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スマホひとつでつくる臨場感! 秦野市の共生社会推進イベントに 『パラスポーツ擬似体験VR動画』を提供

2022年03月16日

スマホひとつでつくる臨場感!秦野市の共生社会推進イベントに『パラスポーツ擬似体験VR動画』を提供


神奈川県秦野市スポーツ推進課と上智大学の学生プロジェクト『Go Beyond』がコラボレーションした『はだのパラスポーツフェスティバル2021』。パラスポーツに関心のなかった方も含め500名ほどが参加。スポーツの感動を基点に共生社会について考える場となりました。

2021年12月19日(日)、神奈川県秦野市が共生社会推進に向け『はだのパラスポーツフェスティバル2021〜東京2020パラリンピックを未来へつなげよう〜』を開催しました。パラリングはプログラムを主に企画した「ソフィア オリンピック・パラリンピック学生プロジェクト Go Beyond*」を通じて『パラスポーツを擬似体験できるVR(360°)動画』および、動画をより臨場感をもって視聴できる紙製オリジナルスコープを提供しました。
*東京2020大会をきっかけに誰もが輝ける共生社会の実現を目指し活動する、上智大学の学生プロジェクト

2021年は共生社会を推進する節目の年

フェスティバルを主催した秦野市スポーツ推進課の橋本さんは共生社会を推進するうえで、日本でパラリンピックが開催される2021年は節目だと感じていたそうです。しかし、COVID-19の影響で大人数がリアルに集まるイベントを企画する難しさに直面していました。そうした中、上智大学で「オリンピック・パラリンピック概論」等の授業を担当している師岡文男名誉教授がつないだご縁で『Go Beyond』とコラボレーションすることに。
「パラスポーツを基点に共生社会を推進してきた『Go Beyond』が力強く推進してくれました。プログラムだけでなく、当日の運営もほぼお任せしたのですが、経験が豊富で多くの気づきをいただきました。特にパラスポーツを楽しんでもらうだけで終わらせず、共生社会に対する理解や共感につなげてゆく大切さを改めて感じる機会となりました。パラリンピックが終わったことで障がいに対する理解を深めようという社会の熱や、共生社会を推進する原動力が損なわれないよう、次の展開を意識したいと思います」と話してくださいました。
また、『パラスポーツVR(360°)動画』を試していただいた中でも、大きな可能性を感じたといいます。
「人と人が触れ合ったり、会話したりすることにナーバスな中、非接触で最小限の会話で提供できるコンテンツはとても活用しやすかったです。リアルとバーチャルの間のような感覚で、迫力のある視聴体験を限られたスペースでコンパクトに提供できるのは運営側としては助かりました。今後さまざまなイベントで、多彩に活用できるのではないかと感じています」と話してくださいました。

秦野市スポーツ推進課オリンピック・パラリンピック推進の橋本さん


秦野市スポーツ推進課オリンピック・パラリンピック推進担当の橋本さん。一度は開催を見送ったフェスティバルを実現でき、あらためてスポーツの共生社会を推進する活動の意義を感じたと話してくださいました。

パラスポーツの迫力を手軽に届けられる『パラスポーツVR(360°)動画』

『Go Beyond』のメンバーとしてプログラムの企画・運営を担った信岡さん。ルールを工夫することで誰もが楽しめるパラスポーツに触れた際、その迫力に魅了され、より多くの人に広めたい、その感動から共生社会を推進する理解や共感を広げたいとの想いで活動されているといいます。
「パラスポーツの迫力を言葉だけで伝えても、なかなかイメージを持っていただけません。とはいえ実際に体験してもらうにはハードルがあります。リアルなイベントを企画しづらい情勢というのもありますが、スペースや競技用の道具などを確保する難しさもあるため、実施回数が限られてしまうからです。『パラスポーツVR(360°)動画』を使ったプログラムなら、パラスポーツの迫力を手軽に届けることができ、そこから障がいに対する理解につなげていけるので、今回のプログラムでも取り入れました。子どもたちの反応もすごく良くて、くるくるその場で身体の向きを変えながら楽しんでくれたり、とても盛りあがりました。一人ひとり受け取り方は違ったと思いますが、ルールが工夫されていることで障がいの有無に関係なく、誰でも楽しめるスポーツだと感じてもらえたと思います。そこから共生社会のあり方を感じてもらえたら嬉しいですね。自宅に持ち帰ってもらったので、ご家族やお友だちと楽しむことで、子どもたちからさらに共生社会への理解や共感の輪が広がってゆくといいなぁと思っています」と話してくださいました。

『Go Beyond』メンバーとしてフェスティバルの企画・運営を手掛けた信岡さん


『Go Beyond』メンバーとしてフェスティバルの企画・運営を手掛けた信岡さん。コロナ禍での活動に難しさを感じる中、非接触で会話も最小限にしながら臨場感を味わえる『VR360°動画』に大きな可能性を感じたと話してくださいました。

フェスティバルの様子

志を同じくする仲間との情熱の輪でつくる共生社会

今回のフェスティバルを通じて、共生社会のあり方をあらためて考えたという橋本さん。「『パラスポーツVR(360°)動画』は、テレビで観戦するのと目線が違うんですよね。アスリートの視界で身体の動かし方など擬似体験できるので、車いすでラケットをふる難しさなどがリアルに想像できてアスリートの身体能力の高さが伝わってくるんです。障がいのある方というと、こちらが一方的にサポートするという発想になりがちですが、一概にはいえないことをあらためて感じました。それは障がいの有無に関わらず言えることで、お互い完全に理解はできなくても、先入観をとりはらい違いを否定しないことが共生社会の基本になるのではないかと感じました」と話してくださいました。
さらに「今回のコラボレーションで、大きな成果を得られたと感じています。さまざまな制約で実現性が難しいと感じることがあっても、志を同じくする人とつながることで乗り越えることができる。一過性で終わらない取り組みにつなげていける。来年度も『Go Beyond』のみなさんやリクルートのみなさんと一緒に、共生社会を推進する取り組みができたらと感じています」
橋本さんのお話に信岡さんも「『Go Beyond』でも、オンラインでイベントを実施するだけでは限界があると感じていた中、公民館という多くの方が訪れる場をお借りできたことの意義を感じました。もともと関心がない方でも、たまたま見かけて立ち寄ってくださった方もいて。結果、500名ほどの方にプログラムを届けることができたんです。情熱をつなげて輪を広げる取り組みを、今後も増やしていけたらと思います」と話してくださいました。

2022年10月に行われる「はだのパラスポーツフェスティバル2022」も、Go Beyondが協力する形で開催を予定しているとのこと。
秦野市の橋本さん、『Go Beyond』の信岡さんとの出会いに、『つながりの輪』が広がっていく実感を得ることができました。パラリング はこれからも、さまざまな機会を通じて、誰もが輝くことのできる共生社会を推進していきます。

秦野市の橋本さん,『Go Beyond』の信岡さん


パラリングでは、パラスポーツの魅力を体感・理解していただくことを目的とした動画を無償提供しています。
公開しているYouTube動画へアクセスいただき、どなたでもご活用いただけます。
紙製VRスコープや動画アクセスへの二次元コード一覧チラシの提供も行っております。
ご興味のあるかたは、下記ご案内・活用事例をご確認ください。

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