就活生に働く楽しさを伝えたい! キャリアアドバイザーとして、社会人の先輩として、私が大切にしていること

就活生に働く楽しさを伝えたい! キャリアアドバイザーとして、社会人の先輩として、私が大切にしていること
新卒の学生を対象とした就職支援サービス『リクナビ就職エージェント』。就職活動を行う新卒学生の相談に乗る、キャリアアドバイザー歴4年の松浦李夏に、その醍醐味を聞いた。

働きたいのに働けない悔しさと、人が成長する面白みの両方を味わい、人材の世界へ

松浦はリクルートに入社する以前、印刷会社の営業とカフェの店舗スタッフを経験している。社会人初期のふたつの仕事が、松浦を今の仕事に導いたきっかけだという。

「1社目は残業もないし人間関係も良好な、のんびりした職場でした。でも、私はもっとたくさんのことを経験し、たくさんの人と関わるなかで成長したかった。就活時代、そこまで深く理解せず就職先を決めてしまったことを後悔しました。そこで、忙しく働ける場所を探してカフェに転職。銀座の一等地にある店舗では目が回るほど忙しい毎日でしたが、とても充実していました。学生のアルバイトスタッフと一緒にお店を運営していると、“松浦さんと一緒の時間は、学ぶことが多くて自分が一段成長できたように感じる”なんて言われることもあって、それはいつしか私のやりがいに。目の前の人のために精一杯向き合うことが、私が心から頑張れることだと気づいたんです」

こうして人材業界への転職を考えた松浦。自身の就活の後悔や学生スタッフとの交流経験から、就活生の支援をするキャリアアドバイザーの仕事に興味を持った。

リクナビ就職エージェントのキャリアアドバイザーを務める松浦李夏

多い時は1日20人。就活生に気づきを提供できるようなアドバイスが楽しい

新卒エージェントのキャリアアドバイザーは、就活が本格的に動く3月からが正念場。ピーク時には1日20人もの学生と会話をする仕事だ。「忙しいのは忙しい。でも、今後の人生をかけて活動する学生さんのために私たちの足は止められないし、なにより私は毎日皆さんと話すのが楽しい」と松浦は語る。

「自分の本当にやりたいこと、好きなこと、得意なことに気づいていない方のほうが多いように思います。“大学では生物専攻なので就職先は食品業界”、“文系だからITの仕事はできない”などと、漠然とした先入観で自分の選択肢を狭めている。だからこそ、私は学生さんとの対話を重ねながら新たな視点を提供することを大切にしています。会社名や職種といった表面的な情報だけで就職先を決めたら、後々私のように後悔することもあるから。“親が勧めるから”という理由だけでは、困難が訪れた時に頑張り続けられないかもしれないから。学生時代の経験や、好きなこと・得意なことをベースにした“自分らしさ”という軸で就活のアドバイスをするように心掛けています」

新卒の就活をサポートする、リクナビ就職エージェントの松浦李夏

「こんな時だからこそ、やりたいことを思い切りやろう」。新人から脱皮した瞬間

入社1年目は、先輩たちから教えられたセオリーを素直に実践するだけで精一杯だったが、スポンジのように吸収して成長していった。しかし2年目になろうとする頃、松浦の環境は大きく変化する。事業戦略の変更に伴い、大規模な配置転換が発生。松浦が所属していたチームでも複数のメンバーに他部署への異動の辞令が下りた。

「発表があった時は、しばらく呆然としました。一緒に学生さんに向き合ってきた仲間が近くにいなくなってしまったら、これからどうすればいいのかと。ただ、私がそれでも前を向き続けることができたのは、どんなに厳しい環境でも大好きなキャリアアドバイザーという仕事だけは続けられたからです。私がいつまでも落ち込んでいては異動していく人に顔向けできない。もう新人だと言い訳をしている場合じゃない。自分が学生さんのために良いと思うことは何でもトライしてみる。失敗したら反省して次に活かす。“こんな時期だからこそ、やりたいことを思い切りやろう”と上司が背中を押してくれたことも大きかったです」

リクルートでキャリアアドバイザーとして大学生をサポートする松浦李夏

就活生と私との接点は人生のほんの一瞬。されど一生ものの決断に立ち会う仕事だから

それからは、残ったキャリアアドバイザーの仲間とも協力しながら、学生一人ひとりが納得のいく就活ができるように、アドバイスの内容をブラッシュアップしていった。また、松浦自身のなかで学生に向き合う情熱のレベルが一段上がったからこそ、嬉しい反響が返ってくる機会も増えた。

「ある学生さんから“松浦さんのような楽しく仕事をできる社会人になりたい”と言われたことがあります。キャリアアドバイザーという役割を超え、ひとりの社会人として働くことの楽しさを伝えられたような気がしました。また、ある人からは就職1年後に突然連絡をいただきました。“自分ひとりでは考えもつかなかったところに就職したけど、今の会社ですごく活躍できている。働くことがすごく楽しい”。就活という人生のなかでいえばほんの一瞬にたまたま出会っただけの私を思い出してわざわざ伝えてくれたことに、涙が止まりませんでした」

入社4年が経った今、松浦は昔と今の自分を比べてとても強くなったと振り返る。それは訪れたピンチのなかで、学生に向き合うこの仕事が自分の人生に欠かせないものだと自覚できたからだ。

「これからも私は、担当する学生さん一人ひとりに対して、働くことが楽しいと思ってもらえるような就活支援に全力で取り組みたい。正直、世の中のことや範囲の大きなことを考えるのはちょっと苦手です。でも、自分が思い切り仕事に取り組み楽しんでいることを、身近に接する学生さんや周囲の仲間にも感じてもらい、共感の輪を少しずつ広げることならできるかもしれない。そうすることで、世の中への貢献価値を大きくしていけたらいいなと思っています」

リクルートのリクナビ就職エージェントで就活支援をする松浦李夏

 

プロフィール/敬称略

※プロフィールは取材当時のものです

松浦李夏(まつうら・りか)

リクルート  HRエージェントDivision ソリューション統括部 新卒エージェントサービス部 CA1グループ

印刷会社の営業、大手カフェチェーンの店員を経て、2018年リクルートキャリア(現・リクルート)に入社。『リクナビ就職エージェント』のキャリアアドバイザーとして、ITなど情報系の学生、数学、生物、農学など理系学生と文系学生を年間400~500人サポート。面談では、学生が自分の「強み」や「らしさ」を見つけられるようアドバイスすることを心掛けている

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