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24時間体制の「特養」で週休3日を実施。介護の質を高める効果も~「週休3日」で働く~ :社会福祉法人 愛宕福祉会

介護職場マネジメント

2023年06月08日 転載元:リクルート ワークス研究所

24時間体制の「特養」で週休3日を実施。介護の質を高める効果も~「週休3日」で働く~ :社会福祉法人 愛宕福祉会

厚生労働省の調査によると、介護職の離職率は14.1%、人手不足を感じている介護事業所は63%に上り、今後も人材確保の難しさが予測されている。離職理由の1つに挙げられるのが不規則な勤務や休日の少なさで、なかでも24時間体制の特別養護老人ホームは休みが取りにくいとされるが、愛宕福祉会では特養に週休3日制度を導入して成果を上げている。特養の施設長も経験した人事部長の馬込氏に導入の経緯やその効果を聞いた。

新潟では初、特別養護老人ホームの介護職員に週休3日を導入

愛宕福祉会は新潟県で高齢者と障がい者、児童を対象に100事業を超える幅広い福祉サービスを提供する社会福祉法人である。週休3日制度はそのうち高齢者福祉における施設事業・特別養護老人ホームに勤務する介護職員を対象に導入している。特養に限定しているのは、週休3日に伴う10時間勤務が、特養より人員が少ないグループホームや有料老人ホームでは難しいため。「少ない人数で3日間休みにすると、どうしても出勤人数が減ってオペレーションが回らなくなります。いろいろと検討しましたが、出勤人数を変えずに公休を増やすには、配置人数の多い特養が最も試みやすかったのです」と馬込氏は振り返る。

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