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プラスアルファが私流。毎日の積み重ねを自信に繋げて

キャリア

2019年12月09日 転載元:らしさオンライン

プラスアルファが私流。毎日の積み重ねを自信に繋げて

自分の意思を明確に持ち、まっすぐに相手の目を見て話す。それが翻訳を生業とする満 山紅(まん さんこう)さん(48)だ。「ずっと自立していたいから生涯働き続けていたい。自分のものは自分が稼いだお金で買いたいんです」と、はっきりとした物言いから感じられる自信は、満さんの仕事の仕方にヒントがありそうだ。

社会人として大切なことは、1社目で学んだ

東京の西側、日野市に本社をかまえる日野自動車株式会社で、派遣スタッフとして翻訳の仕事をする満さん。進学を機に中国から来日したというが、最初に就いた職は、建設会社の技術設計者だった。大学院で学んだことを生かしながら、競技場の設計などを現場から経験した。そして4年目には日中共同プロジェクトに抜擢され、語学力を活かしてコーディネーター・通訳・翻訳などあらゆる業務に奔走。その経験が、いまの翻訳業に繋がっているそうだ。

「本当にいい会社で、私のことを"社会人"にしてくれました。人にも環境にも恵まれ、人間的にすごく成長できたんです。実は今でも繋がりがあって、たまにお手伝いをしているんですよ」

仕事をする上で、すべての鍵となるのはコミュニケーション。技術や能力よりも、どういう姿勢でコミュニケーションを取るかのほうが、よっぽど大事だと学んだという。

仕事は非常にやりがいがあった。年に何度もある出張も「スーツケースを引きながら成田空港を歩くときの、緊張感が好き。自分に自信が出るんです」と楽しんでいた満さんだが、妊娠を機に退職。社会復帰の際も声をかけてもらったものの、子育てをしながらの柔軟な働き方は、難しいと思ったそう。

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