツールのひとつです。

主に担っていた役割は、事業とプロダクトの間に立ち、それぞれの事業におけるデータ活用のニーズにあわせてプロダクトを改善していくこと。データプロダクトのエンジニアは担当する技術領域が幅広く、入社1年目からフロントエンド・サーバーサイド・インフラで役割を分けず総合的に担当できたことが、データエンジニアとしての知見を深めることに繋がりました。また、実際に各事業へ導入するフェーズでは、プロダクトマネジメントやマネタイズの話も必要になります。単にデータプロダクトを構築するだけでなく、周辺の知識も含めて理解する機会になりました。

そして、4年目の現在はCroisを含む横断データプロダクトのテックリードに。リクルートにおけるデータ活用の未来を見据えながら、そのためにデータプロダクトをどう進化させるべきか、どのような優先順位で技術的課題を解消していくべきか、と戦略を描くことも私の役割のひとつです。

人物写真:宇野稔章

職種ならではのおもしろさ

組織を越えた連携やシェアが盛んだから、自分の仕事が影響する範囲が広くなる 。

この仕事の面白みは、技術革新のスピードが早く学びの連続だということ 。特に私の場合は、ひとつを深めるよりもいろいろな技術を幅広く知りたい性格のため、組織の枠にこだわり過ぎることなく、何にでも手を出しやすい今の環境が気に入っています。

この動き方を会社も歓迎してくれるのは、私たちデータエンジニアが、事業とデータプロダクトをつなぐ役割を担っているからでもあると思います。ただデータに詳しいだけではなく、プロダクトを導入する先のことまで詳しくなければ、最適な導入になりにくい。自分の役割にとどまらず、外へ飛び出して知りに行こうとするスタンスがリクルート全体に浸透しているからこそ、主体的に仕事の範囲を広げ、さまざまな経験ができるのだと思います。

また、リクルートのデータエンジニアリングは、成功事例を創出できると一気に複数の事業領域に横展開しやすく、自分の仕事があっという間に広がっていくのも醍醐味のひとつです。例えば私が経験したのは、もともと住まい領域のために開発したプロダクトの効果が良かったため 、同じ施策を人材事業のプロダクトにも展開しようと発展していったこと。HR領域では複数のサービスが存在するため、人材紹介の『リクルートエージェント』向けにつくった基盤を、『リクナビNEXT』、『Indeed』、『リクルートスタッフィング』…と次々に横展開していった経験もあります。

もちろん、出発点としてはあくまでもひとつの事業のオーダーをくみ取って最適なものを開発することなのですが、ただ要請に応えるだけでなく、「どういうものをつくれば事業領域を越えた共通の課題にヒットするか」と、将来的な横展開を視野に入れて検討することも、データエンジニアの腕の見せ所。自分たち次第で、何百万人ものユーザーにものすごいスピードで価値が広がっていく様子を目の当たりにすることができます。

人物写真:宇野稔章

リクルートらしい機会

入社2年目から、海外との協業プロジェクトを主導する役割を任せてもらえた。

入社2年目にして、外国籍の社員の多い、『Indeed』との協業案件の開発を主導する立場を任されたことがあります。そもそもの発端は、当時のユニット長からCrois上に構築したレコメンド基盤を『Indeed』に展開する協業プロジェクトについて話を聞いたときに、軽い気持ちで「面白そうですね」と返事をしたこと。「興味があるなら、やってみようか」と実際に開発プロジェクトにアサインしてもらえたことに驚きました。

当時の私は、まだプロジェクトマネジメント経験がなく、Indeed本社はアメリカにあるため英語でのやりとりも必要で、同じリクルートグループとはいえ国内事業との連携とは勝手も違います。そんな状態だったにも関わらず「やってみたい」の一言で抜擢してくれたことが嬉しかったですし、実力以上の機会を与えてもらえたことに身が引き締まる思いでした。

実際のプロジェクトでは、他の事業で先輩たちがどんな動きをしているのかを参考にしつつ、Indeed側のエンジニアとも連携・議論しながら進行。初挑戦だらけのプロジェクトでしたが、期待して任せてくれたからこそ分からないところは自ら主体的に学び取り、仕様の検討~設計開発~リリース、その後のエンハンスを積み上げることができました。

