『エイビーロード』2015年GW海外ツアー問合せ概況 問合せ数は前年比129%。羽田発・名古屋発が特に好調。旅行日程は5・6日間が半数。ビーチリゾートが人気。

旅行

2015年04月08日

株式会社リクルートライフスタイル

株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野健)の海外旅行領域の調査・研究部門である「エイビーロード・リサーチ・センター」(センター長:沢登次彦)は、海外旅行検索・比較サイト『エイビーロード』に掲載されている海外ツアーへのユーザーからの問い合わせ実績を集計し、2015年ゴールデンウィーク(以下GW)期間の海外旅行マーケットの動向を、以下の通り発表いたします。

結果要約

1.GW海外ツアー問合せ数(前年比)
→全国計で前年比129%。問合せは大幅に増加。
→羽田発(前年比158%)、名古屋発(前年比139%)が特に好調。 

2.GW海外ツアーの人気旅行先
→ビーチリゾート、アジア、ハワイなど中距離が人気。
→問合せ方面1〜3位はオアフ島、台北、グアム。セブ島が4位にランクイン。 

3.GW海外ツアーの日数、出発・帰国希望日の集中状況
→5・6日間ツアーが問合せの半分を占める。平均日程は5.4日(前年5.6日)。
→ピークは昨年以上に集中の予想。出発ピーク予想日は5月2日(土)。

[本レポート集計の定義]
※1 全国計、各地発とも、前年問合せ実績を100%としたときの、2015年の問合せ実績を%で表示。
東京発は成田発・羽田発・成田羽田未定の合計。大阪発は関空発・伊丹発・関空伊丹未定の合計。
全国計には、東京、大阪、名古屋以外の発地(福岡、札幌など)を含む。
※2 GW期間の定義は、
2015年4月25日(土)〜5月6日(水)
2014年4月26日(土)〜5月6日(火)
2013年4月27日(土)〜5月6日(月)
のいずれかが日程に含まれる旅行。2015年、2014年は同年1月1日〜3月22日までに発生した問合せを集計。
2013年は以前に発表した同年1月1日〜3月23日までに発生した問合せを参考データとして掲載。
(以下の黄色い網掛け部分をGW期間と定義。日曜・祝日は赤で表記)

※3 問合せの定義:『エイビーロード』カスタマーのメールによる旅行会社への問合せと、サイト経由での旅行会社のホームページへのリンク数を含めた数値。

1. 問合せ数、全体は前年比129%。羽田発は158%、名古屋発は139%。

2015年のGW(2015年4月25日〜5月6日のいずれかが旅行期間に含まれる旅行)の新規問合せ数は、前年比(昨年のGW期間)で全国計が128.6%。主要出発地別では名古屋発が138.8%、東京発が133.2%などとなっている。羽田発は前年比157.6%と前年の国際線増便以来、依然として大きな伸び(データ1)。

データ1:2015年GWの新規海外ツアー問合せ数(前年比)

2. GW海外ツアーの人気旅行先、1位オアフ、2位台北、3位グアム。

主要方面別には、ビーチリゾート、アジア、ハワイなど中距離が好調で、長距離は相対的には苦戦。また、元々のシェアは小さいがオセアニアが前年の減少から回復し、2013年のシェアも上回った(データ2、3)。人気旅行先ランキングでは、前年に引き続き「オアフ島(ハワイ)」が1位でシェアも伸ばした。2位「台北」は変わらず、3位には「グアム」が浮上。「セブ島(フィリピン)」「バンコク」もトップ10入り(データ4)。

データ2:GW海外ツアーの問合せ エリア別前年比

データ3:GW海外ツアーの問合せ 旅行先シェア エリア分類別

データ4:GW海外ツアーの問合せ 旅行先シェアTOP10 /参考:2014年・2013年

※小数点第2位を四捨五入した数値でランキング。

3. GW海外ツアーの日程、5・6日間が人気で平均5.4日と短期化。

ツアー日数に関しては、「5日」「6日」で全体の5割以上に。7日間以上は2年連続で減少し(データ5)、全体的に短期化傾向。平均旅行日数は5.4日(データ6)。出発・帰国希望日はそれぞれ5月2日(土)と6日(祝水)により集中する傾向(データ7)。

データ5:GW海外ツアー問合せシェア 日数別(2013〜2015年比較)

データ6:GW海外ツアー問合せ 平均日数(2013〜2015年比較)

データ7:GW海外ツアー問合せシェア 希望出発日・帰国日(2014〜2015年比較)

※主要な希望出発日・帰国日を集計。前後する希望出発日・帰国日もあるため、合計は100%にはならない。

総評・解説

5・6日間での中距離ビーチリゾートが人気に。
燃油サーチャージ値下げが好材料も、日並びと治安がロングに悪影響。 

2014年のGWは円安の影響が大きく、集計時において2013年比マイナス12%(全発地計)という問合せ数であった。しかし、本年は前年比29%アップとマイナス分以上に問合せが増加した。ただ、GW対象期間が2014年は4月26日〜5月6日の11日間、2015年は4月25日〜5月6日の12日間と1日多いため、集計対象日を勘案して比較するなら、トータルで約9%問合せ数が多くなるはず。したがって、実質の増加は前年比で約20%という見方もできる。それでも好調であることは確かであり、その要因について、①円安は変わらないが原油価格の下落で燃油サーチャージが大きく値下げされたこと、②昨年の羽田国際線増便の効果が継続していること、③国内旅行も含めた消費者の旅行意欲が堅調、の3点がありそうだ。

カレンダー的には5月3日(日)から6日(祝水)まで、GW後半に連休が続く。5月2日(土)が休みの場合は、ここで5連休を取りやすい日並びである。出発希望日と帰国希望日はそれぞれ5月2日(土)と5月6日(祝水)に昨年以上に集中する傾向だ。この日並びと、ヨーロッパや中東でテロ関連の事件があったことなどで、長距離方面は相対的には不調で、5・6日間で行けるビーチリゾートが人気となっている。問い合わせ旅行先のトップ10にランクインしたオアフ島(問合せ数前年比136%)、グアム(同163%)、新規就航との相乗効果で急上昇のセブ島(フィリピン)(同352%)などが大きく問合せ数を伸ばした。また、トップ10圏外でも、プーケット島(タイ)が同222%、ニューカレドニアが同214%、サイパンが同155%などで目立った増加が見られた。また、もともと旅行先のシェアが少ない方面の話ではあるが、アフリカ・その他(中近東を含む)への問合せが減り、逆にオセアニアへの問合せが急増した。旅行日程は昨年よりもさらに短くなって、平均5.4日。

また、2014年の羽田空港国際線増便からはちょうど1年が経過したが、今回も前年比58%アップという高い伸び率を維持して市場をけん引している。首都圏以外では、名古屋発も前年比で大きな伸び。セントレア発着の2015年上半期便数はほぼ昨年同様のため、こちらは供給増ではなく純粋に消費者ニーズが高まった結果と言えそう。

プラス要素とマイナス要素の入り混じった2015年GWではあるが、結果的にトータルの海外旅行者数が増加する着地に期待したい。

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