大学卒業後、2004年ITコンサルティング企業に就職。金融系や物流系基幹システム構築等に携わる。2009年インターネットサービス企業に転職。EC事業のプロマネ、ソーシャルゲームのプロデューサー、ネット決済サービスの戦略策定や商品企画、マーケティング等を担当。2016年リアルな顧客接点を活かして、決済の新しい領域を切り拓き社会に貢献したいと思いリクルートに入社。2017年より『Airペイ』のプロダクト責任者を務める。

部署を超えて協働しプロダクト戦略の立案から推進までを行い、事業成長を加速させる。

─リクルートのプロダクト企画職の役割を教えてください。

プロダクト企画職はテック職とともに、プロダクト統括本部にあります。テック職種は、リクルートが扱うさまざまなサービスにおいて、エンジニアがプロダクトの開発をしたり、データを活用しプロダクトの改善、モデル設計、実行を行っているのに対し、プロダクト企画職はもう少しビジネスに近いプロダクト戦略・企画、プロダクトマネジメント、マーケティング、プロダクトデザインなど、事業成長に向けての企画推進を担う役割です。

SaaS領域におけるプロダクト戦略・企画の組織には、業務・経営支援サービスである「Air ビジネスツールズ」をはじめとした各SaaSプロダクトに関連する複数のユニットが配置されています。その一つであるSaaS領域の決済プロダクトマネジメントユニットには50名ほどが在籍し、キャリア採用入社が全体の約8割を占め、ITやコンサル業界などバックグラウンドは多種多様なのが特徴です。「キャッシュレス社会の到来を加速させる」というミッションのもと、『Airペイ』や『Airペイ QR』など決済サービスに関わるプロダクト戦略の立案から推進までを行っています。またプロダクト戦略を実現していくために、顧客接点職やマーケティングなど様々な役割と連携を取り、常に透明性の高い情報共有をしながら進行することで、業務の柔軟性、効率化を高めながら事業の成長と拡大を目指しています。

個人を越えてチームでコミット。
戦略を描き、実行まで幅広く遂行できるプロダクト企画職。

─SaaS領域の決済事業におけるプロダクト企画職の仕事内容について教えてください。

担当事業ごとに役割範囲は異なりますが、SaaS領域の決済事業における大まかなミッションは、「プロダクト企画」「プロダクト推進」「アカウンティングマネジメント」です。その中でも「プロダクト企画」や「プロダクトマネジメント」業務を中心に担い、事業全体にまつわる戦略や策定を描くだけではなく、実行推進やパートナーとの渉外まで幅広く行うことが特徴です。

具体的には、戦略実現に向けたさまざまな施策、アクションを全てPL上でシミュレーションし、事業計画のシナリオを可視化します。策定したシナリオについて、国の規制緩和や競合動向、実現可能性等をふまえ、さまざまな観点を持ちながら議論を繰り返し事業全体のKPIや事業収支を考えていきます。またクライアントやカスタマーを主語に考え尽くし、「私たちが提供すべき付加価値はこうなんじゃないか」といった仮説をつくります。その上で、クライアントやカスタマーの声を聞き、改めてターゲットを定義しプロダクトの付加価値を高めていきます。

このようなミッションに全力でコミットしていくためには、メンバー一人ひとりが適切なストレッチ目標を持ち、皆が主体性を持って取り組んでいけるような組織を作っていくことが大切です。SaaS領域の決済プロダクトマネジメントユニットでは、「All for One, One for All」「Thanks and respect」「Disagree and commit」「Narrative thinking」「Openness」といった5つのクレドを定めてコミュニケーションを取ることで、積極的に意見が言い合え、個々の特性を活かし、成長し合える組織を目指しています。

例えば、会議の場では「Disagree and commit」で議論し、年次関係なく皆が発言できる環境作りを心がけています。賛成意見も反対意見も、全ての意見を机に並べたうえで、組織としてやるべきことをきちんと判断し、目標に向かって全力で臨んでいきます。今では、組織全体にそのような意識が浸透し、チーム内では活発に意見が飛び交い、ポジティブな雰囲気にあふれる組織になってきていると思います。

300兆円規模のマーケットに向き合い、
社会の隅々で生産性を改善していけるようなプロダクト企画に取り組む。

─プロダクト企画職として働く魅力を教えてください。

大規模なマーケットに向き合い、消費者の利便性や事業における生産性向上に大きく貢献していけることが魅力です。例えば、キャッシュレス決済は日本においてもニーズが急拡大し、国が国策として「キャッシュレスの推進」を唱えるほど。マーケット規模は約300兆円、450万もの事業者が今後ターゲットになると言われています。そのような大規模な事業に対して、私たちのプロダクトが普及することで、消費者の利便性や事業の生産性を高めていけることは、リクルートでSaaS領域のプロダクト企画職に携わる面白さの一つだと思います。
例えば『Airペイ』は、店舗の管理業務の負荷を軽減し、皆さんが本来やりたかった仕事に集中してもらうことを支援しているプロダクトですが、約40万のクライアントに利用され、その数は日本の主要なコンビニエンスストアや信号機の数より多い。このように、社会インフラの一つともいえる利用者を持つプロダクトによって、社会の隅々で生産性を改善し、「商うを、自由に。」というビジョンのもと、事業を営むみなさまが自分らしいお店づくり、思い描く事業運営ができるよう支援していけるのは、リクルートで仕事をする大きな意義です。

またリクルートには、住まい、結婚、美容、飲食など多様な領域におけるプロダクトがあり、例えば飲食領域での実績を活かしながら他事業で新たな決済サービスの立案も検討できます。さらに、事業のフェーズや規模、ビジネスモデルが異なる複数のプロダクトに携われるので、プロダクトの成長に必要な幅広いプランニング経験も積むことができます。事業の拡大や新たなサービスを生み出したり、社会に大きく貢献できるチャレンジングな取り組みをしていけることも魅力ですね。

キャッシュレス化を加速することで、
新たなビジネスアイデアを生み出していきたい。

─今後の挑戦・実現したいことを教えてください。

決済を切り口に未来のデジタル化された世界を想像し、社会の不を解消するためにリクルートとしてもっと貢献できることはないのかを追求していきたいですね。デジタル化の進歩により持続的かつ健全な経済発展に繋げていけるよう、そこをもっと加速させたい。またキャッシュレスデータを活用することで、お店の経営戦略立案をサポートしたり、商品やサービスの企画開発、さらには新たな出店計画といったマーケティング活動の支援をさらに充実させることができると考えています。キャッシュレス決済のさらなる普及により、新たなサービスやビジネスのアイデアを生み出していけるよう社会へ貢献していきたいです。

そのために、メンバーと作りたい未来や夢を語り、ボトムアップでやるべきことを考え、それを実現していきたい。役割の異なるメンバーそれぞれが最大限に個を発揮したとき、チームとして最高の結果を生み出すことができる。そんな組織であることを何よりも大切にしています。一人ひとりが人生をかけて向き合うのが仕事なのだから、課題が大きくてもポジティブに、自己肯定感を持ってイキイキと仕事をするほうが絶対にいい。自分が介在することで、どれだけのインパクトを社会に与えられるのか。事業・組織・個人、全ての成長を追求して欲しい。何かを成し遂げる達成感も良いけど、日々何かに燃えている充実感はもっと良い。それらは事業の目的と組織や個人の目標がすり合い、主体的に当事者としてミッションに取り組める環境づくりから生まれるものだと思っています。自らの仕事にオーナーシップと責任を持ち、成果へのコミットと向き合う仲間と一緒に切磋琢磨していきましょう。

記載内容は取材当時のものです。

社員インタビュー

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