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第36回 ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒)

2019年04月24日
株式会社リクルート
その他

株式会社リクルートホールディングスの中間持ち株会社である株式会社リクルート(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:北村吉弘)内の、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所は、2020年3月卒業予定の大卒求人倍率(大学院卒含む)に関する調査を行いました。このたび結果がまとまりましたのでご報告いたします。

【大卒求人倍率1.83倍】企業の採用難続く - 中小企業は新卒採用縮小、中途採用拡大-

【全体】

来春2020年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.83倍と、前年の1.88倍より0.05ポイント下落。8年ぶりに低下したが、高水準を維持し、リーマン・ショックで求人倍率が大幅に低下した2010年卒以降で2番目の高さとなった。

従業員規模別に見ると、300人未満企業(中小企業)では8.62倍と、前年の9.91倍から1.29ポイントと低下も、依然として高水準。5,000人以上では0.42倍と、前年の0.37倍から0.05ポイント上昇。従業員規模間の倍率差は縮小。

【企業】

全国の民間企業の求人総数は、前年の81.4万人から80.5万人へと0.9万人減少(対前年増減率は▲1.1%)。背景には、中小企業が新卒採用難から新卒の求人総数を縮小し、中途採用を拡大したと考えられる。

【学生】

学生の民間企業就職希望者数は、前年43.2万人から44.0万人へと0.8万人増加(対前年増減率は+1.7%)*。求人に対して、36.5万人の人材不足。

*:正確には43万2,200人から43万9,500人への7,300人増加であるが、四捨五入によりここでは0.8万人と表記
注:比較可能な期間における値。従業員規模別は2010年3月卒より集計を開始

求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移

求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移

【解説】求人倍率について大手企業は上昇、中小企業は低下 中小企業の低下の背景は、求人数減少と志望者数増

従業員規模別 求人倍率の推移

中途採用見通しの「増えるー減る」の経年比較(従業員規模300人未満)

2020年3月卒の求人倍率を従業員規模別に見ると、300人未満企業は1.29ポイントの低下、また300~999人企業も0.21ポイント低下した。一方で、1,000~4,999人企業は0.04ポイント上昇、5,000人以上の企業も0.05ポイント上昇した。従業員規模間の倍率差は依然としてあるが、前年に比べ縮小している。

特に中小企業(従業員規模300人未満企業)の倍率低下の背景には、新卒採用難を理由に民間企業が新卒求人総数を減らし、中途採用により注力していることが考えられる。中途採用の見通しにおいて、2017年度から2019年度にかけて中途採用が「増える」と回答している企業が、「減る」と回答している企業を上回り、また2年連続増加している(+9.6%ポイント→ +12.7%ポイント → +13.6%ポイント)*。

また、もう一つの背景として、中小企業を志望する学生が増加している(前年比+11.6%)。中小企業においても学生を採用するためのさまざまな施策が、効果を発揮していると思われる。

*:リクルートワークス研究所「中途採用実態調査」より

業種別に見ると、建設業と流通業で倍率が低下。建設業は6.21倍で前年より3.34ポイント低下し、3年前と同水準に戻った。流通業は11.04倍で前年より1.53ポイント低下。

業種別 求人倍率の推移

注:いずれも比較可能な期間における値。従業員規模別は2010年3月卒より、業種別は1996年3月卒(建設業は2010年3月卒)より集計を開始

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