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オンライントークイベント『高校生Ring WEEK』を、文部科学省後援のもと開催しました
2023.09.11 Mon
REPORT

高校生のチャレンジを社会で活躍中のゲストが応援!
文部科学省後援『高校生Ring WEEK』が伝えた
小さな一歩を踏み出す力

高校生のチャレンジを社会で活躍中のゲストが応援!
文部科学省後援『高校生Ring WEEK』が伝えた
小さな一歩を踏み出す力

高校生向けのアントレプレナーシップ・プログラムとしてリクルートが実施している『高校生Ring』。2023年7月には、『高校生Ring』の関連イベントとしてオンライントークイベント『高校生Ring WEEK』を、文部科学省後援のもと開催しました。『高校生Ring』のエントリー有無を問わず、全国の高校生に向けて開催したこのイベントでは、社会で活躍するゲストが日替わりで登壇し、それぞれの挑戦や起業にまつわるエピソードなどを紹介。一歩踏み出すためのヒントが盛りだくさんだった4日間の模様をダイジェストでお届けします。

『高校生Ring WEEK』は、2023年7月24日(月)から27日(木)まで実施した、4日間のオンラインイベントです。「一歩踏み出そうとしているあなたへ、未来をつくる、きっかけを。」というコンセプトのもと、高校生が自分のやってみたいことや好きなことへ飛び込んだり、自分の中にある小さな“ワクワク”に気づいたりするためのヒントを届けるイベントとなりました。

DAY1では、謎解きクリエイターでRIDDLER株式会社代表取締役の松丸亮吾さんからの応援メッセージを配信。松丸さんは、「AIの進化が目覚ましい今、人に求められているのは、答えを知っていることよりも、自ら問いを立てて考える力ではないか」と、アントレプレナーシップ教育の意義を語ってくれました。また、高校生に向けて「成功よりも経験すること」とアドバイス。「たとえ上手くいかなかったとしても、それは決して無駄な時間ではない」と挑戦する大切さを語りかける姿が印象的でした。

DAY2~4では、「ソーシャル」「ローカル」「ものづくり」と各テーマを象徴するゲストが登場。リクルート従業員のファシリテーションのもと、ディスカッションが繰り広げられています。

Day2:「ソーシャル」

社会課題につながる一歩目は、身近なことで良い
日常の中の“偶然の出会い”を楽しもう

登壇者
株式会社シェリーココ 代表取締役社長
川口莉穂さん
NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター
林 曉甫さん

当日のアーカイブ映像はこちら

DAY2のテーマは、「ソーシャル」。川口莉穂さんと、林 曉甫さんがゲストとして登壇しています

DAY2のテーマは、「ソーシャル」。アフリカのベナン共和国で現地女性の雇用創出のために事業を始めた川口莉穂さんと、NPO法人でアートプロジェクトの企画運営を行っている林 曉甫さんがゲストとして登壇しています。
ふたりとも海外留学の経験があり、一見すると特殊な環境にいたことが社会課題に向き合うきっかけのようにも思えますが、どちらの話にも共通していたのは「偶然の出会い」。意図せず出会った人や、好奇心に従ってみたこと、時には現状から逃げるために飛び出した決断が、今の事業につながっていると言います。
イベントの最後には、一歩踏み出そうとしている高校生に向けてメッセージを発信。「あなたの『好き』を大切に(川口さん)」「分からないものへの好奇心と行動(林さん)」という言葉を投げかけ、新たなチャレンジを応援していました。

印象的なコメントをPick up!

株式会社シェリーココ 代表取締役社長 川口莉穂さん
株式会社シェリーココ 代表取締役社長 川口莉穂さん
NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター 林 曉甫さん
NPO法人インビジブル 理事長/マネージング・ディレクター 林 曉甫さん

―今取り組んでいることに興味を持ったきっかけは何ですか。

川口:原点は、高校生の時にタイへ1年間留学したことです。はじめは英語圏への留学を希望していたんですけど、たまたまタイへ行くことになって。現地に行ってみると、貧富の差を目の当たりにし、発展途上国の人々のために働きたいという気持ちが芽生えたんです。

