多様な働き方

3度の大学、2度の起業、2度の就職を経験した起業家と考える、計画的偶発性理論

2021年09月21日 転載元:Meet Recruit

3度の大学、2度の起業、2度の就職を経験した起業家と考える、計画的偶発性理論

紆余曲折を重ねたキャリアは、どれほど意図され、また偶然に起きたのか。高品質で安価な義足をつくるインスタリムの徳島さんと考える、変化が激しい時代のキャリア論

あの出来事がなければ、いまの自分はなかっただろう──。

人生に大きな影響を与えた「偶然」は、きっと誰にだってあるはずだ。この偶然が、ビジネスパーソンのキャリア形成に大きく関わっていると論じるのが、心理学者のジョン・D・クランボルツ教授が発表した「計画的偶発性理論(Planned Happenstance Theory)」である。

「予期せぬ出来事がキャリアを左右する」「偶然の出来事が起きたとき、行動や努力で新たなキャリアにつながる」「 何か起きるのを待つのではなく、意図的に行動することでチャンスが増える 」という3つの骨子から成り立つこの理論は、目まぐるしく世界の状況が変化するいまの時代に、ビジネスパーソンが頭に入れておくべき道標のひとつではないだろうか。

今回話を聞いた徳島泰(とくしま・ゆたか)さんは、高品質で安価な義足を提供するインスタリム株式会社の創業者だ。徳島さんは、この起業に至るまでさまざまなキャリアを経験している。今回の起業は2回目。その前には大企業もベンチャー企業も経験し、3つの大学・大学院を卒業。また、青年海外協力隊にも従事していた。

徳島さんのように多様なキャリアを歩んだ人は、どれほど計画的に、またどれほど偶発的にキャリアを選んできたのか。計画的偶発性理論を切り口に、変化が激しい時代のキャリアを考える。

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