両立支援 iction!みらい家計シミュレーション

夫婦のお金の管理どうしてる?みらいの家計をシミュレーションしてみよう!

お金お悩み相談

2021年11月04日 iction!みらい家計シミュレーション

夫婦のお金の管理どうしてる?みらいの家計をシミュレーションしてみよう!

目の前のことで忙しく、「なかなかお金が貯まらない」「このままで将来は大丈夫?」と不安を抱えてはいませんか?

思い当たる人は、少しだけ手を休めて、お金のことや将来の家族の暮らしについて、お金のプロであるファイナンシャルプランナーの氏家さんと一緒に考えてみましょう。

まずは、夫婦でどうやってお金の管理をしているのか、人には聞きづらい夫婦のお財布事情についてみていきます。

この記事でご紹介している「「iction!みらい家計シミュレーション」は、2022年9月末をもちまして終了させていただきました。
新たに、人生100年時代に役立つ「お金」と「働く」をテーマにした記事をリリースしております。ぜひご覧ください。

ファイナンシャルプランナー氏家祥美さん

ファイナンシャルプランナー
氏家祥美さん

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。女性活躍応援FPとして、働き方や夫婦・親子関係も含めたマネーアドバイスが好評。お金・仕事・時間のバランスのとれた幸福度の高い家計を追求。自身も2児の母。

夫婦のお金の管理方法とメリット・デメリット

夫婦のお金(お財布)の管理「お小遣い制」「役割分担制」「共通口座制」

夫婦のお金(お財布)管理は、一人暮らしのときに比べるとちょっと大変です。夫婦の価値観が異なればすり合わせていく必要がありますし、将来も安心して暮らすためには、お互いが同じ未来を思い描いてお金を貯めていく必要があるからです。

お財布管理の方法は、「お小遣い制」「役割分担制」「共通口座制」の大きく3つに分けられます。よく、夫婦のお財布は1つにすべきなどという話も聞きますが、どれが正解というのはありません。

それぞれメリットもあれば注意点もあります。自分たちにどれが一番合うのか、一緒に考えてみましょう。

夫婦のお金の管理①「お小遣い制」

夫婦のどちらか一方が家計を管理して、もう一人に定額を支払う方法です。妻が家計を管理して夫に定額のお小遣いを渡す場合もあれば、夫が家計全体を把握して妻に定額の生活費を支払う場合などもこれに該当します。この方法のメリットは、家計全体を把握している人がいることですが、夫婦に力関係が生じやすくなる点には注意が必要です。年に一度は決算日を決め、家計についてふたりで話し合う機会を持つようにしましょう。

夫婦のお金の管理②「役割分担制」

夫が住居費や水道光熱費などを負担して、妻が日々の食費や雑費を負担するというように、夫婦で家計を分担し合う方法で、共働き夫婦に多く見られます。家計管理に時間を取られないメリットがありますが、夫婦のどちらも家計全体を把握していないので、将来への安心感を得にくい点には注意が必要です。住宅ローンの繰り上げ返済費用や子どもの教育費など、将来必要なお金についても貯蓄担当を決めて、貯蓄残高を夫婦で共有していく工夫をしましょう。

夫婦のお金の管理③「共通口座制」

夫婦共通の生活費口座を1つ作り、それぞれが毎月一定額ずつ入金する方法です。そこから家賃や水道光熱費などの固定費、食費や雑費など日々の生活費を出していきます。お小遣いなど個人的な支出については、夫婦が別々の財布で(各自が自分の給与口座に残った範囲内で自由に)管理します。こちらも共働き夫婦に向いた方法です。共通口座が一つあることで家計を把握しやすいメリットがありますが、手間がかかるのが難点です。家計簿アプリを使って共通口座のお金の出入りをお互いがいつでも見られる状態にすれば、手間をかけずに透明度の高い家計を作りやすくなります。

この記事でご紹介している「「iction!みらい家計シミュレーション」は、2022年9月末をもちまして終了させていただきました。
新たに、人生100年時代に役立つ「お金」と「働く」をテーマにした記事をリリースしております。ぜひご覧ください。


夫婦のお金、まずは家計やライフプランを診断ツールで可視化!

