株式会社リクルートマーケティングパートナーズ(本社:東京都千代田区 代表取締役社長:鬼頭 秀彰)が運営する、リクルート進学総研(所長:小林 浩)では、高校の進路指導・キャリア教育の現状を明らかにするため、全国の全日制高校の進路指導主事(一部単位制含む)1,179人に対して進路指導の困難度合い、キャリア教育の進捗状況等についての調査を実施いたしました。 この度調査結果がまとまりましたので、一部を抜粋してご報告申しあげます。進路指導の難しさに対する考え 「難しいと感じている」割合、9割を超える。高校における進路指導の難しさについて、「難しいと感じている」割合は91.2%に上り、2010年調査(前回)の92.8%から高止まりとなった。高校の大学・短大進学率別に「非常に難しいと感じている」割合を2010年調査と比較すると、全体が減少している中、「40~70%未満」の高校においては増加(10年38.0%→12年42.7%)しており、様々な進路志望者が混在する高校については、進路指導がより難しくなっている状況が明らかとなった。 難しさを感じる要因 「家計面の問題」が前回に引き続きトップ。「進路選択・決定能力の不足」が前回より増加して第2位に。 ■進路指導の難しさの要因(上位3項目)(%)※「家庭・家族環境の悪化」については、「家計面について」と「家計以外の面について」の2つの選択肢が存在。 難しさを感じる要因については「家計面の問題」が25.7%とトップ。リーマン・ショックおよび東日本大震災による景気の悪化が高校の進路指導にも影響を与えていることがわかった。 2位には前回調査3位であった「進路選択・決定能力の不足」(24.3%)が入り、前回から2.8ポイント増加している。 生徒の進学先として重視する点(大学) 教員は「学生の面倒見の良さ」、高校生は「校風や雰囲気の良さ」。 進路指導時に生徒の進学先(大学)として重視する項目を聞いたところ、下記のような結果となった。1位 学びたい学部・学科・コースがあること (80.7%) 2位 学生の面倒見が良いこと (59.5%) 3位 生徒の興味や可能性が広げられること (57.8%) 大学・短大進学率別にみると、1位はすべて「学びたい学部・学科・コースがあること」だが、2位は進学率70%以上が「生徒の興味や可能性が広げられること」、40~70%未満、40%未満は「学生の面倒見が良いこと」であった。一方、高校生対象の調査(当社が2011年に実施した『進学センサス』)では、トップは同じであったが、2位には「校風や雰囲気の良さ」が入っており、両者の認識に差があることが明らかとなった。 高大接続の観点から大学・短期大学などに期待すること 「わかりやすい学部・学科名称」。 大学・短期大学に期待することについては、1位が「わかりやすい学部・学科名称」(38.8%)と、前回調査に引き続きトップとなった。学部・学科名称が増加・複雑化する中で、学ぶ内容をイメージしやすい名称が望まれていることが明らかとなった。2位は前回調査に引き続き「入試の種類の抑制」(37.9%)、3位は今回調査で新規に追加した「就職実績の公開」(32.9%)となった。 キャリア教育に対する考え 「生徒にとって有意義」が6割弱。一方で、現場の負担増加に対する戸惑いも。 キャリア教育に対する教員の考えを聞いたところ、「生徒にとって有意義だと思う」割合は58.9%に上り、2010年調査の52.6%を上回った。一方で、「提唱されている内容どおりに現場が取り組むとしたら、教員の負担は相当大きくなりそうだ」も増加(42.9%→43.5%)。キャリア教育の意義を認めつつも、現場の負担増加に対する戸惑いも見受けられた。  調査概要 調査目的:全国の全日制高等学校で行われている進路指導・キャリア教育の実態を明らかにする 調査期間:2012年10月15日(月)~10月31日(水)(11月5日(月)到着分までを入力対象とした) 調査方法:質問紙による郵送法 調査対象:当社『キャリアガイダンス』を発送している全国の全日制高校の進路指導主事4,999人(一部単位制を含む)   集計対象数:1,179人(回収率23.6%)  【本件に関するお問い合わせ先】 https://www.recruit-mp.co.jp/support/press_inquiry/