事業を創るリアルな手触り感。
価値ある挑戦にフルスイング、
夢中になるしかない!
教育支援プロダクトマネジメントユニット
Englishプロダクトマネジメント部
PROLOGUE
英語学習アプリ「スタディサプリENGLISH」の売上は、2017年からの4年間で約20倍アップした。サービス躍進の立役者となったのが、現在プロダクトの責任者を務める五月女だ。入社後すぐに、「スタディサプリENGLISH」の付加価値を高める新商品の企画を立案。同時に、ローンチを間近に控えた「スタディサプリラボ」のプロジェクト設計と推進リーダーを担い、難易度の高いサービス開発を短期間でやり遂げた。次々と新企画を生み出し事業を推進する五月女の、仕事に向かうモチベーションの源泉とは?
学生時代から興味を持ってきた教育事業。
「自己実現」を叶えるサービスへの共感。
リクルートでどのような仕事がしたかったのですか?
外資コンサルティングファームで働きながら、自分が本当にやりたいことを考えるようになりました。学生時代に立ち上げた教育系NPOでの経験を思い出した。自ら意思決定をして、現場で泥臭く動かして、形にしていく。そして、多くの高校生に将来を考えるきっかけを作り、「視野が広がった」などの感謝の声をもらうことで、充実感を味わえたことが鮮烈に記憶に残っています。やっぱり自分は、そんな仕事をしていきたい。
大手からベンチャーまで教育事業をやっている会社を見ていくなかで、リクルートの「スタディサプリ」に興味を持ちました。人生の可能性は無限です。でも住んでいる地域によって充分な学習機会を得られない人もいます。「スタディサプリ」は高品質なプロ講師の授業を、オンラインで好きなだけ視聴できるサービスを安価で提供しています。地域や収入の問題で、予備校に行けなかった人でもアクセスできる。教育格差を解消し、より多くの人の実現したいことを支援していることに共感しました。ここでなら教育に携わりたいという希望を、最高の形で表現できる。そう感じました。
またリクルートには多様な人材が集まっているところも魅力でした。コンサルティング業界は優秀な人材も多いけれど、似たようなスキルセットを持つ人が多くなります。一方で、多様な事業を展開しているリクルートは、職種の数も多く、得意としている能力も人それぞれです。多様な人材がいる環境で、各自のアイデアを活かしながら、インパクトのある事業を生み出す経験がしてみたい。リクルートで仕事をしたら面白そうだな、と思いました。
「やりたい」を自分で決めて動く。
意志が尊重されるから前のめりになる。
実際にしている仕事を教えてください。
入社後すぐに任されたのが、プロダクトの実証実験的な意味合いも持つリアルスクール「スタディサプリラボ」の立ち上げです。開校まで約3カ月。決めなければいけないことが山積みの状態からのスタートでした。まずは、このサービスの目的やゴールの設定を行ったうえで、開校までにやるべきタスクを洗い出し、入社して1週間後には、関係者へのヒアリングで各地を走り回っていました。ネックになりそうなことを関係者と壁打ちしながら決めていき、2週間後には全体のプロジェクト設計や体制について事業部長に提案し、プロジェクトを新体制で再スタートさせました。
リクルート社内の企画、エンジニア、法務といったスタッフだけでなく、予備校講師やスクールの運営スタッフなど、外部パートナーとの関わりも一気に増えました。ステークホルダーが増えるほど、視点が異なり、その背景となっている考え方まで理解していくことが必要となります。多くの人と連携してプロジェクトを推進していく難しさ。同時に、大勢の力でビジネスを生み出していくことで、どんどんブラッシュアップされて精度があがっていくことを肌で感じました。
このとき自分には、「新商品を企画する」という別のミッションもありました。高付加価値の新商品を作るという漠然としたテーマの中、教育業界で起きていることをつぶさに確認していきました。マーケット規模がどのくらいで、どんなユーザーがいて、どんな具体的なサービスが描けるのか。アイデアを練り「スタディサプリENGLISH」の新商品を起案。マネジャー、部長、役員に提案していきました。
やりたかった教育事業に携わり、サービスが実現すべきことを考え、自ら事業を動かしていく。そのワクワク感に突き動かされて、夢中になっていきました。考えることが多く、難しい。でも誰かに言われてやっているのではなく、「これがやりたい」と自分で決めて動いているから、楽しくて仕方がない。成長も実感できる。自然とモチベーションがあがり、何としてもやり遂げたいと、前のめりになっていきました。
事業ポテンシャルを探り出し勝負する。
前例がなくても、やる価値があれば挑戦できる。
新商品によってどのような価値を生み出すことができましたか?
