Menu

両立支援夫婦ストレス解消★30日間ブートキャンプ

『夫へのイライラ爆発』対策、ユーモアアプローチで喧嘩が減った!最終結果発表!|Season1 妻編05

iction!の取り組み共働き育児

2019年12月19日

『夫へのイライラ爆発』対策、ユーモアアプローチで喧嘩が減った!最終結果発表!|Season1 妻編05

「お互い働いているのに、私ばっかり家事してない?(泣)」「オレだって、よかれと思って家事してるのに、いちいち文句言わないで!」好きで一緒になったはずのパートナーなのに、イライラは募るばかり。そんなストレスを抱える働くパパとママのための新企画がスタート。匿名座談会で夫婦間のモヤモヤとイライラを包み隠さず吐き出しながら、夫婦間のコミュニケーションのプロのアドバイスをもとに、ごきげんな関係へと改善を試みていく30日間のようすをレポートします。

ついに最終回を迎えたワーママ3人のチャレンジ。30日間の取り組みを終えて、それぞれのご夫婦にどんな変化があったのでしょうか?「ユーモアアプローチで喧嘩の回数が減った!」「自分を客観視できるようになって、感情をコントロールしやすくなった」「理解し合えたから結婚したんだ、という初心を夫婦で思い出して、感謝を言葉にできるようになった」などさまざま。さらに子育て学協会 会長山本直美先生がおすすめする、今後に向けてぜひ取り入れたい「快動」と「7つのパイプ」理論とは?ぜひご参考ください。

⇒ Season1 妻編01『夫へのイライラ』は爆発寸前!3名のワーママが関係改善に挑む!
⇒ Season1 妻編02『夫へのイライラ爆発』予防策を身に付けよ!
⇒ Season1 妻編03 理想のごきげん夫婦になるために!関係改善目標をたてよう
⇒ Season1 妻編04 夫婦間ストレス解消に2週間トライしてみた!うまくいったこと、いかなかったこと

座談会参加者紹介

<座談会参加者紹介>

Aさん(左)
サービス業正社員の企画職。1人目を出産後、10時〜18時の時短勤務と一部リモートワークに。2人目を出産して育休中。夫は昨年退職、今年に入って起業。家事分担比率は妻85%、夫15%。保育園に通う女の子と、0歳の男の子がいる。

Bさん(中央)
小売業正社員で海外事業部バイヤー職。9時45分〜16時35分の時短勤務と一部リモートワーク。夫は正社員で土日休みのフレックス勤務。家事分担比率は妻70%、夫30%。1歳の女の子がいる。

Cさん(右)
ベンチャー企業正社員。9時30分〜16時30分の時短勤務。夫は最近起業。家事分担比率は妻57%、夫22%、状況に応じてが21%。1歳の女の子がいる。

変顔、物真似、寝たふり...ユーモアアプローチの方法はさまざま!

夫婦ストレス解消★30日間ブートキャンプ

山本先生: ついに最終回となりましたね。これまでの振り返りと今後にどうつなげていくのか、ミーティングをしていきたいと思います。よろしくお願いします!

一同: お願いします!

Cさん: では、私から報告を始めます。
前回アドバイスをいただいたユーモアアプローチを試したところ、3日に1度は喧嘩していたのが、喧嘩はほとんど...いえ、正直いうと2回くらいになりました。多いのか少ないのかはわからないんですが(笑)、先月と比べると減りました。

山本先生: すごい、すごい!

AさんBさん: パチパチ(拍手)

Cさん: ユーモアアプローチをすると自分が楽になりますね。寝たふりをしたり、子どもの真似をしたりしていたら、気持ちに余裕が生まれてメタ認知(自分を客観視する)的な効果があると思いました。

Aさん: うちも変顔を取り入れたら、場が一気にほぐれました。今までは夫と娘が怒りモードだと、私も被せて怒りモードになっていましたが、変顔で返したら「え?ママ、何その顔?」って話がそっちに流れて、いつの間にか変顔大会に。

山本先生: (笑)目的は、笑って余裕ができることですから。 これからも楽しんで自分でも笑っちゃうようなおふざけや一芸を取り入れてみてください。

相手に悪気がないなら、折り合いをつけて前に進むべし

Cさん

Cさん: 夫にあまり文句を言いすぎない、応援するスタンスを見せる、という点も心掛けました。

ときには夫の好きなグミを買っておいたり。
「あなたのことを思い出していますよ」というのが伝わることが大事かなと思いまして。

山本先生: いいですね!

