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高校生の課題発見力を育むアントレプレナーシップ・プログラム『高校生Ring 2023』開催決定 エントリー申込は合計2万5,827人に

株式会社リクルート

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株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村 吉弘、以下リクルート)は、オンライン学習サービス『スタディサプリ』の利用高校を対象に、社内新規事業提案制度「Ring」のノウハウを活用した新たな学びの機会を提供するアントレプレナーシップ・プログラム『高校生Ring 2023』の実施を決定し、参加者となるエントリー申込は合計2万5,827人となりました。また、2024年2月24日(土)の「高校生Ring AWARD」開催までのスケジュールをお知らせいたします。

2024年2月24日(土)の「高校生Ring AWARD」に向けたスケジュールを発表

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『高校生Ring 2023』エントリー申込は合計2万5,827人 。昨年実施『高校生Ring 2022』のエントリー申込数の4倍以上に

2022年11月、日本政府全体でスタートアップ創出の抜本的強化を図るため、「スタートアップ育成5か年計画 」が決定され、文部科学省からは「スタートアップ創出の基盤となる人材を更に増やすとともに多様性を高めていくため、アントレプレナーシップ教育を小中高生に対しても実施し、子供たちが起業経験者との交流などを通じて、起業やチャレンジを身近に感じ、積極的に行動することができるようになることを目指している」と発表されました。
(関連記事:リクルートの文部科学省へのインタビュー記事
リクルートは、「新しい価値の創造」を経営理念の一つに掲げ、社内の新規事業提案制度「Ring」を40年以上前から実施してきました。オンライン学習サービス『スタディサプリ』も新規事業提案制度「Ring」によって生まれたサービスの一つです。本制度の中で、特に大切にしてきた視点が世の中の“不の解消”です。これを考える上で必要な検討項目や体系化されたフロー、ノウハウを、現役高校生のアントレプレナーシップの育成に活かすことで学びの機会を提供したいという思いから、新たな教育プログラムとして『高校生Ring』の実施を決定いたしました。2021年より高校生の課題発見力を養うアントレプレナーシップ・プログラム『高校生Ring』を実施しており、この度3回目となる『高校生Ring 2023』の実施の決定に至りました。
『高校生Ring 2023』のエントリー数は、合計2万5,827人となりました。昨年度のエントリー数6,186人の約4倍となっています。今後、10月のPlan sheet提出に向け、プランの作成に取り組んでいただきます。

■福井工業大学附属福井高等学校(福井県) 先生のコメント 
※『高校生Ring』2021年度、2022年度参加。2023年度エントリー済み
近年「総合的な学習(探究)」において、生徒が「答えのない問い」に向き合うことにより主体性を持てるよう教育したいと考えていました。本校の探究学習に『高校生Ring』を組み込むことで、生徒の主体性の育成や、さまざまなスキルを学ぶ機会になると思い、参加を決意しました。
過去の参加時には、生徒たちの柔軟な発想に驚かされました。私たち大人にとっては無理だと感じるアイデアもありましたが、真剣に考え現状や課題を解決していくなかで、実現可能なサービスに変わっていきました。生徒は、身の回りの「不」を探る中で、必ず自分と向き合うことになります。一人で悶々と考えていても行き詰ったり、いいサービスができたと思っても欠点があったりと一人ではうまくいかないことが多々あります。しかし、中間発表をするなかで、友達からアドバイスをもらい、共感してくれる仲間が増え、気が付いたらワクワクするプランが出来上がっていました。協同することで可能性が広がることや、やりきる達成感など、多くの経験を通してアントレプレナーシップ教育ならではの学びがあったと思っています。本校では、本選への出場に関係なくサービスを考えた全生徒で発表会を行いました。発表会には、リモートで保護者の皆さんにもご参加いただきましたが、資料にまとめ、堂々と発表する姿に感動していました。

■茗溪学園中学校高等学校(茨城県) 先生のコメント 
※『高校生Ring』2022年度参加。2023年度エントリー済み
生徒たちには、社会に対する積極的な興味関心をもっと持ってもらい、高校卒業後に身を置く環境について自分自身で方向性を見出してほしいと強く感じていました。自分や家族、友人などの身近な人たちが感じている課題に目を向け、どのようなサービスがあれば解決できるかを考えプランを組み立てる「半径5m以内の問い」という『高校生Ring』で提案されるキーワードは、私たちのニーズに合致するものでした。また、高校という閉じた世界ではなく、リクルートの皆さんによる高校生へのアドバイスを得られる機会も得ることができることはメリットだと感じ参加を希望しました。
昨年も『高校生Ring』に参加しましたが、普段何げなく利用しているさまざまなサービスがこの世に出てくるまでには、誰かが新しい発想をもってアイデアを出していること、さまざまな越えなければならない壁があることなど自分たちの便利な生活の後ろにある動きに気づけたことは大きな成果だったと感じています。生徒たちはこのプログラムを通じて、探究すること、考えること、コミュニケーションをとることなど、多様なスキルを用いながら自分を成長させることができました。昨年、本校ではチームでの参加を前提として『高校生Ring』に取り組みました。最も難しかった点は、チームで熱意を持ち共感できる「不」を探すことでしたが、その探究の間にも、自分とは異なる考えや発想、視点に触れる経験から、今までに知ることのできなかった友人の新しい側面を発見する喜びも得たようです。