また、まわりの皆さんが自分のチャレンジを尊重してくれつつも、相談やアドバイスを求めると、いつも快く協力してくれたことにも助けられました。プレッシャーの大きな仕事ではありましたが、困ったときに手を差し伸べてくれる仲間がいてくれたからこそ、挫けずに取り組みを続けられたのだと思います。

2年目にこうした経験ができたことは、私のキャリア観にも大きな影響を与えてくれました。入社したばかりの頃は、どちらかと言えば、データエンジニアとして良い仕様・良いコードを書くことに熱中しているタイプ。それが、2年目にプロジェクトマネジメントを経験したことで、良いコードを書くことだけでなく、プロジェクト全体の視界で考えることでデータエンジニアとしてより価値提供できることを実感し、自分の視野が広がるきっかけにもなっています。

機会を得るための「マイルール」

どんな仕事でも新しい経験だと思って、選り好みをせず飛び込んでみる。

リクルートでは個人の成長を引き出すために、今の実力でできるかどうかよりも、メンバーにとって強みを伸ばし、成長につながる機会になっているかが考えられたミッションがアサインされることがよくあります。自分にとって予想外の仕事を任されることもありますが、それがどんな仕事でも、新たな経験=チャンスだと捉えることを意識するようにしています。特に入社1~2年目は、まだ社内にどんな仕事が存在しているのか、どんな仕事が自分に向いているのかも十分に知らなかったので、それを知る意味でも選り好みをせず飛び込んでみようというスタンスでした。

だからこそ、上司や先輩からこれからはじまる仕事の話を聞いたときは、「まだ経験はないですが、やってみたいです」と答えるように。それが上述のプロジェクトを任されたことにもつながっていると思います。

経験のない仕事に手を挙げることは勇気も必要ですが、チャレンジをすること自体を周りが応援してくれるのもリクルートらしいところ。手は出さないけれど何かあれば全力でフォローしてくれる先輩たちに育ててもらったからこそ、今の私も後輩エンジニアが新たな機会を掴もうとする瞬間には、先輩たちと同じスタンスで見守るようにしています。

人物写真:宇野稔章

大事にしていること

現状維持に甘んじない。失敗を恐れず、工夫し続けること。

データエンジニアとして大事にしていることは、トライ&エラーを繰り返しながら工夫をし続けることです。社会が劇的に変わっている今、「今までこのやり方で問題なかったのだから、このまま続けていれば良い」というスタンスで仕事をしていると、気づいた時には世の中のニーズから大きくずれてしまうと思います。特にデータは進化のスピードが早い世界。常に事業全体や世間の状況を注視して、自分たちの当たり前を見直し続けたいです。

また、リクルートが保有するデータは国内でも有数の規模で、ユーザーが日々サービスを利用することで拡大を続けています。そのため、現状維持に甘んじているとあっという間にプロダクトの仕様がデータ量に耐えられなくなってしまうリスクもあります。データが今の10倍・100倍の規模になったときに、データプロダクトはどうあるべきなのかと常に未来を見据えながら、技術的課題の解決に向けてチャレンジを続けることが、私たちには必要。世の中の技術的知見を幅広くインプットし、得た知見をもとに試行錯誤を繰り返すスタンスを大事にしたいです。

そうした取り組みの先に私が実現したいことは、リクルートのあらゆる事業がデータを最速で活用できる世界。リクルートの誰もがデータをもっと手軽に活用できるようになれば、事業にとってもユーザーにとってもより確からしい決断ができるようになるはず。そのためには、まだまだデータの専門家である私たちがチャレンジしなければならないことがたくさんあります。でも、そうした挑戦を誰も止めないのがリクルートという環境。これからも私は、データエンジニアという専門性を軸にしつつも、自分の仕事の領域だけにとどまらない動きを大切にしたいです。

リクルート流「週休“約”3日制」の過ごし方

副業のために休みを取ることが多いです。副業では本業と別の領域の技術に触れるために、モバイルアプリの開発をしています。
それ以外にも、リフレッシュすることもあります。具体的には、平日の昼間にカフェ巡りをしたり、まとまった休みを取ってスキーに出かけたりしています。

MY FAVORITE:

コーヒーメーカーの写真です。

コーヒーメーカー

コーヒーメーカーの写真です。

集中が必要な仕事に取り組む時に気合を入れる意味で飲んでいます。

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