夫婦で歳が近かったりすると仕事のことを競い合うような雰囲気になることもありがちですが、私のことも応援してほしいし、相手のことも応援したいって気持ちを伝えていきたいですよね。

Cさん: 今月、私の誕生日があったんですが、夫に忘れられていて...。でも、気にせず娘と出かけ、二人で焼肉をモリモリ食べて、夫の支払いにしておきました。

後で夫に「結構食べちゃったけどごめんね」と言ったら「全然問題ないよ」って。私のきげんが悪くなかったので、向こうとしてもよかったんだと思います。

山本先生: 「誕生日を覚えてなかった」というところに留まるか、どうにか前に進むか、2つの道があります。むこうに悪気があるなら留まって喧嘩になってもいいけど、悪気がないときには、そんなふうに誕生日を自ら楽しむ選択をすると、前に進めますね。

一度発すると戻せないものだから、言葉は大切に

山本先生: では続いてAさんはどうでしたか?

Aさん

Aさん: 先月は'挨拶をちゃんとしよう'を家族の目標にしました。 今までは朝眠いと挨拶が適当になっていたところを、きちんとお互いの顔を見て「おはよう」と言うだけで、みんなの気分がすっきり!家族でのコミュニケーションが生まれたなって感じました。

山本先生: 素敵ですね!

Aさん: ちなみに今月は'相手に強く言わない、優しく会話する'を目標にしました。

以前は娘も「パパ嫌い」って冗談で言っていたんですが、今は「パパは苦手だからヤダ」に変わって、娘なりに言葉づかいを意識しているみたいです。

最近は保育園で使っている言葉も取り入れて、どんどん喋れるようになっているので、今からいい言葉の癖付けというか、家族みんなで意識したいと思っています。

山本先生: そうですよね。保育園には何かをやるのが遅い子もいて、その子に「まだなの?」「早く!」とか言っちゃう子もいるんです。そんなときは、「待ってるよー、首が長〜くなっちゃうから、キリンだね」なんてうながすと、みんなでキリンの真似を始めたり。

Aさん: かわいいですね。

大事なのは、結果じゃなく、向き合うプロセス

山本先生: 徐々に夫婦のコミュニケーションの質も上がってきた実感はありますか?

Aさん: 向き合っている感は出てきました。
夫の家事育児に対する意見を言いたいときには、子どものことや自分のことをやりながら伝えるのではなく、時間を決めてきちんと話す。自分の姿勢が変わったと感じています。

山本先生: おっしゃる通りで、「向き合う」ことが、大事なんです。
いつかできるようになるのを楽しみにしながら向き合いつづける。正直言って、最後にそれをやるかどうかは本人次第なんですよね。家族で大事なことは、できるようになることじゃなくて、きちんと向き合っていくこと。

向き合う夫婦は、自然とからだも向き合うもの

山本先生

山本先生: 夫婦のカウンセリングをしているとね、向き合っていない夫婦はそれぞれがわたしの方を真っすぐに向いて座っている。でも、きちんと向き合っている夫婦は、横並びで座っていても自然とお互いの方にからだを向けているんです。

相手が何かを言う顔を見ていたり、うまく言えないときはフォローし合ったり。

普段からも目を合わせたり、顔を向け合ったり、スキンシップをしたり。ちゃんと向き合うことを続けていると、自分たちらしい家族になっていく。それは、問題のない夫婦や家族になろうとすることとは違いますよね。そんなことも少し頭の隅に置いていただけるといいかなと思います。

たまには「今日は特別」を取り入れてみる

山本先生: では最後にBさん、お願いします。

Bさん

Bさん: 一つ目の目標は'ご飯をおいしく、楽しく食べる'でした。いつもは娘、夫、私の順番で、みんなバラバラ。しかも1歳の娘中心だと食べ方のマナー重視になってしまうんです。

でも夫婦の話し合いの中で、週1回くらいはダラダラご飯にしようと決めて、日曜の夜はコタツに料理を並べて、テレビもつけて、みんなで一緒に食べたら、とにかく楽しくて!

ただ、一度ダラダラしちゃうと癖になったらどうしようという心配はあります。

山本先生: 子どももちゃんと「特別な日とそうじゃない日があるんだな」とわかるようになるので、「今日は特別!みんなで一緒に食べると楽しいからね」って言えば大丈夫ですよ。

夫婦の会話、子どものことだけになっていませんか?

