先生とともに、より多くの「学びたい」を実現するサービスに

学びは人生を変えることができる手段の一つ。しかし、所得や地域の差による教育格差が存在しています。そんな教育格差を解消し、どこでも誰でも良質な教育を安価に受けられる仕組みを作りたいという強い思いから、2012年にオンライン学習サービス『スタディサプリ』をリリースしました。2020年12月末時点で、その利用者数は157万人に上っています。
一方、急速に変化する社会の中、学校では、基礎学力の向上だけでなく、子供たちの主体的・対話的で深い学びのための授業づくりが進められています。また、一人ひとりに応じた指導が求められるなど、先生の日々の業務は多岐にわたり複雑化しています。OECDの国際調査の結果では、日本の学校の先生の仕事時間は、海外と比べて最も長く、先生が、授業やその準備など子供たちと向き合うための時間をしっかり確保できるよう、先生の働き方改革を進めることも課題となっています。こうした複雑化する課題に対し『スタディサプリ』は、学習動画に加え、教育現場に適した機能や教材を提供することで、先生の業務を効率化し、先生が子供たちに向き合い、一人ひとりに応じた指導を実現することをサポートしています。2020年3月、新型コロナウイルス感染症の影響で学校が臨時休校となった際には、『スタディサプリ』学校向けサービスを無償提供し、日本国内205校(8自治体)の小中学校や115校の高校の子供たちの学びの機会を守ることができました。
『スタディサプリ』が社会にどのような価値を提供しているのか、インタビューを通じてご紹介します。

『スタディサプリ』の活用が、理想の指導スタイル実現のきっかけに

「『スタディサプリ』学校向けサービスは、生徒一人ひとりに寄り添った指導を行いたいという想いで試行錯誤する中で、一つの選択肢として取り入れました。学校向けのサービスがリリースされた翌年、2015年のことです」と当時を振り返るのは、佼成学園高等学校の進路指導部主任(インタビュー当時)・内山貴雄先生。「生徒が多様化する中で、一人ひとりに応じた学習を提供できるよう、私たちも各自が努力をしていましたが、時間的に限界がありました。『スタディサプリ』の教材を活用することで、一人ひとりに応じた学習を効率的に提供できたと感じています」。

佼成学園高等学校の進路指導部主任(インタビュー当時)である内山貴雄先生。数学のほか、進路指導を担当する中で『スタディサプリ 学校向けサービス』を活用くださっています。

『スタディサプリ』の活用が、理想とする指導スタイルに近づくきっかけにもなったそうです。「私が理想とするのは生徒たちが主体的に学び、先生はサポートにあたる指導スタイル。ただ、突然指導スタイルを変えて、生徒たちに主体的な活動を求めてもうまくいかない。そこで、最初に行ったのが、生徒たちに渡す授業計画に『スタディサプリ』の関連するコンテンツ番号を添えることでした。同時に授業の冒頭で『スタディサプリ』を視聴する時間を取り入れてみました。先生である私から示されることで生徒たちも安心して使い始めましたし、『スタディサプリ』のコンテンツにも興味を持ち、自宅で関連コンテンツを視聴して授業に臨む生徒が増えていきました。次に取り組んだのは授業スタイルの変更。生徒たちが想像以上に自主的に予習をしてくるようになったので、これまで授業の中で行っていた講義部分は『スタディサプリ』に担ってもらい、授業そのものは、生徒たちが学んできたことをお互いに伝え合う形に切り換えました。学んできた内容やわからなかったことを自分たちの言葉で伝え合い、教え合うことで、学んだ内容に対する理解が深まります。生徒たちが主体的に学んでいる間、私は授業全体を見守りつつ、個別ケアが必要な生徒の指導を集中的に行うようにしました。その結果、『スタディサプリ』を取り入れた学年では赤点をとる生徒をゼロにできました」と話してくださいました。

