当社サービスに関する、一部の報道につきまして

この度は、当社サービスに関する報道で、学生の皆さまや、企業・大学の関係者など各所にご心配、ご迷惑をおかけしておりますこと、誠に申し訳ございません。

今回報道されている内容は、当社が提供しているサービスのひとつである、「リクナビDMPフォロー」というサービスについて取り上げられたものです。本サービスの概要と今後の対応につきまして説明させていただきます。

【リクナビDMPフォローとは】
<サービス提供の背景>
当社「就職みらい研究所」の調査によると、近年、学生の入社企業への納得度は低下傾向にあります。また、入社企業に「納得している学生」と「納得していない学生」との間には、「入社予定の企業の理解度」に大きく差があることも判明しています。学生の納得度を高めるためには企業と学生の相互理解を深めることが重要であるにも関わらず、年々企業の採用難易度が上がっており、7割以上の企業人事にとって「採用に係るマンパワー」が最大の課題となっています。また、メールや電話による内定者フォローを強化している企業も増えつつある一方で、過去5年で「学生による辞退率」は大きく増加しているのが現状です。相互のコミュニケーションが成立していれば本来紡がれたであろう納得度の高いマッチングが、適切なフォローがかなわないことで、応募学生による選考活動辞退や内定辞退につながってしまっている現実もあります。

<サービスの内容>
リクナビDMPフォローは、当該採用企業における前年度の応募学生のリクナビ上での行動ログなどのデータを解析の対象に、その企業に対する応募行動についてのアルゴリズムを作成します。そこに、今年度に当該採用企業に応募する学生の行動ログを照合。その結果を「採用選考のプロセスが途絶えてしまう可能性」として企業に提示することで、企業は適切なフォローを行うことができ、学生にとっては、企業とのコミュニケーションを取る機会を増やすことができます。

学生の応募意思を尊重し、合否の判定には当該データを活用しないことを企業に参画同意書として確約いただいています。コミュニケーション不足による「学生からの辞退」という企業学生双方にとって不本意なマッチングに終わりかねない状況に対し、誰に、いつ、どのようなフォローを行うかというコミュニケーション設計の一助にしてもらうことを目的に、提供してきました。

なお、本サービスは、2018年3月のサービス開始以降、38社に対して、試験的な運用を積み重ねてきました。

【本サービスにおける個人情報の取り扱いについて】
これまで本サービスでは、学生が当社の就職情報サイト「リクナビ」にご登録いただく際にご同意いただいたプライバシーポリシーに基づき、リクナビサイト上での行動履歴の解析結果を取引企業に対して提供しておりました。
プライバシーポリシーhttps://job.rikunabi.com/2020/general/move/?screen=navg/help/privacy_policy.html

なお、本サービスで企業に提供されるデータは、リクナビの閲覧データをもとに算出されたスコアであり、学生の能力を推し量るものではありません。この点、いかなる時期であっても提供された情報を合否の判定に活用しないことにご同意いただいた企業にのみ、本サービスをご提供してきました。ご利用いただいている企業には当社から定期的に利用状況の確認をさせていただいております。

【今後の対応につきまして】
本サービスの提供にあたっては、各種法令にも照らしつつ、学生の個人情報保護を最優先にサービスの設計や各種規約を整備してまいりました。しかしながら、昨今では個人情報保護に関する社会の認識も大きく変化しております。海外におけるルール整備の潮流も受け、本日の一部報道にもあります通り、関係各所から当社のプライバシーポリシーの表現が学生に伝わりにくいものとなっているのではないかとご意見をいただきました。こうした背景から、2019年7月31日(水)をもって、サービス提供を一時休止させていただくことを決めました。学生の個人情報がどのように企業に提供されていくのか、よりわかりやすい表現や説明方法を検討し終えるまで、本サービスは一時的に休止いたします。このたびは、多大なご迷惑をおかけしますこと、申し訳ございません。

今後もリクルートキャリアは、学生が自分自身の持ち味を生かしていきいきと働くことを実現するサポートをし続けていきますので、ご理解賜りますよう、どうぞお願い申し上げます。

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社リクルートキャリア 社外広報グループ
kouho@waku-2.com 03-3211-7117

20190801_02.pdf (259.8 KB)