販促領域プロダクトマネジメント室(まなび)室長 池田 脩太郎のコメント

私たちは『スタディサプリ』というオンライン学習サービスを10年以上学校現場にお届けしています。『スタディサプリ』を通し、生徒の皆さんはもちろん、学校の先生方をどのようにサポートできるのか教育現場の皆さんとも向き合っております。そんななか、先生方より「学校での教科の授業以外で、生徒の主体性をサポートする取り組みもしたい」などのご意見を年々多くいただくようになり、期待に応えるべく始まったのが『高校生Ring』でした。昨年度実施された『高校生Ring 2022』では、私もアワードの審査員として参加しましたが、高校生のプレゼンテーションのクオリティーの高さや熱量に感動しました。同時に、参加した高校生から「もっと勉強を頑張ろうと思った」という声をもらい、自らの課題に気づき行動するきっかけとなっていることはうれしく感じました。
『高校生Ring』 では、リクルートの社内新規事業提案制度である「Ring」のノウハウを活かしていますが、起業を目的とした起業コンテストではありません。リクルートらしいユニークな点は「課題発見」のサポートです。参加高校生には何もお題は与えません。自分の半径5mに目を向け、そのなかで解消したい「不(不満や不足など)」はないか、そのようなところから新しいビジネスを考えるまでのプロセスをこのプログラムを通して学び、アントレプレナーシップ(起業家精神)を育んでもらえるプログラムとなることを目指しています。昨年度は、高校生ならではの視点のプランもあれば、社会視点に立ったプランなど多種多様なプランがありました。高校生がどのように今の社会をみつめ、自らの内発的欲求と掛け合わせた際に、どのようなサービスを必要とし考えだしたのか? 高校生のリアルを感じていただけると思います。ぜひ今年の『高校生Ring』にもご注目ください。

池田 脩太郎インタビュー記事は下記よりご覧ください
2022.10.17 公開 『スタディサプリ』10周年。学校に必要とされる存在に進化した理由

『スタディサプリ』では、スタサプメソッドとして基礎学力支援を中核としながら、探究力や主体性、進路選択といったこれからの時代に必要となる非認知能力(EQ)の育成支援までをトータルで提供してきました。非認知能力の必要性がさらに高まる中、『高校生Ring』は非認知能力の育成支援の一つであると考え、一人ひとりが「確かな基礎学力」と「これからの社会を生き抜く力」を一気通貫で身に付けられるよう、これからも多角的な側面から学びをサポートしてまいります。

『高校生Ring』概要

『高校生Ring』は、アントレプレナーシップを身に付けるための学びを届ける教育プログラムです。リクルートではアントレプレナーシップを「自ら問いを立て行動し、変化を起こす力」と定義します。先の見通しが立てにくい時代に、「半径5m」にある自分の視点からビジネスを考えるプログラムを通じて、参加いただく高校生の皆さんが自分への理解を深め、興味があること、やりたいことを見つけるきっかけとなることを目指します。

『高校生Ring 2023』スケジュール

2023年5月~9月 各学校にてPlan sheet作成、1次審査 
※1次審査:学校内審査により各クラス3案件まで選出
2023年10月2日(月)~2023年10月31日(火) 
2次審査受付期間 
※2次審査:リクルート審査によりセミファイナリスト30組を選出
※セミファイナリスト30組にはリクルート社員がメンターとしてプランを磨くためのオンライン相談会を都度実施
2023年11月27日(月) 2次審査結果発表 
2024年1月29日(月) 3次審査結果発表
※3次審査:リクルート審査によりファイナリスト5組を選出
2024年2月24日(土) 最終審査『高校生Ring AWARD』開催 ファイナリスト5組のプレゼン実施

『高校生Ring 2022』特設ページ ※2023年度の特設ページは2023年夏にオープン予定
https://www.recruit.co.jp/entrepreneurship
「高校生Ring AWARD 2022」
https://www.recruit.co.jp/entrepreneurship/news/20230228.html

アントレプレナーシップ教育の重要性について

東京学芸大学大学院でも准教授として、実際にアントレプレナーシップ教育に携わる、スタディサプリ教育AI研究所の小宮山 利恵子が、解説しています。
https://www.recruit.co.jp/blog/service/20220915_3421.html

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