多様な働き方

「完璧」を手放したら、いい空気が流れるように

キャリア

2024年02月28日 転載元:らしさオンライン

「完璧」を手放したら、いい空気が流れるように

これまで数々の企業で、経理や総務としてのキャリアを重ねてきたクボさん(49)。一時は病気によって「働く」ことから離れたが、現在は経理補助業務として週4日働いている。働く環境について「職場の方々に恵まれています」と話すが、聞いていると、クボさん自身も周囲が心地よく働くための心がけを欠かさない人柄が感じられた。

業務を頼んでくれた人に寄り添う努力を

現在の就業先で働きはじめて5年。「異動してきた方から“あの書類どこにありますか?”と聞かれても、すぐに答えられるくらいにはなっています(笑)」と、頼もしい存在に。就業した当初は今より就業時間も短かったことやクボさんの体調面の考慮から、頼まれる仕事の量も抑えられていたそう。

「いただいた業務が完了して手が空いてしまうこともあったので、皆さんに“何かお手伝いできることはないですか?”とお声がけしていました。そうして少しずつ業務量が増えてきて、自分ができることも増えてきました。今は過去のデータのPDF化や書類の整理のほかに資料の作成を頼まれることも多いです。もともとはシステム開発から社会人歴が始まっているので作り出す作業も好きで。頼んでくださった方が求めている形に近い資料になっていたらいいなと思いながら作業しています」

どんな資料を求めているかは、資料の内容だけでなく、当然依頼してきた人によっても異なる。クボさんが考えるのは「人」に寄り添うこと。

「もともと人を観察するのが好きですし、誰かのためになりたいという気持ちも強いかもしれません。依頼してくださった方が嫌だなと思うようなことはしたくないですし、どういう方なのか意識して業務にあたっています。そう考えられるのは、今の職場の皆さんが本当に穏やかで気配りのできる方ばかりなので、自然と私も少しでもお役に立ちたいという気持ちになるんです」

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