林:自分がアートに興味を持ったのは、大学時代に住んでいた別府の地域課題を解決するためのスモールビジネスをしていた頃のことです。事業に公的な助成を受けようと訪れた会場で、たまたま現代美術のアーティストもその助成を受けるためにプレゼンをしていたんですけど、当時の自分にはその人が言っていることが何ひとつ分からなかったんです。でも、その分からなさが逆に面白かった。それをきっかけに、アートプロジェクトで社会に問題提起をし、地域に変化を起こしていくアプローチに興味を持ちました。

―「社会課題の解決」と聞くとすごく壮大なことをしているようで、自分と距離を感じてしまう人も多いです。どうすれば“自分ごと”にできるのですか。

川口:私の場合はベナンで出会ったあるシングルマザーの影響が大きいですね。彼女には働きたくても仕事がなく、周りからの援助に頼って生活をしていました。このまま物資を援助するだけでは、いつまでも自立できない。だったら収入を得るための仕事の機会を作ろうと思い立ったんです。私がアフリカンプリントで浴衣を作るアイデアを思いついたのは、彼女がたまたま服の仕立ての技術を習得していたから。もし出会ったのが美容師さんだったら、今頃美容院を経営しているかもしれない。それくらい、きっかけは偶然なんです。

―やりたいこと、興味があることが見つからない高校生にアドバイスするとしたら、何を伝えますか。

林:学校で授業を受けて、放課後に部活をやって…という日常のルーティンをなんとなく消化するのではなく、いつもと違う視点で見てみる癖をつけると良いと思います。教えられたやり方とは違うやり方を試してみましょう。あとは、いつもは別々に取り組んでいることをかけあわせて、“マッシュアップ”してみるのも良い。普段と同じ生活をしているなかでも、見方を変えるだけで色んな発見があるかもしれません。

川口:私もその意見に賛成です。ちょっとしたことで良いから、いつもと違うことをしてみると新たな発見があるはず。例えば、遊んだことがないクラスメイトと一緒に遊んでみるとか、いつもと違う場所へ行ってみるのも良いですよ。あとは、少しでも好きだと思えることがあったら、とことん突き詰めてみるのも良いと思います。

林:今は、昔よりも新しい出会いをしやすい環境だと思うんです。SNSで話を聞いてみたい人にオンラインで話を聞ける機会も開かれてるし、社会全体で子どもたちを育てようという機運もあります。「話を聞きたい」「仕事を見学したい」なんて言われたら、歓迎してくれるところも多いはず。少しでも気になることがあったら、そうやって現場を訪れ、五感で触れてみてください。高校生の今だからできる“特権”を活用しましょう!

Day3:「ローカル」

“正しさ”よりも“楽しさ”が大切!?
地域に根ざした活動の輪を広げる秘訣

登壇者
株式会社ローカルフラッグ 代表取締役
濱田祐太さん
Community Nurse Company株式会社代表取締役
一般社団法人 Community Nurse Laboratory 代表理事
矢田明子さん

当日のアーカイブ映像はこちら

DAY3のテーマは、「ローカル」。濱田祐太さんと、矢田明子さんが登場しました。

DAY3のテーマは、「ローカル」。京都府与謝野町で地域の課題解決に取り組む濱田祐太さんと、島根県雲南市で「コミュニティナーシング」の会社を立ち上げた矢田明子さんが登場しました。
ふたりが話してくれたのは、「地域に根ざした活動をしたいと思ったきっかけ」や、「地域の皆さんに賛同・共感されるために必要なこと」など。過去の失敗談やそこからの学びも交えながら、地域で活動することの魅力を語っていただきました。
一歩踏み出そうとしている高校生に向けては、「やってみたいことを、とにかく人に話してみよう(濱田さん)」、「自分の中で正解を決める力が助けになる(矢田さん)」とメッセージ。自分の頭のなかで考えるだけでなく、発信や行動してみることの大切さを伝えてくれました。

印象的なコメントをPick up!

