両立支援

子育てと仕事を両立するには「こうあるべき」という固定観念に縛られないこと。すこしずつ実現していく「私らしい働き方」って?

1月21日(土)、リクルートスタッフィングでは登録スタッフの方向けに『仕事と子育て両立応援セミナー』を開催しました。同セミナーは「現在子供がいる、もしくは将来子供をもって働きたいが、仕事と子育てを両立できるか不安を持っている」「子育てをしながらの再就職を検討する際に何から準備すればよいのか知りたい」という登録スタッフの声を受けて開催しています。

2時間のセミナーでは、自身も出産・育児を経てキャリアカウンセラーとして活躍する講師が、育児をしながら働く女性の仕事復帰の現状や、体験談を交えながら仕事と子育ての両立ポイントを伝え、 参加者自身のワークライフバランスを考える実習や、グループディスカッションを通して、 自分らしいワーキングマザー像を考えました。

派遣スタッフとして働くワーキングマザーが感じる漠とした不安感

講師の中居さんはセミナーを通じて、参加者同士で話し合う機会を多く取り入れることで、 働くにあたっての不安を少しでも減らすことを意識しているといいます。

講師の中居さん

「ママ友と話をしていて私がキャリアカウンセラーだと言うと、そこではじめて仕事の話をして頂けるんですね。 皆さん、普段の生活をする中ではママ友同士で仕事の話はできないようです。そのためセミナーでは、 同じように不安を感じる参加者同士で普段は話す機会の少ない、 それぞれのキャリアに対する考え方についての話をしていただけるようにしています。」(中居さん)

またロールモデルが身近にいない場合は、情報も少なく、 育児と仕事の両立について具体的にイメージしづらい事が多いようです。

「そういう意味でセミナーを通じて情報交換の場を設けたいな、って。 『不安を持っているのが自分だけじゃない』とわかるだけでもすごい安心感があるので。」(中居さん)

今回のセミナーに参加したKさんはリクルートスタッフィングで派遣スタッフとして働き、 現在は育休中の2児の母。2人目の子供が4月から保育園に入ることができれば、 復帰して将来的にも仕事に専念したいという考える一方で、小さいうちは子供を見ていたい、 という気持ちの間で迷っていると話します。今回のセミナーは同じような状況の方の話を聞きたいと考え、参加したそうです。

今回のセミナーに参加したKさん

「私自身、1人目を妊娠した際に営業担当の方に相談してはじめて知ったように、派遣社員が育休を取れることを知らない方って、普段の生活の中だと周りに結構いらっしゃるんですね。なので、こうしたセミナーの場だと同じ状況で、 似た悩みを持っている方が集まっていたので、ピンポイントで相談でき、良い刺激をいただきました。」(Kさん)

セミナーのようす

すこし先を見て、育児と仕事を考えること

セミナーでは「今後どのようなライフイベントが起こりうるか」 「自身は子供の成長とともにどのくらいのバランスで仕事と家庭に力を配分していきたいか」 「なんのために働きたいのか」をシートに書き出しながら、受講生同士でキャリアについて話し合っていきました。

Kさんは参加者同士の考え方を共有し合える点に加え、ワークライフバランスについて落ち着いて考えることが できる時間をとれる、という点でも普段子育てしている中では貴重な機会だと話します。

参加者同士の考え方を共有し合える

「子育てをしていると、まとまった時間をとること自体ができないんですね。普段の生活から離れて、 ゆっくり時間をかけて考え、書き出してみて、5年後、10年後どうしていきたいかな、 という具体的なイメージを子供の年齢と自分の年齢とセットで考えていけたのは良かったです。」(Kさん)

セミナーを通してKさんは、「働くか」「働かないか」ではなく、「将来を見据えてどういう風にキャリアを広げていくか」 といった視点で、働いていく方向性が明確になったといいます。

「講師や参加者の方々の話を聞いて、子供が小さい時はあっという間だと実感しました。あと5年くらい経ったら、 きっと放課後には友達と遊んでいるんだろうな、って。私自身は働くことが好きなので、子供が小さい間は短い時間で働いて、 5年後にフルタイムに繋げられるような分野でのお仕事ができれば、と思っています。でも、まだまだ悩んでしまいそうです。」(Kさん)

講師の中居さんは仕事と育児の両立について、最初は悩んだり焦ったりすることは多いものの、 子供が大きくなるにつれてできることが多くなってくる、と言います。 その時にキャリアを開花させられるように、どうすれば自分のキャリアを広げていけるかを考えながら、 子供の成長に合わせて仕事の幅を広げていくのも一つの選択肢ですよ、とアドバイスを贈りました。

「仕事を考える上で、はじめから理想の形で働けると一番いいのですが、お子さんを育てていると、 どうしても時間に制限ができて、子供と仕事との間で葛藤することもあると思うんですね。 皆さん、理想のワーキングマザー像があるかと思うんですが、そこに一直線にたどり着くことができない時もあるかもしれません。 でも、ちょっと先を見ながらすこしずつでも歩みをすすめていくことすべてのことを通じてキャリアは出来上がってくるものです。 焦らずキャリアを積み重ねていきましょう。」(中居さん)

中居さん

◆参考情報

働きたいママの支援(リクルートスタッフィング)

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