多様な働き方

揺らぐ企業社会、日本人は「キャリア孤立」に陥っている

キャリア

2020年12月01日 転載元:リクルート ワークス研究所

揺らぐ企業社会、日本人は「キャリア孤立」に陥っている

キャリア形成は個人の努力の問題なのか?

ワークスタイルやライフスタイルの多様化が進み、働く人一人ひとりが自分らしいキャリアを実現できる環境が求められている。しかし、「第1回 希望するライフキャリアを選べない国、ニッポン」で指摘したように、今の日本では、個人がライフキャリアを希望通りに実現することは難しい。

原因ははたしてどこにあるのか。複合的な要因があるものの、あえて簡潔に述べるならば、「キャリア形成を個人の自助努力の問題に矮小化しすぎているから」である。

記事をお読みの方は、「個人のキャリア形成を個人の問題と考えて、何がおかしいのか」「他人が誰かのキャリアを代わりに形成することなどできないのに、いったい何をいっているのか」「企業人事は社員のキャリア形成を支援している」と思われたかもしれない。

しかし、個人のキャリア形成を、単なる個人の努力の問題ではなく、社会の構造問題ととらえなおすことで、個人が仕事と仕事以外の人生を組み合わせて、自分らしいキャリアを歩むことができるようになると、筆者らは考えている。

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