株式会社ローカルフラッグ 代表取締役 濱田祐太さん
株式会社ローカルフラッグ 代表取締役 濱田祐太さん
Community Nurse Company株式会社代表取締役 一般社団法人 Community Nurse Laboratory 代表理事 矢田明子さん
Community Nurse Company株式会社代表取締役 一般社団法人 Community Nurse Laboratory 代表理事 矢田明子さん

―高校時代はどんな生徒でしたか。

濱田:とにかく自分に自信がなかったですね。模試の点数も振るわない状況。部活で目立った活躍もできないし、こんな自分は誰の役にも立てない気がしていました。でも、ある時地域のお祭りを手伝うことになって。すると、周りの大人たちが「若いのに頑張ってるね!」と声をかけてくれた。学校の外に一歩出てみたら、自分を必要としてくれる人がいることに気づいて、そこから徐々に地域を盛り上げることに興味が湧いたんです。

―自分で事業をやってみようと一歩踏み出せたのはなぜですか。

矢田:私のきっかけは父が亡くなったこと。父にガンが見つかった時には既に全身に転移している状態で、診断から数ヶ月で亡くなってしまいました。もっと早期に発見していればという心残りもあって、34歳で大学の医学部看護学科に入学。大学の授業で、地域で健康をケアしていく「コミュニティナーシング」という概念に出会ったんです。病院を受診する前の、ちょっと調子が悪い段階をフォローする発想に「めっちゃ良いじゃん!」と。日本ではほとんど普及していなかったのですが、「ないからできない」とは思わなかったですね。「これはうちの町内にも必要だ」と、自分に都合良く捉えて、試しにやってみたところから始まっているんです。

―地域で活動するなかで感じた難しさ、そこから学んだことはありますか。

矢田:最初は私の想いが強すぎました。人を救いたいあまり、少しでも調子が悪いと聞けばやたらと検診を勧めていたんです。むやみに不安を煽っているようでもありました。見かねた地域の人にアドバイスをもらいました。「お父さんのことも知っているからあなたの想いは分かるけど、もう少し関わり方を考えようよ」って。それからは“正しさ”よりも“楽しさ”を意識して活動するように。そんな風に「やってみて、反省して、改善する」を繰り返していますね。

―「ローカル」な事業は、地域の皆さんから賛同・協力を得ることが欠かせないと思いますが、そのための秘訣は何ですか。

濱田:事業ではなく、地域を主語に考えることですね。例えば、今年の7月に新しくビールの醸造所をオープンさせたのですが、これは自社のビールを販売するというより駅前を活性化させることが目的。私たちが町を元気にしたいと伝え続けることで、同じ想いの人が駅前に新たなお店を出してくれるような、共感の輪を広げていくことを大切にしています。

―「自分のやりたいことがない」と悩んでいる高校生がいたら、どんなアドバイスをしますか。

濱田:僕も高校生の時には明確に見つかっていなかったし、今の段階で見つかっている方がレアなので、焦らなくても大丈夫です。難しく考え過ぎず、自分が面白いと思えることを何でもトライしてみること。いろいろやってみて、「多少しんどくても楽しい」と感じられるものを探しましょう。

矢田:気になることがあれば、「だけだけ戦法」でチャレンジしてみましょう。「1回だけ」「3回だけ」と期限を決めてやってみる。自分に合っていたら続ければ良いし、違うなら止めれば良い。一歩目はそれくらいの気持ちで始めても良いんじゃないでしょうか。

Day4:「モノづくり」

普段のちょっとした気づきをストックして、
アイデアの引き出しを増やしておこう!

登壇者
元トヨタ自動車株式会社
元ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(現ウーブン・バイ・トヨタ)新規ビジネス開発マネージャー、広告会社勤務
鈴木貴博さん
元いろは出版株式会社プランニング部、株式会社リクルート勤務
松尾明莉さん

当日のアーカイブ映像はこちら

DAY4では、「モノづくり」。鈴木貴博さんと、松尾明莉さんが登場しました。

DAY4では、「モノづくり」の新規事業を手掛けたふたりが登壇。自動車メーカーの新規事業に携わってきた鈴木貴博さんと、文具メーカーで新ブランドを立ち上げた松尾明莉さんが登場しました。

ふたりの共通点は、既に確固たる事業がある企業のなかで、これまでとは異なる新規事業にチャレンジしたこと。そのため、従来のキャリアを続ける選択肢もあるなかで、あえて新しいことに挑戦し実現するまでの秘訣や醍醐味が、話題の中心となりました。
イベントの最後には、高校生へ向けたメッセ―ジとして、「人に興味を!(鈴木さん)」「自分の人生の主役になろう(松尾さん)」を発表。ものづくりを手掛けてきたふたりですが、アイデアの起点になるのはものではなく人であること、誰かの役に立ちたいという想いや、自分で決断することが大切だと語りかけてくれました。

印象的なコメントをPick up!

