両立支援

どのような仕事で再就職すると働き続けやすいのか

共働き

2020年03月03日 転載元:リクルートワークス研究所

どのような仕事で再就職すると働き続けやすいのか

再就職したあとも、家事・育児の負担が重い状況は変わらない

女性が再就職しようとするとき、立ちふさがる問題の1つが「仕事と家庭の両立」である。これまでの研究でも、一番下の子が6歳未満だと再就職の確率が低下することや、夫の家事・育児時間が短いほど女性が再就職しにくくなること など、仕事と家庭の両立の負担が女性の再就職に影響することが指摘されてきた。
しかし考えてみれば、仕事と家庭の両立に関わる問題が、よりリアルな形で女性の前に立ちふさがるのは「再就職したあと」だ。そうであるならば、仕事と家庭の両立負担は、再就職したあとに女性が働き続けられるかどうかにも関わっていると考えるのが自然だろう。

最初から両立負担が重いケースで、働き続ける確率が低下する

リクルートワークス研究所「ブランクのある女性のキャリア3千人調査(※2)」のデータを用い、再就職時点での仕事と家庭の両立負担に関わる状況別に、再就職後に働き続ける確率がどう変化していくのかを、視覚的に示した (図表1)。この図表では、縦軸に再就職後に働き続ける確率 を、横軸は再就職後の年数を取っている。 仕事と家庭の両立に関わる負担は、以下の3つに注目した。

1.再就職時の週就業時間

2.再就職時の末子年齢

3.離職期間

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