活動報告
大学生向け胸アツな仕事体験、
「働く」を考えるきっかけに


就活前に前向きな仕事観を育む
胸アツしごと旅は、「リクナビ2018」の企画として、本格的な就職活動が始まる前の大学3年生の夏休みに合わせて、実施されました。「胸アツ」なプロフェッショナルに出会い、「胸がアツくなる瞬間」を体験できる無料のプログラムです。職業体験イベントを企画する仕事旅行社(東京・港)が運営協力をしています。
胸アツしごと旅の特徴は、個性的な仕事体験内容と、自分の「好き」にまっすぐ向き合って働く姿を間近で見られる点です。職業や企業に対する関心があまり高くなくても、「働く」を考え、さまざまな仕事を知るきっかけにもなります。
例えば、「パイロットになる旅」では、安全のためのフライト前の準備、フライトシミュレーターで世界中を飛行することができます。「手話カフェ店員になる旅」では、聴覚障がいを持つスタッフのみで運営されているカフェで手話と筆談で接客を体験。聴覚障がいを持ちながら、一から起業した経験やその情熱に触れることができます。

「仕事とは辛くて大変なことだけではありません。実際に働く人の姿を見て、仕事の楽しさについて話を聞くことで、仕事観が変化していきます。就活が始まる前、または、それより早い時期に、仕事をポジティブにとらえられると、働くことへの期待感が高まると考えています。」(リクルートキャリア 坂本 千映子)
体験後、仕事への関心が高まる
もともと対象として想定していたのは、インターシップなどに参加していない就活前の大学生。働くことに対してまだ意欲的ではない学生に対し、仕事体験と交流の場を提供することが目的です。面白そうな仕事、憧れの仕事、興味がわいた仕事を「旅」するように体験してほしいとの思いが込められています。
参加する学生の動機もさまざまです。
「パイロットになるという夢があり、実際に体験したかった」
「将来の仕事としてはもちろん、自分の趣味として興味のある分野だった」
「上がり症で人前で話すことが苦手なので克服したい」
「今の自分より、未来の自分が輝けるようになりたい」




体験後のアンケートによれば、参加者の満足度は、「とても満足している」が84%、「満足している」が16%にのぼりました。特に体験先の人の話を聞いたことに対する満足度が高い傾向にありました。参加者からは「仕事への興味がわいた」「自分の興味のある仕事を探したくなった」という声もあがっています。
就職活動を始めるまでに、①自分を知る、②企業・仕事を知る、③就職活動を知る―――の3つが重要だと考え、サービスやイベントなどを展開しています。