夫婦のお金(お財布)管理について確認したところで、次に家計やライフプランについて考えていきましょう。

しかし、いざ家計やライフプランについて考えてみようと思っても、何から始めてよいかわからない方も多いと思います。 そんな時には、WEBなどで簡単にできるシミュレーションツールを使ってみるのもよいかもしれません。

今回は、私が監修したリクルートが無料で提供している「iction!みらい家計シミュレーション」をご紹介いたします。このツールを使えば、たった5分で将来の家計の状況を試算して、グラフとして見ることができます。

使い方はとてもかんたん。個人情報の登録は不要。選択肢のなかから選ぶだけなので難しいお金の知識もいりません。家族の未来について考える、良いきっかけになるでしょう。

では、みらい家計シミュレーションを使うと、どんな感じでみらいの家計をイメージできるのか!?

実際にAさんの家族を例にとって、入力していきますので、一緒にシミュレーションしていきましょう。

時短正社員で働くAさん(35歳)家族

Aさん(35歳)は、4歳の子どもを育てながら正社員として働いています。そろそろもう1人子どもがほしいと思っていますが、もう一度育児休業を取ることや、子どもを2人育てながら働くことに不安を感じています。一方で子どもが生まれたらマイホームや車もほしいと考えており、働くことと家計について、そろそろちゃんと考えないといけないなと思い始めています。

3STEPで簡単!「iction!みらい家計シミュレーション」で家計診断してみよう!

iction!みらい家計シミュレーションにアクセスして、黄色いボタン「家計シミュレーションを始める」をクリックします。入力画面に遷移しますので、STEP.1~3の各項目を入力していきましょう。

お金の管理 iction!みらい家計シミュレーション

STTEP.1:「ステータス(就業状況・年収・貯蓄・住居費など)」を入力

STEP.1:「ステータス(就業状況・年収・貯蓄・住居費など)」を入力

STEP1では、現在のご自身・ご家族の状況を入力していきます。

はっきりした数字がわからない場合は概算でもOK!後から何度でも修正が可能です。

以下をクリックすると、Aさん家族の入力内容をご確認頂けます。ご自身の入力時のご参考に!

みらい家計シミュレーション 入力画面

★入力ポイント:「子どもがほしい」や「出産後の働き方」なども入力できます!

Aさんは、そろそろ(2年後)もう1人子どもがほしいと思っています。その場合、2人目の子どもが生まれてからのみらいの働き方についても、入力できます。ここでは出産後、「時短など、少しペースを落として働く」を選びました。

〇年後に〇人子どもがほしいなど細かく入力できます。
この部分を入力すると出産後の働き方の選択ができます。

2年後にもう一人子どもがほしい などの入力

出産後の働き方を4つのタイプから選択できます。

出産後の働き方の入力

★入力ポイント:現時点の収支がチェックできる!

現時点での収支が気になる場合には、次のステップに進む前に、現在の収支状況を確認することも可能です。

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STEP.2:「お子様の教育(保育園・幼稚園・小中高大)」を入力

STEP.2 では、お子様の教育について、入力していきます。

まだ子どもが小さく、進路についてしっかり考えていないという方も、5段階の中から選ぶだけで、自動計算してくれるので、安心です。

以下をクリックすると、Aさん家族の入力内容をご確認頂けます。ご自身の入力時のご参考に!

みらい家計シミュレーション 入力画面

★入力ポイント:「学校教育費」のほかに「習い事・塾代」なども入力できる!

Aさんの子どもは、現在4歳で保育園に通っているので「保育園」を選択。

保育園・幼稚園についての部分を選択すると、「学校教育費」 と「習い事・塾代」に、自動で平均データが出てきます。特にこだわりのないAさんはそのままにしておきました。

「学校教育費」 と「習い事・塾代」

すでに習い事をさせている方などは、実際の数字に変更することも可能です。わかるところは修正し、わからないところは平均データを使うという活用の仕方が可能です。

★入力ポイント:教育費の目安が5段階でわかる!

今後の教育費の方針ですが、Aさん家庭は、これまで子どもの教育について、特に夫婦で話し合ったことがなかったため、5段階中の3番目の「人並みにかけるイメージ」(高校からは私立進学を想定。進学に必要な塾と、子どもがやりたい習い事はさせる予定)を選択しました。

5段階から選ぶだけで、教育費がどれくらいかかるかイメージすることが可能です。

教育費がを5段階からイメージすることが可能

2人目、3人目のお子様については、1人目の内容をコピーすることが可能なので、入力の手間が省けます。1人ずつ細かく設定することももちろん可能です。

2人目、3人目のお子様について

STEP.3:「その他の大型支出(家・車・介護など)」を入力

STEP.3 では、大型支出について入力していきます。

家や車の購入、介護費など、お金が心配な大型支出について、入力可能です。

以下をクリックすると、Aさん家庭の入力内容をご確認頂けます。ご自身の入力時のご参考に!

