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コートを駆け抜ける大迫力のスピードと正確な技術で魅せる。<車いすバスケットボール>

2022年03月30日

障がいの重さに関わらず出場できる! 車いすバスケットボールの世界

車いすバスケットボールは、パラスポーツの中でも世界的に人気が高いといわれる競技。前傾姿勢で車いすを漕ぎ猛スピードでコートを駆け抜けたと思えば、急停止して正確なシュートを放つといった緩急のあるプレーに目を奪われたことがある人もいるのではないでしょうか。

一般のバスケットボールとほぼ同じ環境で行われ、1チームは最大12名、コートでは5名同士で戦います。

また、障がいの程度によるクラス分けが適用され、クラスに応じた持ち点が選手に設定されます。この持ち点は障害が重いほど小さく、最小1.0点〜最大4.5点で、コート上の5名の合計が14点以上にならないようチームを構成しなければなりません。このルールにより、障がいの重い選手も軽い選手も平等に試合に出るチャンスが生まれるというわけです。

たとえばクラス4.5点の選手は、体幹のバランスが取れていて全方向に動けるため、攻守ともに柱となる存在。クラス1.0点の選手は体幹の動きがほぼなく、腹筋・背筋が機能していないため前傾姿勢を取りにくいことも。「バックピック」と呼ばれる戦術においては、あえて障がいの重い選手が相手チームのエースを止めて攻撃・守備に加わらせないようにするという、車いすバスケットボールならではの戦略も見られます。

VR動画でパラスポーツの迫力を味わう

村上 慶太さんと山口 健二さんのプレーをVR動画でご覧いただけます。あたかも自らの脚のようにひょいっと片輪を上げてシュートに行く場面では、パラアスリートの身体能力の高さに驚いてしまいますね。

ドリブルのシーンも出てきますが、車いすバスケットボールにおいては「ダブルドリブル」の概念はなく、ドリブルとボールの保持を何度繰り返しても問題ありません。また、一般のバスケットボールではボールを持った状態で3歩以上歩くと「トラヴェリング」になりますが、車いすバスケットボールではボールを持った状態で車いすを3回連続プッシュするとトラヴェリングになり、相手チームのスローインとなります。

一般的なバスケットボールと同じコートやリング、ボールを使って、障がいの程度や有無に関わらず一緒に楽しめるのが魅力と語る村上さんと山口さん。これからもスポーツや普段の行いを通じてたくさんの人たちにいい影響を与えたいという目標を掲げてくれました。

車いすバスケットボール(Wheelchair Basketball)村上 慶太(KEITA MURAKAMI)山口 健二(KENJI YAMAGUCHI)

試合観戦で車いすの攻防やパラアスリートのパスワークを堪能

タイヤが焦げたようなにおいがするほど、激しいチェアワークが見られる車いすバスケットボール。自らの車いすの幅を利用し相手をブロックして仲間にシュートを打たせるなど、車いすを使った見事なテクニックも見どころのひとつです。

競技の特性上、密集してぶつかることが多いため、他の車いすに引っかからないよう車いすの前面下部にはバンパーが付いており、タイヤはパンクしても簡単に付け替えられる工夫が施されています。

日本国内では、全国から予選を勝ち抜いた男子チームが出場できる「日本車いすバスケットボール選手権大会」や、女子チームの日本一を決める「日本生命 WOMEN'S CHAMPIONSHIP(全日本女子車いすバスケットボール選手権大会)」をはじめ、ジュニア選抜、シニア選抜、地域大会など大小さまざまな試合が行われています。

スピードや瞬発力はもちろん、持久力やチェアワーク、そしてなによりチームワークが重要となる車いすバスケットボール。迫力とスピード感あふれる試合展開を、ぜひ間近で観てみませんか?


【出演アスリート情報】 ※アスリート情報は、取材当時のものです。
村上 慶太(KEITA MURAKAMI)
・ 所属:リクルート所属、リクルートオフィスサポート勤務

山口 健二(KENJI YAMAGUCHI)
・ 所属:リクルート所属、リクルートオフィスサポート勤務


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