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嫁ぎ先は古典芸能の家。日本舞踊を通して見えた景色とは

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2020年01月27日 転載元:らしさオンライン

嫁ぎ先は古典芸能の家。日本舞踊を通して見えた景色とは

立ち姿が美しい。スッと伸びた背中、ポーズの一つひとつに優雅さを感じ、どの角度から見ても姿勢が整う。この姿勢の原点はどこにあるのだろう。「日本舞踊の影響でしょうか。気持ちがシャンとしていると、自然と姿勢にも表れるような気がします」----そう笑顔で語る山内加奈子(38)さんは、日本舞踊の師匠でもある義母と、清元の三味線演奏家の夫、2歳半で舞台デビューした現在8歳の娘、そして自らも日本舞踊の師範という古典芸能一家の中に身をおいている。元々は銀行員で、結婚を機に一時は日本舞踊の仕事に専念した山内さんだが、今年の5月から派遣スタッフとして東邦大学でも働いている。自宅に教室があるのになぜだろうか。

踊ることって楽しい!

日本舞踊をはじめたのは小学2年生のとき。「女の子が生まれたら古典芸能の習い事をさせたい」と祖母からの勧めだった。「教室に通ってみると、表現することの楽しさにどんどん熱中して、一時は宝塚を目指すところまで考えました。身長が150㎝と小柄だったこともあり、結局受験は断念しましたが」と語る。

その後中学2年生まで稽古は続けたが、子どもの頃に教わっていた師匠が闘病中だったこともあり、一旦日本舞踊を離れた。しかし踊ることへの情熱が薄れることはなく、社交ダンスやクラッシックバレエなど"踊る"ことはずっと続けてきた。

22歳のときに日本舞踊への思いが再燃し、古典芸能の世界に戻ることに。

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