多様な働き方

Z世代の「昆虫食」クリエイターが目指すのは、先入観や偏見のないフラットな世界

キャリア

2020年07月14日 転載元:Meet Recruit

Z世代の「昆虫食」クリエイターが目指すのは、先入観や偏見のないフラットな世界

デジタルネイティブ。モノよりコト。社会問題への関心が高い。起業家精神が旺盛...。激変する社会のなかで育ったZ世代の生き方から、現代のビジネスパーソンに求められるスタンスを学ぶ

1990年中盤以降生まれの「Z世代」が、いよいよ社会で活躍をはじめている。彼らは、「スマートフォンが当たり前」「大災害による社会の混乱」「SNSで世界中と交流できる」など、まったく新しい環境で育っており、「社会課題への意識が高い」「学校・会社以外のコミュニティを持つ」「慣習に縛られず一直線に目的を目指す」といった傾向が強いそうだ。

そんなZ世代を象徴する一人が昆虫食クリエイターの「地球少年」篠原祐太さん。コオロギラーメンや様々な虫を使ったコース料理などを開発し、食材としての昆虫の魅力を発信している。「ゲテモノ」という世間のイメージに負けず、果敢に挑戦を続ける篠原さんの生き方にはZ世代特有の強みが隠されているのではないか。Y世代インタビュアーの視点でZ世代の価値観を探った。

SNSで人それぞれの「好き」を自由に発信できる時代に育って

――はじめに、篠原さんが昆虫食を広めている背景を教えてください。2013年に国連食糧農業機関(FAO)が昆虫食を推奨する報告書を発表し、社会課題解決の観点から研究・開発を行っているケースはありますが、篠原さん自身は何がきっかけだったのでしょうか?

僕の場合、単純に子どもの頃から虫をつかまえて食べていたんですよ。小さいときは、ただ純粋に昆虫は魅力的、昆虫は美味しいと思っていたんですが、段々と周りの人たちの虫に対するリアクションを見るうちに、「これはきっと言っちゃいけないんだろう」と気持ちに蓋をしていました。

特に小学校~高校って学校の人間関係がすべてじゃないですか。友達に嫌われたくなくて、食べるどころか「虫が気持ち悪いふり」をして生きていましたね。

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