募集職種一覧

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ソフトウェアエンジニア データ推進室
データテクノロジーユニット
アジリティテクノロジー部
アジリティエンジニアリング2グループ
天野 浩司郎 Kojiro Amano

主体的にキャリアを築いていきたい。
「会社の環境を活かして、自分のキャリアを築く」という考えに惹かれて。

どのような魅力と可能性を感じて、リクルートを選んだのでしょうか。 

エンジニアとして経験を広げ、主体的にキャリアを築いていけると考えたからです。
私は、2015年に通信会社に新卒入社しました。最初の数年間は、プライベートクラウドの開発・運用を担当。研究開発向けのプロダクトや社内システムを仮想化する基盤を構築しました。のちに、法人向けの新規事業立ち上げに参画。5GやIoTを活用したプロダクト開発の技術戦略を担っていました。裁量の大きいこの仕事は、私にとってこれまで以上にやりがいがありました。だからこそ、さらなるチャレンジへの思いが芽生え、中長期的なキャリアについて考えるようになったのです。

例えば、当時はふたつのことに挑戦したいと考えていました。ひとつ目は、専門領域を広げることです。具体的には、エンドユーザーに近い立場でプロダクト開発をしたいと考えていました。ふたつ目は、リアルタイムデータに関わることです。5Gの台頭やAIの進化などにより、リアルタイムなイベント検知と即座のフィードバックが可能になり、リアルタイムデータ活用の重要性が増していることを肌で感じたことが大きな理由でした。

加えて、中長期的なキャリアに向き合うなかで、「企業という環境を能動的に活かして、自分自身でキャリアを設計したい」「主体的なキャリア形成をしている人と切磋琢磨しながら働きたい」という思いも出てきました。そのタイミングで参加したのがリクルートのエンジニアとのカジュアル面談です。面談担当者から「会社の環境を活かして、自分のキャリアを築いていけばいい」と言われた時、まさに私と同じ考えだと強く共感しました。それは面談担当者個人の考えではなく、カルチャーとして一人ひとりに根付いているもの。リクルートでは、自分のキャリアを主体的に考えて行動する人が多いことを知り、魅力に感じました。また、主体的なキャリア形成は、独りよがりの行動で実現されるものではない。事業のあるべきを実現する過程で発揮される一人ひとりの主体性によって実現されるところも共感した点でした。裁量を持ち、技術戦略から事業をリードすることができる。加えて、リアルタイムデータを用いたプロダクト開発に挑戦し、キャリアの幅を広げられる。リクルートでは、私の目指すキャリアを実現できると確信し、転職を決断しました。

事業目標を深く理解し、
技術の力でユーザーに価値を届ける。

現在の仕事内容について教えてください。

私は『SUUMO』という不動産・住宅に関する総合情報サイトを担当しています。『SUUMO』では、「希望する物件がみつからない」といった物件探しに悩みを感じているユーザーに対して、プロフィールや希望条件などから物件提案をしています。私が所属する組織の役割は、物件のレコメンデーションに活用するリアルタイムデータ連携基盤の開発・運用をすること。ユーザーの行動データなど、さまざまなデータをリアルタイムで収集・処理し、レコメンドエンジンに活用できる形に加工しています。そのなかでも、私は技術的な意思決定やアーキテクチャ設計を行い、開発・推進を担っています。

この仕事の面白さは、事業目標を深く理解し、その達成のために技術の力でどのようにユーザーに価値提供をするか検討するところ。データ連携といえば、一般的にはプロダクトの裏方で要求通りに開発することが多いものです。一方で、リクルートでは、技術の専門家として、事業に自律的に介在していくことが求められます。例えば、事業成長に必要なデータの種類や、最適なレイテンシを検討する段階から関わり、プロダクトのデータ活用を見据えたシステムのアーキテクチャを提案しています。このように、技術の専門家としてプロダクトのコアに関われることに日々やりがいを感じています。

事業成長のボトルネックを排除し、
エンジニア主導でデータ取得を自動化。

これまでの経験の中で印象に残っているエピソードを教えてください。

エンジニア主導で、事業成長のボトルネック解消に取り組んだことです。先ほど述べた通り、一般的には開発担当に求められるのは要求通りに開発すること。一方でリクルートでは事業への介入が当たり前の文化です。この時担当したプロダクトは、ローンチのスピードを最優先とし、初期システムの拡張性・運用性・保守性を意図的にトレードオフとしていました。そのため、ローンチ後に事業成長に応じた開発が必要でした。具体的には、新規プロダクトのレコメンデーションにおける特徴量の取得方法見直しです。問題はふたつありました。ひとつ目は、プロダクト内で特徴量を全自動で引き回せず、運用者による一部手動連携が必要であること。ふたつ目はプロダクトの機能追加を優先し、データモデルが複雑になってしまった結果、本来はデータの正規化でデータベースに逃がすべき処理を、レコメンドAPI内で実装する必要があったこと。これらは事業成長を踏まえるとボトルネックとなる可能性が高く、特にデータモデリングを最適化するために、プロダクトの要求まで踏み込んでいく必要がありました。

この課題解決にあたり、基幹システム側の開発メンバーも含めて、組織の垣根を越えて議論を始めました。通常、技術ドリブンな検討は、ステークホルダーの納得を得るのが難しい場面が多いもの。しかし、リクルートは、よい取り組みには自然と仲間が集まり一緒に推進していく文化があります。加えて、ボトムアップ文化なこともあり、事業成長に必要なことであれば役職・役割問わず積極的なチャレンジが歓迎されます。本検討も、私の担当外。ですが、「プロダクトとしてあるべき理想の状態は何か」といった視点に立ち、あるべき理想に対して、論理的に筋が通った取り組みであることが伝わると、多くの共感者が生まれ、一緒に検討してくれる人が増えていきました。今では、これは組織横断の正式なプロジェクトとして進行しています。

これまで培った課題設定力を大切に
LLM技術を活用したアプリケーション開発に挑戦したい。

リクルートで働く魅力と、今後の目標について教えてください。

リクルートのソフトウェアエンジニアとして働く魅力は、エンジニアとしての専門性を高められることだと考えています。ボトムアップ文化で、主体性をもって事業に向き合うからこそ、技術への深い学びに繋がっています。また、主体的な人が多く、社内では共通の課題に対して、各人の専門的な視点からアイデアが飛び交うのが見慣れた光景。そのなかで、あらゆる専門領域のスペシャリストから知見を得ることができます。加えて、携わっているのは、多くのユーザーに利用されているプロダクト。私にとっても身近で、ユーザー視点に立ちながら手触り感をもって取り組めることに日々楽しさを感じています。このように事業成長のために、ユーザー視点に立ちながら、やるべきと思ったことを技術的な企画として落として、切磋琢磨していくところがやりがいです。

今後挑戦したいのは、LLM(大規模言語モデル)の技術を活用したアプリケーション開発です。LLMの台頭は技術のパラダイムシフトであり、この波に乗って新しい仕組みを創り出したいと考えています。しかし、どんなに技術が進化しても、ソフトウェア開発で大切にすべき根幹は変わりません。それは、「何を課題と捉え、何を作るか」という課題設定の質。LLMがどれだけ進化したとしても、できることは「人間が与えた課題に対して、最適なものを導き出す」ことだと考えているからです。ソフトウェアを作る際も、事業のドメインモデルを考えた上で、適切な抽象化を行うと思います。これらで培った着眼点はLLM時代でも重要であり、活かしていきたいと考えています。このように、今後も専門性を高めながら、技術で事業をリードし、ユーザーに価値を届けていきたいです。

記載内容は取材当時のものです。

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