ヨタ自動車株式会社、元ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(現ウーブン・バイ・トヨタ)新規ビジネス開発マネージャー、広告会社勤務 鈴木貴博さん
ヨタ自動車株式会社、元ウーブン・プラネット・ホールディングス株式会社(現ウーブン・バイ・トヨタ)新規ビジネス開発マネージャー、広告会社勤務 鈴木貴博さん
いろは出版株式会社プランニング部、株式会社リクルート勤務 松尾明莉さん
いろは出版株式会社プランニング部、株式会社リクルート勤務 松尾明莉さん

―既存の商品とは異なる新規事業のアイデアは、どうやったら出てくるのですか。

鈴木:私が大切にしているのは、日頃から身の回りで起きていることを「観察しまくる」ことです。「これはなぜそうなっているんだろう?」「こうなったら良いのに」と思いついたことは、まめにメモしてストックしておく。それが新規事業を考える時のヒントになっていますね。

松尾:私の場合は自分もユーザーのひとりと考えて、自身の経験をもとに商品を企画したことも多いです。あとは、実際に使っている人たちの意見を聞くこと。例えばSNSで今勉強を頑張っている人をフォローし、その人たちの行動や発言に注目してみることや、「どんな文房具が欲しいですか?」とインタビューしたこともあります。

―失敗することは怖くないですか。

鈴木:怖いですよね。だから、最初の一歩は失敗してもバレないような小さな一歩にしたんです。いきなり大勢の前でアイデアをプレゼンしたわけではなく、試しに新規事業の部門の人に声をかけて話を聞いてもらったのが始まり。小さなチャレンジを少しずつ積み重ねる作戦で進んできたんです。

―ものづくり企業で0→1の仕事をする醍醐味は何ですか。

松尾:「こんなものがあったら良いな」と自分がワクワクしたものを、実際に形にして、誰かの元に届けられることが一番面白いですよね。手に取って使ってもらっているところが目に見えるから、街中や売り場を観察したり、SNSでユーザーの反応を調べたりして、次に活かせるところも魅力です。

―やりたいことや興味があることが見つからない高校生にアドバイスをお願いします。

鈴木:キラキラしたことだけでなく、イライラやモヤモヤにも注目してみましょう。自分がそう思うのはなぜなのか、どうやったら解決できるのかを考えることもヒントになるはずですから。自分が発見したこと、感情が動いたことを、大したことないと切り捨てずにひとまずストックしておく。高校生って大人に比べて何かやりたいと思った時にすぐ動きにくい年齢だから、不自由さのなかで気づけることもあると思うし、それはきっと良いヒントになる気がします。

松尾:私は高校時代に自分のやりたいことが見つかっていなかったですし、大学進学も明確な目的を持って学部を選んだわけではないんです。ましてや自分の好きなことを仕事にできるなんて思ってもいなかったのですが、意思を持って行動したら実現できた。だからこそ、「どうせ遊びだから、趣味だから」と思わず、どんな些細なことでも自分の好きなことならとことん突き詰めてみるのも良いと思います。


『高校生Ring WEEK』DAY2~DAY4の当日の様子は下記より視聴いただけます。ぜひご覧ください!

DAY2【ソーシャル】海外起業家×アートNPO創業者が語る!社会課題を解決!自分らしい一歩を踏み出すとは? DAY3【ローカル】地域プロデューサー×「コミュニティナース」創業者が語る!ローカル発!起業で『想い』をカタチにするとは? DAY4【ものづくり】大企業イントレプレナーが語る!「0→1」で新たな価値を生み出す面白さとは?

関連リンク

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『高校生Ring』概要

『高校生Ring』は、アントレプレナーシップを身に付けるための学びを届ける教育プログラムです。リクルートではアントレプレナーシップを「自ら問いを立て行動し、変化を起こす力」と定義します。先の見通しが立てにくい時代に、「半径5m」にある自分の視点からビジネスを考えるプログラムを通じて、参加いただく高校生の皆さんが自分への理解を深め、興味があること、やりたいことを見つけるきっかけとなることを目指します。

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