Bさん: 二つ目の目標は、私が一番苦手な'具体的に言葉にする'こと。「こういうことが嬉しかった、ありがとう」「もっとこうしてほしかった」など、その都度言うのは難しかったんですが、夫婦での定例ミーティングの場できちんと伝えたら前向きな話ができました。

うちはあまり過去の話はしない夫婦だったのですが、振り返りをやってみると「今月はこうだったから、来月はここに気をつけよう」と未来につながる話ができてよかったです。

あと、お互いの仕事への理解があったから夫と結婚したのだということを思い出しました(笑)。

山本先生: 素晴らしい!会話の質が上がってくると、心が穏やかになりますよね。

AさんCさん: パチパチ(拍手)

自分たちが叶えたい未来の話をしよう

山本先生: どれだけ未来の話ができているか、これがすごく大切です。
みなさん、数日後の用事について連絡は取り合っているけれど、自分たちが叶えたいこと、自分たちらしい家族や働き方など、どこまで会話ができていますか?

夫婦二人とも時短勤務をしている知人夫婦がいるんです。16時で退社して、一人はお迎えに行って、一人は買い物して、18時には一緒に夕飯を食べて、20時には一緒に寝る。 自分たちにとって大事なものを考えて、収入よりきげんがいい毎日を選んだこのご夫婦は素敵だな〜って。

Bさん: 私もきげんがいい毎日を選びたいです。

山本先生: 「収入はどうしよう」とか、「会社でのキャリア形成をどうするか」とか、いろんな問題はありますが、自分たちにとって「きげんがいい毎日」を選ぶことも、これからの家族のあり方の一つですよね。

楽しいこと=「快動」を見つけて、定期的に取り入れよ

山本先生: コミュニケーションの質を上げることができたみなさんに、次のステップとして取り入れていただきたいファミリービルディングのツールが「快動」です。 ママもパパもお子さんも、誰でも好きなことをする時間を月1回は持たないと、普段元気に活動できないと思うんです。

一番「快動」が表れるのが子どもたちで、彼らは楽しいことを何度も繰り返しますよね。好きな絵本を何度も持ってくるし、同じ動作を繰り返すブランコも典型的なもの。

そして「快動」はその人のアイデンティティ、自分らしさとつながっているのも面白いところです。皆さんは何かありますか?

Bさん: ダンスと旅行。ジャズダンスとクラシックバレエをやっています。

Aさん: 私もカフェ巡りとダンス。昔演劇をやっていたのもそうですが、違う自分になれるのが好きみたいです。

山本先生: 自分自身の「快動」を見ていくと、欲求が表れますよね。例えばダンスは自己表現が好きな人。

Cさん: 私は本を読むことと、英語を勉強すること。あと最近、セルフエステに行きたいと思っているんですが、せっかく行き放題なのに、夫に「週2回はダメ」って拒否されてしまって...。こういうときはどう言ったらいいですか?

山本先生: 諦めないことかな。コミュニケーションを楽しんで、条件を出してみたり、「どうか一つ...」とお願いの仕方を変えてみたり。

後は、先にパパの「快動」を保証してあげる。「好きなことしに行っておいでよ、その代わり私もこんなふうに楽しむね」と尊重し合うの。

Bさん: ちょっと、パパ一人で出かけすぎなのでは?と思っても、気持ちよく「行ってきてもいいよ」と言うと、「やっぱり行くのやめようかな」ってなったりしますよね(笑)。

山本先生: そう、不思議なものですよね。
「快動」の取り入れ方で大切なのは、個人としても、家族としても、楽しい時間を「定期的に」入れること。「気まぐれ」ではなくね。そうするとお互いの計画が立てられるので、楽しく過ごせて、穏やかな状態でいられるんじゃないかなと思います。

「快動」は、アクティブに出かけることばかりや、室内で過ごすことばかりではなくて、「動」と「静」、「室内」「屋外」それぞれで個々が夢中になれることや、発散できることを持っておくと、その時々の自分の状況に応じてこの「快動」を行おうかなと選べるので、自分を整え、ごきげんでいられる手段としておすすめです。