みらい家計シミュレーション

★入力ポイント:マイホーム購入

家の購入については、「将来家を持てたらいいね」と言っていたもののあまり具体的に話し合ってこなかったAさん夫婦。

ただ、2人目を考えるようになってからAさんは、マイホームについてもそろそろと思い始めています。なので、2年後2人目が生まれたタイミングで買うことにして入力してみました。

現在の預金から考えて、頭金は200万円に、現在の家賃10万円と同額の支払いでローン年数25年にすると、マイホーム購入に3200万円かかると試算できました。

マイホーム購入

マイホーム購入時の試算も電卓を使ってやるより簡単で、教育費などほかの費用との兼ね合いも試算できるので、是非活用してみてください。

★入力ポイント:車の購入

車の購入についても、買い替え時期や回数など細かく試算することが可能です。

Aさん家庭はマイホームを買ったら車がほしいと思っていたので、2年後に200万円で車を買う、買い替えなしで試算してみました。

車好きな方は、定期的な買い替えも入力し、試算できます。

車の購入

★入力ポイント:介護の予定

Aさん家庭では、今はまだ親の介護を考えていませんでしたが、今後両親のどちらかを介護することを考え、1人としました。

介護予定者の人数を入力するだけで、「初期費用」と「費用」の部分は、統計データを元にした数値が自動で入力されます。もちろん、金額を変更することも可能です。

介護費用

★入力ポイント:その他、旅行や冠婚葬祭などの費用

その他、旅行や冠婚葬祭などの費用も入力できます。

Aさんは、ここについてはざくっと入れてみました。毎年決まった時期に旅行に行くご家庭などは、その金額を入れるとよいでしょう。

その他、旅行や冠婚葬祭

診断結果とファイナンシャルプランナーのアドバイス

それでは、Aさん家庭の結果を見てましょう。

みらい家計シミュレーション 診断結果

まず、結果画面では、65歳時点での貯蓄額とともに、ファイナンシャルプランナーからのアドバイスを確認できます。

ファイナンシャルプランナーアドバイス

家族全員の年齢とともに収支のバランスや貯蓄額など家計の状況は、グラフで一目でわかります。

家族の大きなイベントタイミングにはポップアップで収支を表示できます。

また、結果画面から、簡単に入力内容を見直したり、結果を共有したりすることができます。(PCではメールで、スマホではLINEで共有できます)

収支と貯蓄の推移

Aさんは、シミュレーションをしてみて、子どもを2人ほしいと思った場合、教育費を人並みにかけて、マイホームや車を購入したら、仕事をずっと続けても家計にあまり余裕がないということに気づきました。

本当に「人並みの教育」が必要なのか、マイホームを買う予算はいくらが妥当かなどについても早めに考えるべきであるとわかったため、これをきっかけに夫婦で時間をみつけて、話し合ったり情報収集したりするとよいでしょう。

最後に、今回このシミュレーションをしてみて、自分が働くことで自分や家族の夢が叶いやすくなることにも気づくことができたと思います。みらい家計では、結果がわかった後に、働き方のシミュレーションも可能です。

ご自身だけではなく、パートナーのシミュレーションも可能であり、家族のイベント時期を確認しながら入力できる優れものですので、是非こちらもやってみてはいかがでしょうか。

将来の働き方をシミュレーション

★ポイント:働き方のシミュレーション

働き方のシミュレーションでは、今後の家族の予定に合わせて働き方をシミュレーションできます。家族のイベントに合わせた形で働き方を変えた場合、家計はどうなるのか、老後資金を貯めるにはどういう働き方がいいかなど、家計と働き方について考えるきっかけにもなると思いますので、ぜひトライしてみてください。

働き方のシミュレーション

あなたの家計をシミュレーションしよう!

夫婦で協力してお金を貯めていくためには、二人が同じ未来を描けていることがとても大切です。貯める目的がはっきりしているほうが無駄遣いを辞めるモチベーションにつながりますし、さらに積立で貯める仕組みを作って、定期的に確認しあえば、確実に目標に近づくことができるでしょう。

〈2022年9月30日 更新〉

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