男性の妊活に関する意識・実態調査
妊活に取り組んだ男性の約6割が自身の妊活に後悔あり 妊活に取り組んだ25歳~49歳の既婚男性1,444人を対象に調査。後悔のある男性の約3割が「もっと早く始めていれば」「もっとできることを実施しておけば」と回答

その他

2019年10月04日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)が運営する、スマホでできる精子セルフチェック『Seem(シーム)』は、妊活(※)に取り組んだ25歳~49歳の既婚男性を対象に、「男性の妊活に関する意識・実態調査」を実施しましたので、結果をご報告いたします。
※本調査における妊活の定義:排卵日に性行為をする、病院で検査をする、不妊治療を受ける、生活習慣を見直す(禁煙、運動、バランスの良い食事など)など、妊娠を目的に意識的に取った行動全てを指します。

『Seem』の詳細はこちら: https://seem.life

調査背景

日本では不妊の検査や治療を経験したことがあるカップルが増え、その割合は夫婦のおよそ5.5組に1組(※)に上ります。最近では「妊活」という言葉が広く認知され、妊娠を望む女性の多くが、基礎体温を測る、排卵日を調べるなど、妊娠を目的とした行動を取っています。一方で、男性の主体的な妊活への参加は遅れており、また、男性ができる妊活自体が世の中にあまり知られていないという現状があります。男性が妊活で取り組んでいることや、妊活を振り返り後悔をしていることなど、「男性の妊活」の実態と当事者の意識を明らかにし、男性も妊活に主体的に取り組むことで実現される「ふたりの妊活」をより広めていきたいという期待を込めて、本調査を発表いたします。

※出典:2015年 社会保障・人口問題基本調査(国立社会保障・人口問題研究所)

調査トピックス

<男性妊活の実態>
●「医療機関」で精子の状態を確認している男性はおよそ3人に1人、「郵送や自宅」で確認している男性は10人に1人に

<妊活の振り返り>
●男性の4割近くが実際に子どもを授かるまでに「1年以上かかった」と回答。「想定の期間内に子どもが授かれなかった」と回答した男性はほぼ5割に
●男性の7割近くが想定していた期間内に子どもを授かるために「もっとできることがあった」と回答
●妊活で取り組んでおけばよかったことの上位は「健康的な生活をする」「ストレスを溜めない」「精子に悪いとされる生活習慣を控える」、その行動に至らなかった理由は「自分には問題がないと思っていたから」「お金がかかるから」「自然に授かりたいから」

<男性の当事者意識>
●妊活への主体的な参加が遅れている男性は約3人に1人
そのうち、2割強がパートナーより「半年以上」後に妊活へ主体的に取り組むようになった
●主体的に取り組むようになったきっかけは「パートナー」

<妊活への後悔>
●妊活に取り組んだ男性の約6割が「自身の妊活に後悔あり」

Q. あなたが実施した妊活を振り返り、「もっと〇〇しておけばよかった」など後悔していることはありますか? [単一回答:%]

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Q. 実施した妊活を振り返り、後悔していることの内容 [複数回答:%]

 

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「男性の妊活に関する意識・実態調査」調査概要

実施機関: 2019年9月10日(火)~12日(木)
調査方法: インターネット調査(株式会社マクロミル)
調査対象: 過去3年以内に子どもを授かり(妊娠中含む)、
      妊活(※1)に取り組んだ全国の25歳~49歳の男性1,444人

※1:本調査における妊活の定義:排卵日に性行為をする、病院で検査をする、不妊治療を受ける、生活習慣を見直す(禁煙、運動、バランスの良い食事など)など、妊娠を目的に意識的に取った行動全てを指します。※各数値は、小数点第二位以下を四捨五入しています。

専門家からのコメント

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獨協医科大学埼玉医療センター 病院長
泌尿器科主任教授 
リプロダクションセンター 統括者
岡田 弘 先生

多くの男性が自分の妊活について振り返り、後悔しています。
妊活の始めから男性も女性と一緒に取り組むことが大切です。

晩婚化が進み、妊活を開始する年齢が夫婦ともに上がっている中、不妊治療を受ける人が増加しています。しかし、女性の治療が先行して男性の参加が遅れているのが現状で、1、2年女性一人で治療を進めたが妊娠に至らず、後から男性側に原因があったと判明するケースも少なくありません。

今回の調査では妊活を経験した男性の59.7%が「自分の妊活に後悔がある」と回答しました。そしてその多くは「もっと早く自分が主体的に取り組めばよかった」や「もっと自分ができることを実施しておけばよかった」といった、自身の妊活に対する意識・行動に関してです。また、妊活を経験した男性のおよそ3人に1人が医療機関で精液検査を実施した経験があると回答している点も興味深い点です。女性が先行して治療を続けたが妊娠に至らず、後から男性が精液検査を受けざるを得なくなったケースが多いと想像できますが、不妊の原因の約半分は男性側にあるため、3割の男性に精液検査の経験があるという点もうなずけます。自身の妊活について後から後悔しないためにも、始めから女性と一緒に妊活を開始し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。

妊活や不妊治療は男女で一緒に取り組んでいくことが基本です。現在は、男性不妊の専門医も増えてきているので安心して受診をしてほしいと思います。精子の状態をセルフチェックできる『Seem』が男性の意識や行動変化のきっかけになることを期待しています。

スマホでできる精子セルフチェック『Seem』開発者コメント

今回の調査では、妊活に取り組んだ男性の約6割が自分自身の妊活に「後悔している」ことが明らかになりました。実に半分以上の男性が自分自身の妊活を振り返り、もっとやるべきことがあった、もっとこうすればよかったという想いを抱えています。また、妊活への主体的な参加が遅れている男性は3人に1人という結果になりました。もし男性側に原因があった場合、妊娠する上でとても貴重な「時間」を無駄にしてしまっていたかもしれない男性が少なくないことが明らかになりました。

妊活は一生のうちで何回も経験することではなく、現代の日本においては多くの方は1回から2、3回程度です。今回の調査結果が、将来子どもを欲しいと思っている男性やこれから妊活をされる男性が、始めから女性とふたりで妊活をスタートするきっかけになればうれしいです。

『Seem』開発者
株式会社リクルートライフスタイル
ネットビジネス本部 事業開発ユニット プランニンググループ 入澤 諒

 

詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/10/RecruitLifestyle_seem_20191004.pdf

 

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