女性の活躍

大切なものを耕し、育てていく。変化や驚きを楽しみながら

キャリア

2020年05月26日 転載元:らしさオンライン

大切なものを耕し、育てていく。変化や驚きを楽しみながら

リクルートスタッフィングが実施した「私には夢がある」キャンペーンで、THE BLUE HEARTSの『夢』をカバーした原田郁子さん。クラムボンとしての活動は25年を迎え、ソロでの活動も続けている。原田さんと縁の深い場所、吉祥寺のカフェ&イベントスペース「キチム」で、これまでの変化と最近の心の内をうかがった。

ファンの方達とのダイレクトなやりとりが、バンドの活力に

キャンペーンのコンセプトムービーで「俺には夢がある......」と歌った原田さん、オファーを受けたときには、「俺」という一人称に戸惑ったのだそう。

「『俺かぁ。歌うのは、本当に私でいいのかな......』と正直不安でした。説得力がないんじゃないかと。念の為「"俺"を"私"に変えたりは、できないですよね?」とうかがってみたのですが『ぜひこのままでいきたいです!』という強い想いをいただいて。映像監督さん、スタッフの皆さんとは打ち合わせを何度も重ねて、丁寧に作っていくことができました」

原田さんは、クラムボンとしてメジャーレーベルを離れ独立してから5年になる。5年前とは、バンド結成からちょうど20年。大きな区切りとして、自分たちに合った活動をしていきたいと思ったのだという。

「これまでいろんな経験をさせてもらってきましたが、この20年というと、音楽の聴き方、楽しみ方、つくる現場も、発信するツールも、劇的に変わりました。そういう時代の流れも含めて、今なら、時間とお金をコントロールしながら自分たちのやり方で活動できるんじゃないかという、メンバーのミトくんの発案がきっかけです。クラムボンの音楽を愛してくださる皆さんと、もっと近く、直接的に繋がれるようなこと、ワクワクするようなことをやっていこうと。『岩井俊二監督×クラムボン』でのクラウドファンディングや、流通を通さずツアー会場で販売する方法、ジャンルを問わずCDの販売店を募集したことも、新しい一歩でした」

そこで一番変わったのは、ファンとの距離感だった。

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