自分が提案した「スタディサプリENGLISH」の新商品は「パーソナルコーチプラン」としてリリースされました。英語業界では当時リアルなコーチングスクールが流行り始めたタイミングでしたが、高価格で、提供地域も限定されており、誰もが気軽に受講できるようなものではないと感じていました。リクルートが提供するなら、しっかり成果が出せることを大前提に、より多くの人に利用してもらえるものにしたい。オンラインで提供することで、経済的、地域的、時間的な制約を解消できるし、価格を抑えることもできると考えました。
サービスの構想を練っていくなかで、「コーチを誰に頼むか」がひとつの課題となりました。オンラインでコーチができる英語力を持つ人材がどこにいるのか。探していくと、TOEIC800点以上のスコアを持つ主婦層が多くいることを発見しました。今まで英語力を活かして働く場がなかった人にも、在宅でできる仕事だからこそ、オンラインコーチとして活躍してもらえる場が生み出せる。ユーザーだけでなく、コーチへの付加価値提供にもつながることがわかりました。こうして新たな事業の価値を発見していくことは、ビジネスをやる大きな醍醐味です。
リクルートにはスタディサプリのようなサブスクリプション型のサービスのノウハウは少ない。そこで、法務や情報セキュリティとすり合わせながら、自分たちでルールを作っていきました。前例のないことであっても、そこに事業のポテンシャルがあり、リクルートとして社会に提供する価値があれば、挑戦できる。現場から戦略を立て、事業を推進していくから、難しいことであっても意志を持ってやり切ることができる。個がやりたいと考えて実行した施策だからモチベーションもあがり、その単体施策だけに留まらず、結果的に、組織の成果最大化につながっていく。だからボトムアップが推奨されている。それがリクルートの文化だと思います。
オンライン教育は人生の選択肢を増やす。
提供価値の拡大に全力でコミットしていきたい。
今後、挑戦していきたいことを教えてください。
「スタディサプリENGLISH」は入社した当時と比べ、売上規模は約20倍になりました。リクルートは熱い想いを持って、挑戦し、事業を推進していくことで評価される。仕事を任されるスピードも圧倒的に速い。私自身も、新企画の立ち上げから1年半でチームを率いるグループマネージャーとなり、現在は事業全体を見ていくプロダクト責任者として「スタディサプリENGLISH」の中長期戦略、新規事業開発、KPI管理、人材マネジメント等を担っています。
「圧倒的に学習成果が出る英語学習はスタディサプリENGLISHだ」と言われるようにしていきたい。英語学習は「自己実現」の手段です。仕事やキャリアで、やりたいことを実現できる人をもっと増やしたい。たとえばユーザーから、希望の海外部署に行けた、海外の取引先との重要なプレゼンを任されるようになった、といった話を聞くと、本当に嬉しいし、いい英語サービスを提供する価値を感じます。
自分の経験としても、英語を通じて、人生の選択肢が広がったと実感しています。得意な英語力を伸ばすことが、海外留学、外資コンサルでの経験につながり、今の仕事に行き着きました。
人生の選択肢を増やす仕事には、本当に価値があると信じています。社会に価値を提供したいという思いが、大変な局面でも踏ん張る力になる。社会人だけでなく、学生や、小さな子どもたちにも、夢を実現するための、着実に成果が出せる学習機会を提供していきたい。私たちにできることはまだまだあります。
私にとって仕事は、ほとんど趣味のようなものです。外出先で面白いなと思ったり、書籍を読んでアイデアが浮かんだり、新しく思いついたことをどんどんビジネスとして取り入れることができる。「次は何を仕掛けようか」といつも考えています。リクルートに入社してから、ずっとワクワクしています。
※記載内容は取材当時のものです。
PROFILE
五月女 良平
Ryohei Sotome
教育支援プロダクトマネジメントユニット
Englishプロダクトマネジメント部
慶應義塾大学大学院修了。学生時代、高校生に将来について考える機会を提供する教育系NPOを立ち上げる。海外留学を経験し、外資コンサルティングファームに新卒入社。多数の経営戦略、組織改革、オペレーション改革に携わる。関心のあった教育事業を、当事者となって動かす仕事がしたくなり、2017年1月リクルートに入社。2018年にグループマネージャーに就任し、現在は「スタディサプリENGLISH」のプロダクト責任者。