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「市場が狭い」は思い込み?世界で勝負する前掛け専門店に学ぶ、新たな需要のつくり方

2022年02月16日 転載元:Meet Recruit

「市場が狭い」は思い込み?世界で勝負する前掛け専門店に学ぶ、新たな需要のつくり方

日本で消えつつあった仕事着「前掛け」の需要を掘り起こし、国内外で人気に。ハリウッド映画にも商品が登場した前掛け専門店エニシングの道のりから、昔ながらの商材で事業を持続させる秘訣を学ぶ

誕生は室町時代と言われ、酒屋・米屋・八百屋など商売人の仕事着として広く日本で普及した「前掛け」。日本一の前掛けの生産地、愛知県豊橋では、戦後の最盛期に1日1万枚出荷していた時期もあった。しかし、時代とともに仕事着は洋式のエプロンやユニフォームへと変わり、生産は低迷。そんな消えてしまいかねなかった前掛けを、あえて専門に取り扱う会社がある。

有限会社エニシング。同社が手掛ける日本伝統の「帆前掛け」は、日本国内のみならず世界で愛用者が増えている。2021年に世界公開された映画『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、エニシングの前掛けが登場人物の衣装として採用され話題となった。また、リクルートの2つのギャラリーで開催中の展覧会、Creation Project 2021 144人のクリエイターと豊橋の職人がつくる「百年前掛け」では、製作を担当している。同社はなぜ一見すると先がないようにも思える商材に目を付け、どのようにマーケットを広げていったのだろうか。いわゆるプロダクトライフサイクルの衰退期で活路を見出すヒントとして、代表の西村和弘さんに話を聞いた。

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