両立支援 【笑顔のイクボスを目指す上司向け】 部下から妊娠報告を受けたら!?上司の心得

《確認・相談》部下から妊娠報告を受けたとき、最初に確認・相談することは?【上司の心得02】

iction!が提供する「笑顔のイクボスを目指す上司の心得」

部下の妊娠と仕事の両立・職場復帰をサポートする上で、上司が知っておきたい情報を、12回にわたってお伝えいたします。

部下から妊娠報告を受けたら、まずは心から祝福を!
でももちろん、それで終わりとはいきません。上司として、妊娠した部下に確認したり、話し合ったりすることが、実はいろいろとあるのです。

今回は妊娠した部下との「確認・相談」について、詳しくお伝えします。

《確認・相談》部下から妊娠報告を受けたとき、最初に確認・相談することは?【上司の心得02】

本人の意思を尊重しながら話し合おう!

笑顔のイクボスを目指す 上司の心得

妊娠報告を受けたら、まず心からの祝福をしましょう。その上で、今度は冷静になって、本人にいろいろと質問しながら今後について相談していきましょう。

出産予定日と産休予定時期はいつ頃?

病院で妊娠が分かった時点で、おおよその出産予定日が伝えられますので、妊娠報告の際に出産予定日を聞いても大丈夫。 引き継ぎ等今後の計画をたてる上で、欠かせない情報です。出産予定日が分かると、法律に基づいた産休や育休の申請時期や休業期間も知ることができますので、合わせて確認してみましょう。

 

現在の体調やつわりの状況はどんな感じ?

つわりの状況は、一人一人全く違います。つわりが重いのか軽いのか、つわりの症状を必ず確認しましょう。体調によっては、体を激しく動かす仕事、力仕事、長時間の立ち仕事、長く外を歩く仕事などの場合、配置転換が必要なケースもあります。過度に配慮する必要もありませんが、妊娠報告を受けた後もこまめに体調の変化について確認することが大切です。

出産前、どう働きたい?

本人に気持ちよく産休に入ってもらうためには、出産までどう働きたいかの確認や引継ぎの調整等も上司としての大事な仕事。つわりで体調が悪い部下に聞きづらい部分もあるでしょうが、そんな時は「何か上司として知っておいた方がいいことある?」と声をかけてあげるだけでも本人は安心するもの。体調面もそうですが、心理面、また通勤状況や家事分担の状況など、聞ける範囲でまずは情報収集を。
つわりで体調が安定せず、また長期休暇に入ることで、周囲に迷惑をかけるのでは、と不安に感じている人も多いのが現実。「同僚たちにも気持ちよく送りだしてもらえるために、気になることはきちんと知って、一緒に考えていきたい」と伝えることも上司としての大事な役割です。

出産後、復帰してどう働きたい?

産休が終わったらすぐに復帰したいという女性もいますが、当然、育休をしっかり取りたい、違う部署に移りたい、あるいは仕事を辞めたいと考えている女性も一定数います。まずは意向を確認し、どんな場合にも、その意思を尊重しながら、どうするのがベストなのか、よく話し合いましょう。
ただし、上司に妊娠報告する時期(妊娠初期)には、まだ出産後のイメージがわいていない人も多くいます。そればかりか、はじめての妊娠の場合は産休に入るまでの数カ月間の体調変化や体形変化についても想像がつかない未知の世界。例えば、周囲のワーキングマザーや人事を紹介し、育児と仕事を両立するイメージをもってもらうことを提案するのもいいでしょう。
上司との信頼関係があることや職場に理解してもらえているという安心感は、妊娠中や出産後の仕事へのモチベーションを保つ大きな柱の一つとなります。すぐに結論を迫るのではなく、妊娠中の仕事との両立に寄り添いながら、しっかりと信頼関係を築いていけるといいですね。

周囲の仲間にはどう伝える?

「同じ職場で働く仲間には、安定期に入ってから伝えたい」という人が多いのですが、体調によって勤怠が不安定になる際には、関わりの深いメンバーには妊娠の事実をできるだけ早めに伝えるのが得策。
また、本人が「安定期前に伝えたくない」と希望する場合は、いつどのように周囲に説明するかといったこともすりあわせておく必要があります。
職場での妊娠発表をどういった場で、誰から行うのかも、本人の意思を尊重しながら決定するといいでしょう。

妊娠報告後も、こまめに状態や体調を確認

笑顔のイクボスを目指す 上司の心得

妊婦は、時期によって状況や体調がめまぐるしく変わります。つわりが治まれば体調は安定しますが、必ずしもそれで一安心とはいえません。例えば、妊娠37週未満に赤ちゃんが生まれそうになる「切迫早産」が起こったり、いきなり予定より早く産休に入るというケースも。また、流産や早産になってしまうこともありえます。

ですから、妊娠報告後は、妊娠した部下の状態や体調をこまめに確認し、早め早めに手を打っていくことが肝心です。

また、先んじて「保活」や「引き継ぎ」を上手に促すことも大切です。

最後に確認!
部下から妊娠報告を受けたとき、最初に確認・相談すべきことは? 次の選択肢の中から、当てはまるものをすべて選んでください。

(1)出産予定日と産休予定時期はいつ頃?
(2)現在の体調やつわりの状況はどんな感じ?
(3)出産前、どう働きたい?
(4)出産後、復帰してどう働きたい?
(5)周囲の仲間にはどう伝える?

いかがでしょうか?正解は、5つ全部です!
妊娠報告を受けた後、上司が確認・相談することは結構たくさんあるのです。 結論を急がせず、本人の意思を尊重しながら、しっかりと信頼関係を築いていけるよう心がけましょう。

こちらもあわせてお読みください。
01-《妊娠報告》部下から突然の妊娠報告!そのとき、どんな言葉を返しますか?

ピックアップ特集