『サンカク』が運営する「ふるさと副業」がリニューアル。地方企業の人材課題の解決へ

リクルートが運営する、会社を超えて外部の企業に参画できるサービス『サンカク』 。「自分の力を試したい」「スキルを磨きたい」と考える社会人が、副業・兼業・社会人向けインターンシップなどを通じて新たな経験を得られるサービスです。

『サンカク』のサービスのひとつに、「ふるさと副業」があります。これは、都市部で働くビジネスパーソンとしての個人と地方企業をつなぐ副業マッチングサービスです。政府が「副業・兼業の普及促進」を掲げた2018年に取り組みを開始し、2021年から本格的に展開。企業の副業・兼業への関心の高まりに伴い、2022年度に掲載された「ふるさと副業」の副業案件数は前年度対比4倍※へと拡大しました。コロナ禍を機にリモートワークの環境が整ったことも追い風となっています。

「ふるさと副業」を利用した地方企業では、「地元では採用が難しい、専門的なスキルのあるプロ人材の支援を受け、売り上げ増加につながった」という効果事例が数多く生まれました。また、参画した社会人からは「自身の経験・スキルを活かして地方に貢献できることにやりがいを感じる」という声が寄せられているほか、「社外で活躍できる自信がつき、将来の選択肢が広がった」と、自律的なキャリア形成に副業を活用しているケースが多数見られています。

その一方で、課題も浮かび上がりました。副業マーケット全体では新たなサービス事業者が増えていますが、地方の中小企業ではコスト面の問題で利用に踏み切れずにいるところも多く、また、副業したい社会人からは、まだ案件数が十分でなく挑戦できる機会が少ないという声が聞こえてきたのです。そこで、双方のニーズに応えるため、「ふるさと副業」は2023年7月に大幅リニューアルを実施しました。

これまでは企業と副業者が契約締結をするまでの間に、複数のシステムを併用する必要がありましたが、今回のリニューアルでは、手続きをスムーズに行うシステムを導入。ひとつの管理画面で、副業者の募集から契約締結までをワンストップで完了できるようになりました。またご利用に際しても、専任のサポート担当が伴走し導入・運用を支援。さらに提供価格も見直し、より多くの企業が導入しやすいサービスとなりました。

企業側からは「中小企業にとってトライしやすいサービスになった」、社会人からは「副業を活用すれば、志望業界への転職の道が開けるかもしれない」「副業がセカンドキャリアへの自信につながる」といった期待の声が寄せられています。

副業を希望するビジネスパーソンが増えている今、「ふるさと副業」は地方企業の人材不足の課題解決、都市部と地方の交流による地域活性化につながるものと考えています。これからも、プロフェッショナル戦略人材拠点や商工会などの各種業界団体、地方金融機関といった「地方企業の支援を行う機関」と連携しながらサービス利用の支援、サービス内容の強化を行ってまいります。

※リクルート調べ

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