【だから、私はきょうも働く】 ~子どもの日々の成長を家族みんなで共有し、子育てを楽しめる社会にしたい!~

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ノートに手書きが当たり前だった保育園の連絡帳が、スマホで手軽にやりとりできるアプリに!『kidsly(キッズリー)』がなぜ生まれたのか、開発者であるリクルートマーケティングパートナーズの森脇潤一に聞きました。

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ただ情報を共有する事ではなく、子育ての絆を深めるのが目的

「きっかけは身近な小さなお子様をもつご夫婦の出来事でした。とあるきっかけで旦那さんが、奥様が日記に綴ったお子さんの日々の成長や、子育てに対する想いを読むことになったんです。

そこで初めて≪自分も一緒に子育てしているつもりだったのに、知らないことがこんなにたくさんあったなんて≫と心の底から悔いている姿を目の当たりにしました。その出来事が頭から離れず、これはこの夫婦だけではなく、日本中で起きている問題なんじゃないかと感じました。

子育てに積極的にかかわる男性が増えたと言っても、夫婦で働いていればお互いに忙しくてすれ違うことも多いと思います。≪大切な子どものことさえきちんと共有できないほど忙しい世の中なんて寂しすぎる。子どもの日常を、もっと夫婦で共有できるようにしたい≫そういう思いでこの企画を考えました。

弊社には新規事業提案制度の≪NewRING byRMP≫というのがあって、そこでこの『kidsly』は2014年度のグランプリを獲得し、事業開発がスタートしました」

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両親、保育士、祖父母...子どもを見守る目を増やす

「忙しくて共有できていないのだから、いかに手をかけずに既存の情報を活かすかが重要でした。そこで目をつけたのが、保育園の連絡帳です。調査を進めてみると、お母さんたちには≪夫が連絡帳を見てくれない≫という声があり、一方でお父さんたちからは≪見たくてもどこにあるのか分からない。探してまで読む時間はない≫という声が聞かれました。

保育士さんが時間をかけてお子さんの毎日を記録されている連絡帳ですが、ノートというアナログな情報では見られる人も、時間や場所も限られます。でも、スマホのアプリで手軽に見られるようにすれば、主に記入している保育士さんとお母さんはもちろん、お父さんも、離れて暮らすおじいちゃんおばあちゃんにも、子どもの情報をタイムリーに共有することができるようになるのでは、と考えたんです。

250以上の保育園を訪問して、保育士さんに話を伺うと、もともと想定はしていましたが、少なからず消極的な意見もありました。しかし、一部の方々の大きな支持や、保育士さんの仕事に対する想いや現状を知るにつれ、自分が何とかしたいと思うようになりました。保育士さんのなかには、日々忙しく、一緒に働く保育士さん同士でもうまく情報の共有ができないという現状があることを知りました。これはきっとそういった面でも役立てていただけることができるのではと思いました」

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利用者の7割が≪家族の会話に変化があった≫

「『kidsly』は、2016年3月にサービス提供をスタートして、5月現在で約60の保育園・幼稚園で導入いただいています。各家庭との連絡帳機能だけでなく、保育中のさまざまなシーンをスマホで撮って、『kidsly』のアプリ上に投稿できる機能も好評です。利用者アンケートでは、7割もの方が≪家族の会話に変化があった≫と回答されていて、≪会社帰りの電車で『kidsly』を見ることが日課になった≫≪写真を一緒に見ながら、子どもが今日あったことを話してくれる≫といった親子、夫婦間での会話が増えたことをうかがわせるお父さんからの嬉しい声もたくさん聞かれます。

当初は慣れないデジタル作業に変わることに不安があるなど、導入に消極的だった保育士さんもいらっしゃいましたが、使い慣れたスマホでやり取りができる『kidsly』はあまり抵抗なくできたと好評で≪連絡帳にかかる時間が3分の1になった≫≪園児の出欠・遅刻が一覧化されて便利≫などの声もあり、保育士さんの業務量を軽減し、園児と向き合える時間を増やすことにも役立てているようです」

≪当たり前≫から脱却したい

「長い間、連絡帳は手書きが当たり前とされてきました。でも、どんなことにも≪当たり前≫なんてない、と私は思います。ちょっと見方を変えれば、今の時代にもっとフィットしたやり方を生み出せると思うんです。『kidsly』から派生するサービスはもちろんですが、将来的には、入社前からやりたかった地域活性や若者支援の分野でも、これまでの≪当たり前≫にとらわれないサービスを生み出していきたいです」

私のワークライフバランス

昔から野球やスノーボードなどスポーツが好きで、休日は運動を欠かしません。20kmのランニングとジムでのトレーニングが毎週末の習慣になっています。体を動かすと頭がスッキリするので、登山も大好きです。

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