多様な働き方

うつ病を抱えながらも生きていると実感できた「1万人の第九」へ

2022年01月12日 転載元:らしさオンライン

うつ病を抱えながらも生きていると実感できた「1万人の第九」へ

17年間一つの会社に正社員として勤務していた増竹芙希子さん(48)。40歳のときに病気を発症し、さらに仕事の忙しさからうつ病と診断された。3年間の休職後に大合唱「1万人の第九」に参加。うつ病を患いながらのステージではどんな思いを感じたのだろうか。

スーパーバイザーとして、真摯に取り組んでいた

増竹さんは事務の一部をアウトソーシングする会社に17年間勤めていた。スーパーバイザーとして、事務作業から進捗状況の確認、派遣スタッフやパート社員の管理までも担当。案件ごとに関わる期間もメンバーも異なったが、どの現場でも概ね人間関係は良好だった。

ときには、システムトラブルに見舞われて、イレギュラーな対応や残業を強いられる場面もあったというが、それでも真摯に仕事に取組みながら、おおかた順調に過ごしていたそうだ。

繁忙期がやっと落ち着いた。そう思ったときに

しかし、増竹さんの体に不安な出来事が重なる。

「体に異変を感じて病院を受診すると、ある病気が見つかりました。今は回復していますが、当時はしばらく通院を余儀なくされ、薬の副作用がきつかった日もあります」

ちょうどその頃、業務が繁忙期に差しかかる直前だった。度重なるメンバーの異動があり、当初想像していた忙しさとはまた別の負担を抱えてしまったそうだ。さらに取引先が大きかったこともあり、ミスのできないプレッシャーを感じるように。

「取引先の受注予定を見ても、所属部署の年間売上5本の指に入ることがわかっていました。これは絶対に失敗出来ない。そんなプレッシャーからか、休日も仕事が頭から離れなくなって、夜は不眠傾向。薬の副作用も手伝って、今思えばかなり体もきつかったです。それでも半年程度で繫忙期が過ぎて、“やっと落ち着いた”そう思ったときに、ある朝突然起きられなくなりました」

しかし、増竹さんは会社を休まず、這うように出勤したという。

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