転職市場動向レポート「2021年の展望」発表 全15業界を解説

リクルートキャリアの人材紹介サービス「リクルートエージェント」の現況に見る、主要業界の求人・求職者の最新動向をレポートしています。2020年、転職市場では新型コロナウイルス感染症という不測の事態により、採用計画の予期せぬ変更、 Web面接の急速な広がり、個人のキャリア観の変化など、さまざまな事が起きました。一方で、構造的な人材不足の様相は変わらず、企業の採用戦略は今まで以上に深化が求められています。先を見通すことは難しいなかでも、2021年の転職市場はどうなりそうなのか、各領域の最前線で採用/転職支援を行う担当者から解説します。

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こちらの内容は、11月~12月時点の取材を元に作成しております。

業界ごとの展望

  • IT・通信
    全体としては、採用活動は活発。引き続きDX、5G、セキュリティがキーワード。
    今後のIT人材不足に向けて中長期で人材を採用し育成していくことが求められる。

    在宅勤務による面接のしやすさが浸透している。社内SE志向の求職者の志向にも変化。
    今後学び続けられるかどうかが、キャリア形成においてはより一層重要になるだろう。
  • コンサルティング
    少しずつ案件は回復し、徐々に採用ニーズも戻っていく傾向。
    金融、通信、セキュリティなどはニーズも強く分野によって採用意欲に濃淡がある。
  • インターネット
    求人の回復は早く、採用活動は活発。Web面接完結するのがスタンダードに。
    求職者はより時流にあったサービス、自分がやりたいことを重視する傾向に。
  • 自動車
    ITエンジニアのニーズは依然として高く、争奪戦の様相は変わらない。
    Web面接はほぼ全ての企業で導入された。
  • 総合電機・半導体・電子部品
    引き続きハードからソフトへ。採用が活発な領域と落ち着く領域が二極化の動きは継続。
    若手技術者が半導体・電子部品業界へ転職する動きも。
  • 環境・エネルギー
    再生可能エネルギーなど環境系の人材を求める動きは継続。
    技術者のビジネス職への挑戦が歓迎される機運が高まる。
  • 化学
    半導体、ヘルスケア関連の求人の戻りが早く、全体的には年明けには復調するだろう。
    環境への配慮も重要テーマ。新規事業関連求人も増加するだろう。
  • 医療・医薬・バイオ
    新型コロナウイルス禍の影響は落ち着き、各社採用計画は順調な傾向。
    デジタル分野・データ活用分野・バイオ領域は引き続き採用は活発。
  • 建設・不動産
    多様な働き方のニーズに応えられる企業が出てきており、応募も集まるように。
    求職者は自分の価値観に合うか、きちんとした人材管理・経営ができているかを重視。
  • 銀行・証券
    銀行は引き続き採用は活発。中でもDX(IT・事業開発・デジタルマーケ)求人が活発。
    証券は新規事業開発関連求人が出ている。求職者の志向も徐々に変化が。
  • 生保・損保
    新型コロナウイルス禍の影響は比較的軽微。DX関連の採用が進む。(生保)
    将来的なキャリアを考え異職種への転職を検討する方も。(損保)
  • 消費財・総合商社
    採用は10月以降回復基調。DXに取り組み始める動きも。
  • 人材・教育
    人材業界の採用は回復。教育分野は対面でのサービス継続の動きが強い。
  • 外食・店舗型サービス
    影響はまだ大きいが、オンラインサービスや中食、スーパーなどは好調。
    業態を多角化する動きが強まる。
  • ベンチャー領域
    SaaS系事業は引き続き好調で採用も求職者の動きも活発。
    地方ベンチャーへの転職の動きも出てきている。

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