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【だから、私はきょうも働く】~いつも応援してくれる仲間の期待に応えたい。パラリンピックでメダル獲得を目指す~

Recruit , 働き方

リクルート所属の車いすテニス選手、菅野浩二。下肢・手指に障がいのあるQuadクラスで日本ランキング1位、世界ランキング5位(2018年8月現在)のトップアスリートだ。今シーズンは、トヨタオープンでシングルス・ダブルスの2冠達成、BNPパリバ・オープンでは世界ランキング1位・2位を破って優勝を果たすなど快進撃を続けている。勢いにのってパラリンピックのメダル獲得を目指す菅野に、パラリンピックにかける想いを聞いた。

■≪個の可能性に期待し合う≫文化があるから力を発揮できる

「リクルートオフィスサポートは、リクルートグループ各社の経理事務や総務関係をを代行することで、各社の事業の発展を支えています。≪個の可能性に期待し合う≫という想いのもと、障がいの有無や程度、年齢、経験などに関係なく、それぞれが任された仕事に主体的に関わり、協力し合って正確な事務業務を行っています。この企業文化こそが、私がパラリンピックに向けて邁進できている理由のひとつです」

■≪楽しい≫が原動力。仕事もテニスも長く続けていきたかった

「私が車いすテニスに出会ったのは、20歳のとき。病院でのリハビリ中に知り合った先輩が、競技用車いすを譲ってくれたことがきっかけでした。もともと怪我をする前から、サッカーやバスケなどスポーツは大好きだったので、始めてすぐにその面白さにはまっていきました。それでも始めた頃は、趣味の一環だったんです。平日は毎日、請求書発行などの経理事務業務をこなし、チームリーダーとして後輩の育成も経験。休日に練習をして、年に数回国内大会出場のために有休を取得するという、仕事とテニスのバランスでした。とにかく≪楽しい≫という気持ちが原動力で、当時はパラリンピックなど海外で行われる国際大会に出ようなど思ってもいませんでした。唯一目標にしていたのは、日本ランキング上位8人だけが出場できるマスターズに出場することでした。しかし、車いすテニスを始めて10数年目の2016年の冬、ついにこの目標を達成できたことで気持ちに変化が生まれたんです。≪次の目標として、パラリンピックを目指してはどうか。Quadクラスに転向すればメダルも狙える≫そんな周囲の後押しもあり、パラリンピック出場を意識するようになりました。それまで出場していたのは、下肢に障がいのある男女別のクラス。Quadクラスは、下肢に加え手指にも障がいのある選手のクラスです。私は手指にも障がいがありますが、Quadクラスに出場するには障がいの程度を認定する国際基準の検査を受ける必要があり、趣味として捉えていたうちは転向しようとは全く考えていませんでした。

■母の死を機に、新たなステージへの挑戦を決断

また、同じ頃に母が亡くなったことも大きかったです。≪母は悔いなく生きられただろうか、自分はこのままの人生で悔いなく死ねるだろうか≫と考えるうちに、少しでもチャンスがあるなら挑戦したいという気持ちが生まれてきたんです。趣味ではなく本格的に車いすテニスに打ち込み、パラリンピックのメダルを目指したい。その気持ちを会社に伝えると、快く≪応援する!≫と言ってもらえたことが最後の一押しになりました。アスリート活動を優先できる社内制度を使うことも許可され、その時から私の新しい挑戦が始まりました」

■挑戦することで得た、喜びと新たな目標

実は、本格的に取り組む上でひとつハードルになっていたのが、海外遠征でした。移動の不安、言葉や文化の壁に対する不安など、考え出すと一歩を踏み出せないところがあったんです。けれども、実際にやってみると確かに簡単ではありませんが、楽しめている自分がいます。拙い英語でも同じアスリートとして分かり合えることが嬉しい。日本では出会えない強い選手と試合できることが楽しい。移動などをサポートしてくれる人たちの存在が嬉しい。現地入りしてから外国選手に声をかけられて、ダブルスを組むようなことも増えてきて、新しいことに挑戦することで得られるものの大きさを実感しています。

けれども、趣味でやっていた頃のように≪楽しい≫だけではいられないことが、今乗り越えるべき悩みです。≪応援してくれるみんなの期待に応えるためにも結果を出さなければ≫という気持ちが強くなりすぎて、試合中にメンタルが崩れてしまうことが多くなったんです。思うようなプレイができなくて、ラケットを叩きつけたくなるほど発狂しそうな気持ちになることもあります。だから、もちろん結果は出したいけれど、結果にこだわりすぎないメンタルをつくることが今の新しい目標です。メンタルが崩れそうになるときの状況を紙に書き出したり、うまく自分の気持ちをコントロールできる方法を探っています。このコントロールができるようになれば、きっとメダルも夢じゃないと思います。自分の人生を悔いのないものにするために、応援してくれる会社のみんなのために、東京2020パラリンピックでメダルを獲りたいです。

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