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両立支援iction!みらい家計シミュレーション

出産後の働き方に悩める人へ!仕事と育児の両立を笑顔でかなえる秘訣

マネー

2019年12月26日 iction!みらい家計シミュレーション

出産後の働き方に悩める人へ!仕事と育児の両立を笑顔でかなえる秘訣

今の仕事を続けたいけれど、子どもを産んですぐに仕事に戻るのは無理...。そう考える女性は、まだまだたくさんいます。でもそれは大きなリスクになる可能性があります。辞めないで続けたほうがよい理由、そのために必要な心構えなどについて、十人十色の働き方を、みんなでつくるプロジェクト「iction! (イクション)」の事務局長 二葉美智子が、ファイナンシャルプランナーの氏家祥美さんにお話を伺いました

3歳を過ぎれば家計はグッと楽になる。

氏家さん

イクション事務局長 二葉:  出産を機に仕事を辞めてしまう女性は依然として5割近くいます(※1)。そのうち3割は育児を優先したいという理由からですが、それを超える4割の方は職場環境を理由にあげています。子育てしながらではとても働き続けることができないといった働き方の問題や、出産を機に辞めるのが一般的という慣習は、いまだにあるようです。待機児童の問題もありますが、保育園に預けられたとしても、保育料は高いのに時短勤務になり給料が減ってしまうなど、経済的な面で不安を感じる方も多いようです。さらに、パートナーは毎日夜遅くまで残業であてにできない...。「続けるのはとても無理」と思う気持ちもわかりますね。

氏家さん: そうですね。いろいろな理由で働くことをあきらめてしまう人は本当に多いです。お金の面でいうと、2019年10月より「幼児教育・保育の無償化」が始まりましたが、0~2歳時で対象になるのは住民税非課税世帯のみですから、多くの共働き家庭では、育児休業明けから保育料を払うことになります。一方で時短勤務になると収入が減りますから、経済的な負担感は大きなものがあります。共働き家庭にとって子どもが3歳になるまでの期間は、仕事と子育ての両立で苦労するうえにお金も出ていくという、つらい時期となります。

でも、そこであきらめないでほしいんです。なぜなら、子どもが3歳になると共働き家庭は一気に波に乗れることが多いですから。保育料が無償になり(※2)、時短勤務からフルタイム勤務になると収入も一気に増えます。ぐんぐん貯められるようになりますよ。

イクション事務局長 二葉: そうかもしれません。保育料以外でも、私も娘が3歳になった頃にはおむつなどの消耗品も減り、出費全体が減った気がします。共働き家庭は波に乗れるということですが、仕事をいったん辞めてしまった場合、どうなるんでしょう?

氏家さん:  仕事を辞めた人の多くは「子どもが小学校に入学した頃に再就職しよう」と考えますよね。ところが、前職と同じレベルの仕事内容や給与、福利厚生を求めるのは難しいのが現状です。パートでの就職ですら、すごく高い壁になってしまいますので、できれば辞めないほうがいいと思います。

イクション事務局長 二葉:  仕事を続けるためにはパートナーの理解も必要ですよね?

氏家さん:  とても大事ですね。家計相談をしていると、共働き家庭の場合には「家賃・水道光熱費は夫の口座から、食費や保育料は妻の口座から」といった家計の役割分担が多いことに気がつきます。しかし、0~2歳期の高額な保育料を、時短勤務で手取りが減った妻の収入からねん出するのは、結構な負担となるんですね。仕事と子育ての両立に疲れた妻が、自分の預金通帳を見て「仕事を辞めて、自分で子育てしようかな」という思いがよぎるのも無理もありません。

私からのお願いは、「保育料は必要不可欠な家族のコスト」という認識を持つこと。大切な子どもを安心な環境で育てるため、これから共に家計を支え合っていくために、保育料を夫婦でねん出していきましょう。夫婦で協力して子育てすることを、気持ちの面だけでなく、お金の面でも仕組み化できると、胸のつかえがとれて楽しく働けるようになると思いますよ。

仕事も、家事も、育児も、全部やろうとがんばらないで!

