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<じゃらんリサーチセンターがブログウォッチャーと共同研究を実施>訪日客のゴールデンルート、市場別に複数存在 地方誘客には市場ごとの主要ルートとの距離感がカギ

株式会社リクルート

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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)の観光に関する調査・研究、地域振興機関『じゃらんリサーチセンター』(センター長:沢登 次彦、以下JRC)は、株式会社ブログウォッチャー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新村 生、以下ブログウォッチャー)と共同でインバウンド地方分散に関する研究を実施しました。

市場別の主要周遊ルートの可視化と課題の診断チャート・課題解決の検討ステップを作成

観光庁が策定した観光立国推進基本計画に掲げる「持続可能な観光」の実現に向け、2024年は「地方を中心としたインバウンド誘客」が重要テーマの一つとして挙げられています。現在のインバウンド市場が都市部集中であるという課題に対し、オーバーツーリズムを避けるためにも地方分散は必要不可欠な要素であると考え、実際に地方分散していくために何が必要なのかを明らかにすべく本研究の実施に至りました。

結果として、インバウンド客の周遊ルートにおいて、東京、箱根、富士山、名古屋、京都、大阪などの有名観光地を巡るゴールデンルートは、インバウンド客の国籍(以下 市場)によって異なるルートが存在することが分かりました。各地域は、市場ごとの主要周遊ルートの把握と自地域のルート課題の把握が重要となるため、これらを把握するために市場別の主要周遊ルートの概要MAP、課題の診断チャート、新たな周遊ルート検討に向けたステップを作成しました。また、本研究でも活用したデータは、公益財団法人 九州経済調査協会が提供、ブログウォッチャーが販売するインバウンド客の動態分析サービス「おでかけウォッチャー訪日版」にも採用され、より詳細な分析が可能となっています。

※本研究の詳細は、報告書をご参照ください。
https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20240409_travel_02.pdf
※インバウンドのデータ取得に関して:スマートフォンアプリ利用者から個別に許諾を得て取得したGPS位置情報データを、個人を特定できない形式に加工して集計しております。

研究結果の概要

訪日客が訪れる都道府県は限定的だが、市場によってルートが異なる

20240409_j001市場別の全国主要周遊ルートに入る都道府県を示したMAP

・欧米豪は東京~大阪ルートに集中
・台湾、韓国、タイといったアジア諸国は欧米豪に比べて地方に分散する傾向が強い

市場ごとの主要周遊ルートとの距離感が地域の戦略立案のカギ

・市場別の主要周遊ルートと地域との距離感によってさまざまなアクションを取ることが可能

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訪日客の周遊を分散させ、自地域に誘致する新たな周遊モデルルートの検討ステップ

20240409_j003※診断チャートを活用し、新たな周遊モデルルートを検討した福岡県の事例はこちらに掲載しています。
https://jrc.jalan.net/wp-content/uploads/2024/04/Inbound-Research_FUKUOKAcase.pdf

研究担当者によるコメント

20240409_j004株式会社リクルート じゃらんリサーチセンター 研究員
松本 百加里(まつもと ゆかり)

インバウンド旅行者は、複数の都道府県をまたいで広域周遊します。そのため、単体の地域だけで旅行者の動態分析をしても傾向が捉えきれない場合があります。そこで、本研究では日本全体を俯瞰して周遊ルートの傾向が把握できるように、市場別に地図にビジュアライズして、それぞれのゴールデンルートを可視化しました。この主要周遊ルートを把握した上で、自分の地域がこのルートに入っているのか、入っていない場合は日帰り圏内か、かなり離れているのかなど距離感をみながら、地域のエリア特性に合わせたルート戦略を考えるヒントにしていただけると幸いです。

セミナー登壇情報

じゃらんリサーチセンター×ブログウォッチャー共同セミナーをオンラインにて開催します。JRCで本研究を担当した松本百加里が、2023年度最新データをベースに、市場別の主要周遊ルートの傾向、診断チャートを活用してエリアルート戦略の検討ステップを地域事例とともに解説します。さらに「おでかけウォッチャー訪日版」ダッシュボード画面を見ながら、具体的な活用方法についてもお伝えします。
【日時】2024年5月17日(金)14~15時 オンライン
【対象】自治体・地域観光関連事業者
【プログラム】
「地図で読み解くインバウンド地方分散研究」より戦略立案+具体事例を解説 JRC研究員 松本 百加里
「おでかけウォッチャー訪日版」の活用方法を解説 ブログウォッチャー企画開発担当 米田 晃子
【申し込みフォーム】
https://www.blogwatcher.co.jp/seminar/recruit_blogwatcher_seminar2405/
【問い合わせ先】
株式会社ブログウォッチャー おでかけ研究所
TEL: 03-6705-9210 FAX: 03-6705-0207  MAIL:odekake-ml@blogwatcher.co.jp

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