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メタ認知とは?ビジネスパーソンが高めるメリットと鍛え方のポイント

ビジネススキル

2024年02月21日 転載元:リクナビNEXTジャーナル

メタ認知とは?ビジネスパーソンが高めるメリットと鍛え方のポイント

最近、ビジネスにおいて耳にする機会が増えた「メタ認知」という言葉。メタ認知能力を高めれば、ビジネスにおいて判断力が高まったり、物事に臨機応変に対応できるようになったりすると言われています。
そもそもメタ認知とは何なのか、そして身につけるメリットとトレーニング方法などについて、著書『鋼のメンタルを手に入れる ゴリラ式メタ認知トレーニング』が話題でバーチャルでも活躍する精神科医、いっちーさんに伺いました。

目次
  • 「メタ認知」とは?
  • ビジネスパーソンがメタ認知を高めるメリット
  • メタ認知を高めるためのトレーニング法

「メタ認知」とは?

メタ認知とは、「認知についての認知」などと言われますが、簡単に言えば「自分のことを客観的に見る力」のことを指します。
人は誰しも、その人なりの固定観念や偏見を持っています。それ自体は当たり前のことなのですが、そのせいで自分自身のことをも見誤ってしまうことがあります。固定観念や偏見を取っ払い、客観的かつフラットに見て、今の自分を知ることがメタ認知です。

こう説明すると難しく聞こえるかもしれませんが、皆、無意識のうちに日常でメタ認知を使っています。
例えば、「自分は人前で話すのが苦手だから、事前にしっかり原稿を作り話すことを決めておこう」とか、「自分は忘れっぽいから、資料の重要な部分に付箋を貼って後で読み返そう」など。このように、過去の経験から自分の能力を評価して行動したり、未来の自分のために計画を立てて行動を決めたりするのもメタ認知です。

そして、メタ認知のために使われる知識や経験のことを「メタ認知的知識」と言い、その知識をもとに自分の未来を日々修正しようとする活動を「メタ認知的活動」と言います。
前述の例で言えば、「人前で話すのが苦手」「忘れっぽい」というのは、過去の知識や経験によるメタ認知的知識であり、「原稿を作って話すことを決める」「付箋を貼って読み返す」がメタ認知的活動となります。

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