二葉さん

イクション事務局長 二葉:  家事のアウトソーシングも、もっと普及していいと思うのですが。

氏家さん:  同感です! 日本は先進国のなかでも家事代行サービスの利用が驚くほど少ない国(※3)。仕事に加え、家事も育児も女性が一手に担うのでは、つらくて仕事を辞めたくなるのは当たり前です。「家事と育児は夫婦で分業するもの」だとしたら、「お互い仕事が忙しいから、代行サービスも必要だよね」という考え方もありではないでしょうか?

イクション事務局長 二葉: 家の中に他人を入れることに抵抗があるという人もいますが、試してみると「意外と便利」「すごく助かる」と実感される方が多いみたいですね。でも、ここまでして女性が仕事と育児を両立するメリットって、どんなところにあるのでしょう?

氏家さん:  先の見えない時代ですから、パートナーが勤める会社がいつまで存続するかもわかりませんし、昔のように給与が確実にあがっていくとも限りません。女性が働いて世帯収入が増えることは大きなリスク対策になりますし、パートナーの転職や独立、子どもの進学や留学など、家族にとっても人生の選択肢を増やすことにもなります。計り知れないメリットですよね。経済的にも、教育費・住居費・老後資金の三大資金に余裕が生まれますし、家族旅行を楽しむことや、夫婦それぞれが自由に使えるお小遣いにも余裕ができるでしょう。2人目がほしい人も、迷わず産めるかもしれません。

母が働く姿は子どものお手本になる

氏家さん・二葉さん

イクション事務局長 二葉: 一方で「子どもが小さいうちは、母親が近くにいて世話をしてあげた方がいい」という考え方も根強くありますよね。

氏: 両立されている方は、確かに子どもが小さいうちは、一緒に過ごす時間が少なくて申し訳ないと思うこともあるかもしれません。でも子どもが成長するにつれて、母親が働いていることは子どもにとっても恩恵が大きいと、私自身は実感しています。子どもが進路に悩んだら、今の社会の状況を知ったうえでアドバイスできますし、ロールモデルとしてお手本にもなれるのです。

イクション事務局長 二葉: なるほど。将来子どもが成長したときに、親としてだけではなく、社会人の一人として彼らと向き合うことができるのですね。「今大変だから」「子どもがかわいそうだから」と思っても、少し先を想像してみると考え方が変わってくるかもしれませんね。

氏家さん: ファイナンシャルプランナーとして、たくさんの家計相談に乗ってきましたが、将来のキャッシュフローを作ってみると、退職後も貯金が増えるのは、たいてい出産後も働き続けてきた共働きのご夫婦です。長年働き続けた分、退職金や年金がしっかりもらえれば、老後の家計に余裕が生まれるのです。老後資金まで考えると、その差はリアルに感じられますよ。

※1 国立社会保障・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(平成27年)より
※2 認可保育所の場合は無償。認可外保育所の場合、3.7万円/月まで補助。 (令和元年10月時点)
※3 家事支援サービス推進協議会「家事支援サービスの品質確保の在り方について」(平成27年1月)より

お話を伺った方

氏家祥美さん

ファイナンシャルプランナー
氏家祥美さん

女性のためのお金と仕事の相談室「ハートマネー」代表。女性活躍応援FPとして、働き方や夫婦・親子関係も含めたマネーアドバイスが好評。お金・仕事・時間のバランスのとれた幸福度の高い家計を追求。自身も2児の母。

インタビュアー

二葉美智子

リクルート イクション事務局長
二葉美智子

リクルートグループ横断プロジェクト「iction!(イクション)」の事務局長。 プロジェクト開始から4年。iction!は、「はたらく育児の応援プロジェクト」から「十人十色の働き方を、みんなでつくるプロジェクト」へと歩みを進めます。

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