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千葉市立稲毛高等学校にて共生社会について理解を深める出張授業を実施

2022年04月08日

千葉市立稲毛高等学校にて共生社会について理解を深める出張授業を実施


千葉市立稲毛高等学校で実施した出張授業。『障がいの社会モデルを学ぼう!』をテーマに、共生社会について理解を深めるきっかけを提供しました。

共生社会の推進に必要な視点『障がいの社会モデル』を学ぶ

2022年3月14日、千葉市立稲毛高等学校で出張授業を実施。『障がいの社会モデルを学ぼう!』と題したオリジナルコンテンツを使い、共生社会についての理解を深め、具体的なアクションにつなげるきっかけを提供しました。この取り組みは、障がいの有無に関わらず、それぞれが活躍できる社会を実現する『パラリング』活動の一環であり、同時に国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)として定められている「働きがいも経済成⾧も」や「人や国の不平等をなくそう」を視野に入れたアクションでもあります。

授業は50分、3つのパートにわけて実施しました。1つ目のパートでは、仕事とパラアスリートの活動を両立する村上さんの日常生活を動画で紹介し、どのような困難があるのかを知ってもらったうえで、それらを乗り越えるために必要なことを考えてもらいました。2つ目のパートでは、障がいを抱える方のさまざまな事例も紹介しながら『障がいの社会モデル』について理解を深めてもらいました。障がいを当事者の課題とするのではなく、障がいがない人を基本につくられた社会構造の課題ととらえる考え方です。さらに最後のパートでは『障がいの社会モデル』を踏まえ、共生社会を推進するためにどのような設備や仕組み・制度が社会に必要か、また、個人としてどのような意識、そしてアクションが必要かを考えてもらいました。動画コンテンツを視聴するだけでなく、個人で考えるワークシートの活用や、グループで考えを共有・発表するアプローチを取り入れることで、一人ひとりに深い学びと、具体的なアクションのイメージを持ち帰ってもらいました。

共生社会の実現に向けてできることを考え、広めてゆきたい

生徒さんの自主参加形式で行われた授業。参加理由を尋ねると、障がいを抱えている方との接点で迷うことがあったので参加を決めたという声がありました。「いつも利用しているバスで視覚障害を抱えている方と一緒になるんです。私の腕につかまっていただくのですが、本当に必要なサポートができているのか、どんな気持ちでいらっしゃるのか気になっていたので参加しました。今日の授業で考え方や自分にできることの理解が深まりました」と話してくださいました。また、本授業で印象に残ったことを尋ねると、ひとりの生徒さんから「動画で、障がいを持つ方と一緒に働いている方が『障がいに対して配慮はいるけど遠慮はいらない』とおっしゃっていたのが印象的でした。考えてみたら保育園のとき、車いすユーザーの友人も一緒にドッヂボールをしていました。ルールを工夫すれば障がいの有無に関わらず一緒に楽しめることに、あらためて気づくことができました。こうした考えが世界に広まれば、障がいという言葉そのものがなくなるのではないかと感じました」という感想が寄せられました。さらに「これまで『障がい』は、当事者が持っているものだと思っていましたが、今日の授業で障がいはその人だけのものではなく、社会にあるバリアから生まれると知り、障がいがない人を前提にした社会のあり方や人々の意識を変えたいと感じました。そのためにも、今日の授業に参加していない友達にも学んだことを伝えたいと思いました」という声もあがりました。

千葉市立稲毛高等学校,授業の様子


当日は24名の生徒さんが参加。これまで感じていた迷いなど持ち寄りながら、自分の生活に照らし合わせる形で共生社会への理解を深めてもらう機会となりました。

多様性の理解は、これから社会で活躍する人に欠かせないもの

最後に、出張授業を受け入れてくださった教頭の和田先生にも感想を伺いました。「総合的な探求として、千葉市に身近なテーマをさまざま取り上げる授業を実施してきました。その中でSDGsについても学び、共生社会の推進についても考えてきたのですが、障がいを抱えている方との交流機会をつくるのが難しく、深い学びを提供できずにいました。今回の授業によって、生徒たちは自分の生活に照らし合わせ、自分にできることを想像しながら学びを深めることができのではないかと思います。学んだことを生徒同士で主体的に広げ、自分たちの生活を考えてもらえたらと思います」

千葉市立稲毛高等学校,授業の様子

今回は、出張授業という形で実施しましたが、今後は各学校で先生ご自身に活用いただけるようコンテンツをご提供していきます。 本授業コンテンツの詳しい情報については下記パラリング事務局までお気軽にお問い合わせください。


『考え方を変える=パラダイムシフト』で『つながりの輪を広げる』パラリングは、これからも障がい者理解のための プログラムを通して誰もが自分らしく生きる社会づくりに貢献します。

お問い合わせ先
株式会社リクルート パラリング 事務局
recruit_pararing@waku-2.com

パラリングとは?

「パラリング」とは「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(輪)」の造語で、障がい者理解を広めていくリクルートの活動です。リクルートは障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指して活動をしています。