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組んだ状態で試合開始!投げ技の応酬から目が離せない。<パラ柔道>

2022年03月17日

視覚障がい者によるパラスポーツ「パラ柔道」

視覚障がいのパラアスリートが繰り広げる投げ技の数々を観戦できるパラ柔道。パラ柔道には組み手争いがなく、両者が組んだ状態で試合が始まるという特徴があります。障がいを考慮したルールが加わっているものの、一本、技あり、反則負け、延長戦など、基本的なルールは一般の柔道とほぼ同じ。

試合中に両手が離れてしまった場合は中断し、試合開始位置で組み直してから再開します。技が決まったり指導が入ったりした際は、主審がジェスチャーとともにコールするか、手のひらに文字を書いて伝えます。場外が近づくと声をかけたり、試合時間が残り1分になると信号音を鳴らしたりなど、試合の随所で障がいに合わせた工夫がなされています。

また、組み手から始めれば晴眼者とも組めるため、障がいの有無にかかわらず同じスポーツを楽しめるという面白さもあります。

相手との距離感や技のスピードをVR動画で体感

動画では女子48㎏級の半谷 静香さんの動きをVRで紹介しています。お兄さんの影響で中学のころから柔道を始め、大学のときにパラ柔道と出会ったという半谷さん。運動経験がなかったため、始めたばかりの時期は練習がとても辛かったのだとか。そんな半谷さんも、今では3大会連続でパラリンピックに出場するというベテランのパラアスリートに。

組んでから始めるという特徴から、開始2秒で技が決まることもあれば、終了間際1秒で逆転勝ちも起こりうるという、ハラハラドキドキの試合展開が魅力と語ります。背負投げや巴投げなどのダイナミックな技が試合中に何度も繰り返されるため、観戦する側も息をつくひまがありません。

動画では相手との距離の近さも体感できるため、動きの読み合いの緊迫感や一瞬で決まる技の切れ味などを味わえます。

また、半谷さんの視界のイメージも再現していますので、ぜひパラ柔道ならではの迫力をご覧ください。

パラ柔道(Para Judo)半谷 静香(SHIZUKA HANGAI)

パラアスリートの技の掛け合い。その見どころは?

組み合った状態から、どちらが先に仕掛けて技が決まるかを見届ける4分間。選手は、相手の肩口の道着をつかんだ「釣り手」によって肩の位置を把握し、相手の動きを予測しながら戦います。動きの変化や息遣いの変化など、視覚以外から得られる情報をもとに読み合い、一瞬の隙をついて技をかける……そんなスリリングな緊張感もパラ柔道の魅力のひとつです。

以前は、視覚障がいのクラスに関係なく男女体重別の階級に分かれて試合が行われていましたが、2022年1月からIBSA(国際視覚障害者スポーツ連盟)の国際クラス分けルールが変更されました。そのためJ1(全盲)とJ2(弱視)の2クラスに分かれたうえで、男女それぞれ4つの体重階級で試合が行われることになります。

これまでは男子の体重階級は7つ、女子は6つに分かれていたため、廃止された階級の選手は体重を落とすか増やすかを選択して試合に臨むことに。このルール変更により、これまでと違った試合展開が見られるかもしれません。


【出演アスリート情報】
半谷 静香(SHIZUKA HANGAI)
・ 所属:トヨタループス株式会社所属 東京事業所勤務
・ 競技クラス:女子48㎏級 B1クラス
・ 主な戦績:2012年ロンドンパラリンピック(競技クラス:48kg級、7位)、2016年リオデジャネイロパラリンピック(競技クラス:48kg級、5位)

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パラリングとは?

「パラリング」とは「パラダイムシフト(考え方の変化)」と「リング(輪)」の造語で、障がい者理解を広めていくリクルートの活動です。リクルートは障がいの有無に関わらずそれぞれが活躍できる社会の実現を目指して活動をしています。