内山先生が、担当されている数学の授業で生徒に渡したという授業計画の例。

先生も驚くほどの生徒たちの熱意の変化

進路指導の機能も活用してくださったという内山先生。「これまでは、3年生の秋までに進路を決めることを目安に進路指導を行っていました。それだと、大学の名前や知名度で進路を決めている生徒がほとんどで、この状態を変えたいと思いながらも、余裕がなくて実現できていませんでした。そこで、2年生の夏に『スタディサプリ』を活用した進路指導の機会を設けました。すると、例年より早い時期から進路を意識する生徒が増えただけでなく、『○○がしたいから、○○大学で○○を学びたい』といった形で、専攻や仕事観まで語る生徒が増えたんです。さらに目標ができたことで勉強への意欲も高まったのか、学校が実施している勉強合宿に参加する生徒や、自習室で積極的に学ぶ生徒も増えました。その熱意に、こちらが驚いているほどです」。

『スタディサプリ進路』では、「自分を知る」「情報を集める」「整理をする」という3ステップで教材を揃えています。佼成学園高等学校でもご活用いただいた適性診断を通じて自分を知ることにより、目的意識をもってより主体的に希望の進路を選択していくことにつなげています。

「わかる!」という体験が増え、学ぶことが楽しくなった

授業だけでなく、自宅での予習・復習にも『スタディサプリ』を活用しているという生徒さんにも話を伺いました。「英語のリスニングが苦手で怖かったんです。全然聴き取れなかったので、自分で勉強するのも嫌だったのですが、授業で『スタディサプリ』のネイティブ・リスニングをやったことをきっかけに少しずつ挑戦しているうちに、気づくと聴き取れるようになってきて、『やればできるようになるんだ』と思えるようになりました。数学では、二次関数がわからなかったのですが、英語の授業での経験もあったので、授業で習った後に『スタディサプリ』で何度も復習し、理解を深めました」。

自宅でも自主的に『スタディサプリ』を活用する理由を尋ねると「自分のペースで動画を見ながら予習・復習を進められるからです。『スタディサプリ』で予習すると、授業で先生の話もよくわかるし、先生に質問したいポイントを押さえることもできます。授業では、自分がわかっていないと気づいたときには既に次に進んでいて、質問のタイミングを逃してしまうこともあります。そんなときでも、『スタディサプリ』を使えば、好きなときに何度でも復習できるので、『わかる!』と感じることが増えました。最近は、勉強って楽しいなって感じます」と話してくださいました。

さらに、主体的に学ぶ習慣ができたことで、勉強の先にある進路を意識するようになったと言います。「将来は法律関係の仕事に就きたいと思っています。今は受験のための勉強をしていますが、大学に進んだ後は海外の論文を読める英語力とか、人生に役立つ学びをしたいと思っています」。

多くの教科の予習・復習に『スタディサプリ』を活用しているという生徒さん。『スタディサプリ』を通じて学ぶ楽しさも知ることができたそうです。

データで見る『スタディサプリ』学校向けサービスのインパクト

学校のICT環境整備が急ピッチで進んでいることも追い風となり、『スタディサプリ』学校向けサービスを導入している高校は、2021年1月末時点で全国約2,000校となっています。各学校のニーズに応じた使い方ができ、幅広い学力帯の学校に導入していただいています。

導入校の先生へのアンケート結果によると、一人ひとりに応じた個別最適学習の充実や授業以外の指導の負担の削減といった観点から、先生が理想とする指導の実現をサポートすることができています。さらに、学力や学習習慣の向上といった子供たちの変化をもたらすきっかけにもつながっています。
オンライン学習サービスとしてスタートした『スタディサプリ』が、学校という場で先生に寄り添うことで、これまで届けられていなかった人にも「学びたい」「学んでよかった」を届けられるようになりつつあります。学びは人生を変えられる手段。だからこそ『スタディサプリ』は、「学びたい」「学んでよかった」が増えていく世界に向けて、先生に寄り添い、子供たちの未来を共に創るため、これからも進化を続けていきます。