あなたはどの国に共感する?アジア5カ国の若手ビジネスパーソンの職業観の違い
人が働くときには様々な動機があり、職場に求めているものも、人によって違いがある。同じ日本人でも違いは存在しているのだから、世界にまで目を向ければさらにその違いは浮き彫りになる。
これまでアジアの国々に焦点を当て、国ごとの職業観の違いが取り上げられることはあまり多くなかったが、人と組織に関する研究機関・リクルートワークス研究所が、世界で類を見ない試みとして、アジア8か国を含めた世界13か国の20代、30代大卒者の入・転職実態に関する調査を行った。
中国、韓国、 インド、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、日本における調査結果の中から、いくつかの国をピックアップし、アジアの若手ビジネスパーソンがどのような職業意識を持っているのかを表現した。
日本を除く4カ国では賃金を最も重用視していることは共通していたが、2番目以降に重用視している項目に違いが見られた。
今回、インフォグラフィックに記載していないが、興味深いデータはいくつもあった。たとえば、就職経路。就職経路も国によってパターンが分かれる。「大学」の割合が高いのがインド、中国、韓国、「就職サイト・情報誌」が高いのが日本、マレーシア、 「家族や知人の紹介」の割合が高いのがベトナム、インドネシアといった具合だ。
「初めの仕事を退職した理由」や「仕事をする上で大切だと思うもの」といった項目でのアンケートも実施しており、こちらで細かく国ごとの傾向の違いを見ていくのも面白い。
これから先、日本人がアジアで働くことや日本企業がアジアに進出することも増加すると考えられる。アジア各国で現地の人材をマネジメントすることになったとき、日本人と接するのとは勝手が違ってくる。国ごとにどのような職業観の違いがあるか、一度チェックしてみてはいかがだろうか。