これには子ども用の遊びが記載されていますが、子育て学協会でおすすめしている「遊びのバランス表」を参考にしてくださいね。

遊びのバランス表

予め相談相手を決めておくことが、孤立しない秘訣

座談会参加者紹介

山本先生: もう一つ、最後にお伝えしたいのは、子育て学協会では「7つのパイプ」理論と言っているのですが、人的環境を作ることが心の安定につながるという考えです。

簡単に言うと、あなた自身が好きな人とたくさんつながっておくということ。

7つのパイプとそこから得られるものは「①母(感情・甘え・愛情)」「②父(理性・自律・理想)」「③兄弟姉妹(理不尽・社会性・協調性)」「④友達(共感・共存・友情)」「⑤他人(信頼・規律・礼儀)」「⑥親戚(絆・信頼・協調性)」「⑦夫婦関係(信頼・愛情・安定感)」です。

ちなみに、全てのパイプが強くなくても、ほかのパイプで補っていけるので大丈夫です。

7つのパイプ理論

人は孤立すると、気持ちが凶器に変わると言われています。人間関係が希薄だということは、凶悪犯罪を起こしている人たちの共通項でもありますよね。

親や兄弟親戚が近くにいなかったとしても、お友だちでも先輩でもいいので、「この件は誰に相談しようかな」って目星を付けて、予め「何かのときには力になってね」とお願いしておくといいと思います。

私もみんなもそうだと思いますが、人は誰かの役に立ちたいと思っているものだから、遠慮せずに。

自分ひとりだけで抱えこんで苦しくなってしまうと、言葉にならなくなって、相談することすら忘れちゃうんですよ。でも事前に「誰々に相談すればいいから大丈夫」と、決めておけば、安心できる。

決して孤立しないで、子育てやファミリービルディングをしていただきたいなと。テーマごとに色々なチームでみんなで子育てしていくイメージがいいなと思います。

家族づくりも学ぶ必要がある。これを知ることがスタート地点

山本先生: では最後に一言ずつ感想をいただきたいと思います。『30日間夫婦ストレス解消★ブートキャンプ』に参加してみていかがでしたか?

Aさん: ありがとうございました。
このような形でファミリービルディングの第一歩を経験できたのがよかったです。今までは感情にまみれて毎日がカオス状態で、その場しのぎでクリアしていた感じでしたが、いったん冷静になって「私がいま怒っているのは、こうだからである」と客観視できたのがいちばんよかったなと思います。

Bさん: 私も自分を客観視できて、ある意味、初心に戻れました。先ほども少し話しましたが、わかり合っている二人だから結婚したんだ、ということを思い返すことができて、改めて一歩進めたような気がしています。 今回学んだことを日常化して、いいチームになっていけたらと思います。ありがとうございました。

Cさん: ここまでほかのご家庭のことで突っ込んで話を聞く機会ってなかなかなくて(笑)。それぞれ全然違う環境なのに、「あるある」がこんなにあるんだ!って発見もありました。一番参考になったのはユーモアアプローチやメタ視点。PDCA(計画、実行、評価、改善の4つの行動)を回していきたいです。

山本先生: みなさん、このプログラムに向き合ってくださり、ありがとうございました。
ファミリービルディングは家族づくりの勉強。「家族づくりも学ぶ必要がある」ということを知るのが、最初のスタートなんですよね。

誰も教えてくれないから、感情にさいなまれて、子どもに当たってしまったりしてしまう。もちろん上手く行かないこともあるけれど、自分らしさを忘れずに向き合いつづけていれば大丈夫、ということだけは忘れないでいただけたらと思います。

30日間チャレンジの最初の頃に比べて、旦那さんのことを話す皆さんの表情が優しくなりましたね。

一同: (笑)

山本先生: せっかくご縁があって結婚したんですから。別れるのは簡単ですけども、お互い成長し合うというのもいいかなと思っているので、ぜひこれからもがんばってください。心より応援しています!

プロフィール

山本直美氏

山本直美氏

特定非営利活動法人子育て学協会会長。(株)アイ・エス・シー代表取締役。幼稚園教諭を経て、大手託児施設の立ち上げに参画。95年より自らの教育理念実践の場として、保護者と子どものための教室「リトルパルズ」を運営。キッザニア日本進出時の安全管理監修、リクルート事業所内保育室やウィズブック保育園、リトルパルズ・アカデミーなどを運営。独自の教育プログラムや保護者向けの講座を提供。著書に、『できるパパは子どもを伸ばす』(東京書籍)、『子どものココロとアタマを育む 毎日7分、絵本レッスン』(日東書院)など。
(株)アイ・エス・シー
特定非営利活動法人子育て学協会

,
,