多様な働き方

うつ病と向き合って20年。「病気の自分」を受け入れて、働く

2021年11月29日 転載元:らしさオンライン

うつ病と向き合って20年。「病気の自分」を受け入れて、働く

20代後半で「うつ病」を患った瀬川博之さん(48)。体調が悪く起き上がることもままならない日々もあったが、いまは建設関連会社の事務職として、週5日、フルタイムで働く。病いを受け入れて、目の前の課題をゆっくりと乗り越えてきた瀬川さん。「居場所」と呼べる職場と出合い、充実した日々を送っている。

激務で体重が20kgダウン。心も悲鳴を上げた

高校時代は陸上部の部長として部員をまとめ、大学時代はプラズマ物理学の研究に没頭。社会人になってからは、平日は仕事に集中し、週末はたくさんの友人とスポーツや釣りに興じていた。

そうしてアクティブに活動していた瀬川さんが、心身の不調に悩むようになったのは、食品工場で生産マネジメントを担当していた頃だ。

「とにかく激務でした」と瀬川さん。聞けば、出社は昼頃だったが、夕方から夜間にかけての管理業務を一人で任され、朝5、6時に帰宅するのがふつうだったという。工場にいる間は食事をとる余裕もなく、家に帰れば倒れ込むように布団へ。気づいたら体重は20kgも落ちていた。

さらにこの頃、追い打ちをかけるように過酷な出来事が重なり、瀬川さんは会社に行けなくなってしまった。

「体に力が入らず、会社からの電話に出ることもできない。お風呂に入るとか、歯を磨くとかのそれまで当たり前にやっていたことも、ものすごく億劫になってしまったんです」

やむなく退職。辛さに耐えかね切羽詰まって精神科の扉をたたいたところ、「うつ病」と診断された。

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